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ナミキの特徴と人気のおすすめ万年筆

ナミキ(Namiki)

世界的に有名となった日本の筆記具メーカーであるパイロット。ボールペンなどの便利で安価な筆記具が発売された今もなお、前身の並木製作所の魂を受け継いで独自路線で万年筆を作り続け、ブランド・ナミキ万年筆として世界中に愛されています

ここでは、ナミキ万年筆の特徴と人気のおすすめ万年筆をご紹介します。

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ナミキ(Namiki)とは?

ナミキとは?

摩擦で文字が消せるフリクションボールペンなどで有名な文房具メーカー、パイロット。並木製作所はその前身で、万年筆制作を行っていました。90年間の歴史の中で、日本独特の文化である漆を基調として、蒔絵や沈金などの装飾を施した美しい万年筆を作り続けています

>>パイロットの万年筆について

ナミキ(Namiki)万年筆の特徴

日本の文化である漆や沈金の技法と、万年筆が融合した最高傑作です。その美しさは見るものを虜にし、引き込まれるような美しいデザインが特徴です。特に強いこだわりは以下のような点に表れています。

>>人気の高い日本の国産万年筆ブランド10選

漆は高い堅牢性を持ち、使い込むほどに手になじむ素材であり、非常に美しい艶を持ち合わせています。古くは貴族の調度品や仏具などに用いられてきました。現在でも、漆器や高級家具、楽器などに用いられるなど、漆は日本の伝統工芸として今もなお受け継がれています。

蒔絵

蒔絵は、漆器の表面に漆で絵や模様などを描き、乾かないうちに金や銀などの金属粉を蒔き付ける漆工芸技法です。

1500年もの歴史があり、古くから漆器の装飾に用いられてきました。ナミキの蒔絵万年筆は、絵柄や用途に合わせた技法を駆使して生み出されており、その美しく繊細な描写は世界中の人々を魅了します。

>>蒔絵万年筆のおすすめランキング

ペン先へのこだわり

ペン先の構造や性能、品質は万年筆の書き味を左右する最も重要な要素です。

ナミキ万年筆では、ペン先にも強いこだわりを持ち、すべて自社で製造しています。万年筆本来の書き味や品質を何よりも重んじて、書くことの楽しみを追求し続けた技術の結晶を製品化しています。

ナミキ万年筆の歴史

90年の歴史の中で引き継がれてきた伝統こそがナミキ万年筆の真骨頂。ここでは簡単にナミキ万年筆の歴史について紹介していきます。

1924年:日本の天然素材、漆に着目

当時の万年筆には、エボナイトという硫黄とゴムの化合物が使用されていました。エボナイトはインクへの耐性がある一方で、使い続けることにより艶が落ち、色褪せも目立つという欠点がありました。並木製作所は専門チームを立ち上げてその対策に乗り出し、研究を重ねる過程で出会ったのがでした。

その後、劣化に強く艶やかさを兼ね備えたラッカナイトと呼ばれる技法を編み出しました。当時、海外では豪華な装飾を施した万年筆が主流であったため、並木製作所でも、漆を使った伝統工芸である蒔絵を採用してみようという動きが強まり、開発が始まりました。

1925年:蒔絵万年筆の誕生

蒔絵の技術は簡単に習得できるようなものではありません。当時、漆工芸の草分け的存在だった六角紫水氏の紹介の元、後に人間国宝となる蒔絵師・松田権六氏に協力を仰ぎ、両者より伝統技術の指導を受け、蒔絵万年筆が誕生しました。

1925年以降:販路開拓へ

創業者である並木良輔と和田正雄は、新品の蒔絵万年筆を数ダース抱え、欧米諸国における販売網の開拓に乗り出しました。イギリス・ロンドンでの交渉の後、ロンドンの大手商社からの注文が入り、翌1926年には、ロンドンのビショップスゲート通りにパイロット事務所を開設しました。

さらに、1930年には新たにダンヒル社とも契約を締結し、ダンヒル・ナミキ万年筆としてロンドンやニューヨーク、パリなどの大都市で売り出され、並木製作所は世界へと羽ばたくための販路を開拓しました

