左利きの人が知っておきたい万年筆の選び方
なにかと不便に感じることが多い左利き。特に万年筆においては書きづらかったり紙を破いてしまったり、インクを滲ませて汚してしまったりとなにかと苦労が多いようです。
そんな、左利きの人でも万年筆を便利に楽しんで扱える方法について紹介していきます。
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左利き用万年筆の特徴
一般的な万年筆に比べて左利き用の万年筆は、ペン先の丸みが大きく、多少太くなっているのが特徴となっています。万年筆の外観については普通の万年筆となにも変わりはありません。
左利きの人が普通の万年筆を使うと、紙を破いてしまったりインクの出が悪くなる場合がありますが、左利き用万年筆だとそういったことにはなりません。ではそもそもなぜ左利き用の万年筆が存在しているのか、以下で解説していきたいと思います。
左利きの人が書きづらい原因
左利きだと万年筆での文字が書きづらい原因はいくつかあります。
どういったことが原因で書きづらいのかまず整理していきましょう。
押して書く作用
右利きの人が文字を書く場合、例えば横線を書く場合だとペンなどの角度的に紙をペン先で引っ張る感覚になるかと思います。それが左利きの人だと紙に対して押す動きになってしまうんです。それによって紙に対して引っかかりを感じてしまうので書きづらさを感じてしまうわけですね。
これは万年筆に限ったことではないですし、万年筆のペン先の構造だからこそより強く感じる書きづらさになります。
手で文字が隠れてしまう
縦書きの場合はいいのですが、横書きをする場合は左から右へ書き進めていきますよね。左利きの人の場合だと書き進めていくうちに書いた文字が左手に隠れていってしまいます。それによって文章を真っ直ぐ書くのが難しかったり、万年筆やペンで書いている場合左手でこすってしまって汚してしまう場合もあります。
左利きの人の万年筆対策
左利きで書きづらい原因を2つ挙げましたが、左利きの人と一般的な万年筆の相性の悪さがわかっていただけたかと思います。
では上述した原因を解消する方法にはどのようなものがあるのか紹介していきます。
万年筆の持ち方を変える
左利きの人が万年筆はもちろんペン類を持つ場合、普通の持ち方ではなく左腕で巻き込むようにして書いている人は多いかと思います。紙に対して押す動きも少なく、書いた文字が手に隠れることもないですよね。
ただ、左腕を巻き込む形で文字を書いていくとどちらにせよ力を入れることになってしまい、紙はともかくペンに負担がかかってしまいます。
そうならない為に、左手の甲が見えるように真っ直ぐ左手を置き、ペンが右方向へ倒れるようにした持ち方が非常におすすめです。紙を押す動きにもなりづらく書いた文字を見ることができますし、余計に力がかからない持ち方にすることができます。
左利き用万年筆を使う
左利き用の万年筆は、上述した紙への引っかかりが少なくて書きやすくなっています。
主にひっかかりをなくす為にペン先に工夫がされているタイプと、左手で自然に持てるようにグリップの部分に印やくぼみが作られているタイプになります。
左利き用の万年筆として筆記具を展開しているブランドは少数ですが、非常に多くのブランドが左利き用のニブ(ペン先)を展開しているため、気に入っている万年筆があればペン先を交換して左利き仕様にすることができます。
ここでは、特におすすめの左利き用万年筆を紹介していきます。
セーラー万年筆 プロフィット21レフティー
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万年筆で非常に有名なブランドであるセーラー万年質。繊細さと力強さを感じることができる万年筆になっており、ペン先に21金、金属部分に24金を使用することによって上品で高級な雰囲気を感じることができる万年筆となっています。
種類が少ない左利き用万年筆ではありますが、十分満足できる万年筆としてぜひおすすめです。
ラミー サファリ LHニブ
現在の価格はコチラ |
ラミーの人気万年筆であるサファリ。そのサファリのペン先を左利き仕様にしており、紙との摩擦を軽減するような仕組みになっているので、紙を押して書く時に感じるガリッとした感覚がないように工夫されています。
もちろん、左利き用のペン先のみで販売も行っているため、左利きの人は一般的なラミーサファリを購入してみて、使いづらいと感じたらLHニブに交換してみるのも良いでしょう。
特に万年筆の場合は書くとき力を必要としないので問題ありません。コンバーター/カートリッジ兼用タイプとなっているので好きなインクを選びやすくなっているのも魅力的なポイントになっています。