人気の高いフランスの万年筆ブランド定番10選

誰もが知っているファッション関連のハイブランドから、筆記具メーカーとして有名なブランドまで、数多くの万年筆ブランドが名を連ねるフランスですが、万年筆のブランドとなるとウォーターマンしか知らないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、フランスの万年筆ブランドから自分好みの1本を見つけたい!という人のために、このブランドは知っておきたい!といえる人気の高いフランスの定番万年筆ブランドを厳選して10種類紹介します。
洗練されたデザインの多いファッショナブルなフランスの万年筆は自分用にはもちろんのこと、プレゼント用にも人気を得ていますから、是非フランスの万年筆ブランドについて詳しくなって好みの1本を見つけてください。
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フランスの万年筆ブランドの特徴
フランスのパリといえばファッションの中心地といわれるだけあって、どのブランドも洗練された上品でおしゃれな万年筆を展開しています。またユニセックスで使えるようなデザインが多いのもフランス系ブランドの特徴であり、フレンチカラーといわれるフランス特有の色使いで作られる万年筆も魅力的です。
筆記具を中心に製造しているメーカー以外にも、腕時計で有名なカルティエや、バッグや既製服で有名なディオールやルイヴィトンといったハイブランドも万年筆を展開しており、万年筆の有名メーカーでのOEM生産なため、ファッションブランドの優れたデザインと万年筆メーカーの優れた品質が楽しめます。
モンブランやシェーファーといった他国の有名ブランドも、金無垢系の万年筆を生産する場合はフランスで製造していたこともあり、製品によってはフランスの国内販売品に限って軸やペン先が(ニブ)が18K仕様になっていることも多いため、万年筆マニアの間では「フランス製」という万年筆自体がブランドとなっています。
ブランド名 | ブランド解説 |
ウォーターマン | フランスの万年筆といえばこのブランド!日本でも定番中の定番。 |
デュポン | 高級素材を駆使したエレガントな万年筆が人気のブランド。 |
カルティエ | ラグジュアリー万年筆の代名詞といっても過言ではない名門。 |
レシーフ | フランスの若きデザイナーが生み出す斬新な万年筆で人気。 |
ビック | 高品質で求めやすい価格の万年筆といえばこのブランド。 |
クレージュ | プラチナ万年筆がライセンス生産。優れたデザインと安定の品質。 |
ルイヴィトン | 日本で最も人気のハイブランド。万年筆はマイナーです。 |
クリスチャンディオール | モードの神様。洗練されたデザインの万年筆が人気のブランド。 |
エルバン | フランス人の使うインクといえばコレ!透明な万年筆も有名。 |
ジャン・ピエール・レピーヌ | エスプリの効いた奇抜で斬新なデザインの万年筆が人気。 |
ウォーターマン(WATERMAN)の万年筆
ウォーターマンの万年筆は、魅力的な美しいデザインが特徴です。ウォーターマンの万年筆は、洗練されたパリを彷彿とさせる美しいデザインが魅力であり「ライティング・ジュエリー」と称されています。ウォーターマンの万年筆はペン先が硬めであり、軸の重さが他のメーカーよりも重いという特徴もあり、初心者に向いていると言えます。
ウォーターマン(Waterman)は、世界で初めて万年筆を作った筆記具ブランドです。もともとはアメリカ生まれのブランドでしたが、アメリカ法人は倒産によって消滅し、現在はフランスの高級筆記具ブランドとして名を馳せています。ウォーターマンの歴史は、万年筆の歴史とも言われており、世界で初めて「毛細管現象」を応用したインクシステムの開発に成功し、万年筆を開発しました。この発明によって世界を席巻した万年筆の歴史が始まったのです。
>>ウォーターマン(WATERMAN)の万年筆について詳しくはコチラ
ウォーターマン(WATERMAN)の万年筆で人気の定番万年筆
デュポン(S.T.Du Pont)の万年筆
デュポン、正式名称S.T. Dupontはフランスのシモン・ティソ・デュポンによって設立された高級万年筆、ライター、宝飾品などを主力商品とするメーカーです。1872年に創業したのち、万年筆の製造販売を始めたのは約100年後の1973年になります。
同社の誕生はおよそ140年前のことです。ライターの開発で一躍有名になったデュポンですが、その金属加工技術を存分に活かし、ゴールド・シルバー・純正漆などを駆使した美しい高級万年筆の製作も手掛けています。また、金属に漆を塗る技術もデュポンのオリジナルであり、植物性本漆だけにこだわり、使うほどに味わいの出る輝きを生み出しています。
>>デュポン(S.T.Du Pont)の万年筆について詳しくはコチラ