1931年:蒔絵の創作集団「國光會(こっこうかい)」を結成

松田権六氏を中心として、蒔絵の創作集団である國光會を結成しました。これは蒔絵万年筆の品質向上だけでなく、新製品の研究や万年筆の発展を目的としたものです。以降、漆と蒔絵工芸を融合させた美しい蒔絵万年筆は世界中で知られるものとなり、現代においても高級万年筆としてその品質と価値は進化し続けています。

>>万年筆の歴史について

ナミキ(Namiki)で人気のおすすめ万年筆

漆を基調とした美しい日本伝統の芸術に、誰もが心を奪われます。

ウルシコレクション
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1930年代初頭に、50号大型万年筆として販売されていたものの復刻版です。インキ止め機構なども当時のまま再現されています。油分を加えない漆を上塗り部分に使用しています。

研ぎ炭で研いで、生漆を摺り込む作業を繰り返し行う「蝋色仕上げ」と呼ばれる磨き方を用いて、深みのある艶が再現された作品です。サイズは50号の他に20号もあり、漆黒と朱の2色展開です。

チンキンコレクション
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沈金は蒔絵と並んで日本が世界に誇る漆工芸技法の1つです。漆を塗った表面にノミで絵や文字を彫り、そこに再び漆を流し込み、乾く前に金粉などで絵柄を表現する技法です。繊細であるにもかかわらず、見た目の力強さと大胆な表現が魅力の作品です。

種類には、牡丹、虎、鷹、松、桜、ススキ、鶴などがあり、漆黒と金の芸術的なコントラストが特徴です。

エンペラーコレクション
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ナミキ万年筆の最高級シリーズです。万年筆の大きさは50号で、軸材はエボナイトを削り出した上に「研出高蒔絵」と呼ばれる高度な工芸技術が施されています。

漆黒と金だけでなく、朱色や藍色などを織り交ぜた繊細で芸術的な作品です。種類には、鶴、金魚、鴛鴦、宝尽し、麒麟、紫式部、鯉の滝登り、梟などがあり、クリップがない全周の美しい絵柄が堪能できるものもあります。

ユカリコレクション
現在の価格はコチラ

日本古来より親しまれてきた四季折々の自然を、螺鈿や研出高蒔絵などの様々な伝統技法を用いて色鮮やかに表現した作品です。繊細な絵柄に日本の美が宿っており、携帯して一日中眺めていたくなるような作品です。

種類には、燕と桜、亀、竹、紅葉、鶴と柿、波と千鳥、熱帯魚、鵜、ムーンライト、蛍、桜花、紫陽花、石庭、松葉、薬玉、花垣、朝顔、あやめと月、梅と鶯、葡萄などがあります。螺、石庭、鈿螺鈿種類鵜には、

ユカリロワイヤルコレクション
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エンペラー コレクションが重厚な意匠であるのに対し、ユカリロワイヤルコレクションは可憐な絵柄を描写した作品です。研出高蒔絵が生み出す高級感と、万年筆全体に余す所なく描き込まれた繊細な描写が特徴です。

種類には、束ねのし、菊水、富士に御所車、白鷺、桃と鸚鵡、翡翠、楼閣山水、秋草などがあります。

ニッポンアートコレクション
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世界でもよく知られた日本の伝統かつ縁起の良い題材をモチーフに、平蒔絵として漆黒の背景に描き込んだ作品です。漆黒の艶と輝きに中で、日本の伝統に躍動感を感じさせる作品です。

種類は多く、羽子板、けん玉、だるま落とし、独楽、錦鶏、鶴と亀、鳳凰と瑞雲、雲龍、花籠、富士と龍、富士と波、富士と舟などがあります。他にも、折り紙で描かれた、兜、鶴、金魚、兎、ペンギン、浮世絵で描かれた、祭り、ビードロなどがあります。

限定コレクション
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2001年から展開しており、螺鈿や研出高蒔絵など様々な伝統技法を用いて、隅々まで装飾を施された限定品です。

すべて限定生産である証のシリアルナンバーが刻まれ、世界中の万年筆愛好家がら支持されています。それぞれ専門デザインの収納箱が付属しています。

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