デュポン(S.T.Du Pont)で人気の定番万年筆
- ストリームライン・R(STREAM LINE R)
- セラミウムA.C.T.(Céramium ACT)
- ラインD(LINE D)
- デフィ(DÉFI)
- リベルテ(LIBERTÉ)
- モン・デュポン(MON DUPONT BY KARL LAGERFELD)
カルティエ(Cartier)の万年筆
カルティエは、パリの宝石細工商ルイ・フランソワ・カルティエが1847年に設立しました。筆記具は創業から約130年後の1976年であり、楕円型万年筆「オーバルペン」を発表したのが始まりです。宝飾メーカーとしての高い芸術性、美しさ、気品を追求した逸品を取り揃えています。
万年筆の特徴としては、持っているだけで喜びを感じられるデザインとブランド力が魅力ですが、書き味についても申し分なく、万年筆で書く楽しさと持つ喜びを両立させた製品を数多く取り揃えています。
カルティエ(Cartier)で人気の定番万年筆
- ロードスター ドゥ カルティエ
- ディアボロ ドゥ カルティエ
レシーフ(Recife)の万年筆
斬新かつユニークな発想と、フランスの伝統体質に背くデザイン、素材の選択など、これまでに類を見ない魅力的な万年筆を開発しています。 他と違ったオシャレなものを作りたいというコンセプトを掲げており、レシーフの特徴であるマーブル模様がそれを物語っています。
マーブル模様については、すべてのペンの柄が異なっているのが特徴で、世界中どこを探しても同じ模様の物はないという非常に特殊なものです。また、ケースに葉巻用のアルミ缶を使っているという点からもレシーフらしさが伺えます。
レシーフは1987年に2人の若いフランス人デザイナーによって生み出された 筆記具ブランドです。製造はパリ郊外の森の中にある工場で、1本ずつ熟練したフランスの職人により手作りで製造されています。
レシーフ(Recife)で人気の定番万年筆
- トラベラー
- クリスタル
ビック(Bic)の万年筆
信頼と低価格をキャッチフレーズに、数々の製品を提供し続けてきました。そのためビックの製品は、品質、価格、機能性において世界的に高い評価を受けています。Bicのボールペンは平均で2~3kmの筆記が可能であり、世界初の使い切りボールペンであるビック・クリスタルを発売しました。また、Bicの製品としては使い捨てライターが有名であり、愛煙者ではその名を知らない人はいません。
BICは筆記具会社として1945年、マルセル・ビックとエドゥワール・ビュッファールによってフランスのパリ郊外に設立されました。現在では世界中の何百万人もの消費者に愛用され続けており、ビックグループは世界的に知名度の高いブランドとなっています。
クレージュ(Courreges)の万年筆
筆記具としてのクレージュブランドは、全てプラチナ万年筆がライセンス生産し、その斬新性と可愛らしいデザインが人気を博し爆発的なヒットとなりました。クレージュ・イメージのブルーに白い雲のデザインの下げ袋は当時の流行でした。
クレージュの歴史は、1965年にパリ・コレクションに発表した「ミニ・ルック」が爆発的にヒットし、 一躍モード界の寵児として躍り出たところから始まります。 また、コンビネゾン(つなぎ服)でも ファッション界に一大旋風を巻き起こし、 その後は服飾のみならず、様々な分野で製品を手掛ける世界的に有名なブランドへと成長しました。
クレージュ(Courreges)で人気の定番万年筆
ルイヴィトン(Louis Vuitton)の万年筆
ルイヴィトンの歴史は古く、1854年に世界初の旅行鞄専門店として創業しました。日本国内においても知名度が高く、普及率がトップクラスのブランドです。高級品としてのイメージが強いですが、実際には見た目だけでなく、実用性も重視したブランドになります。
現在ではアクセサリーとしてボールペンなどが発売されていますが、特に海外においては万年筆の販売も一般的にされており、デザイン性だけでなく書き手を意識した、まさに実用的な製品を取り扱っています。
クリスチャンディオール(Christian Dior)の万年筆
1946年、フランス北部・ノルマンディー地方にある港町、グランヴィルにてクリスチャン・ディオールが誕生しました。パリ・オートクチュール全盛期の先端を担った名デザイナーであり、「流行の神様」とも呼ばれ、現代のファッション界にも多大な影響を与え続けています。
1957年にはイヴ・サンローランが主任デザイナーに就任しました。その後は1960年にマルク・ボアン、1989年にジャンフランコ・フェレと引き継がれ、ディオール創立50周年の1996年より、ジョン・ガリアーノがデザイナーに就任しています。
エルバン(J.HERBIN)の万年筆
J.エルバンはシーリングワックスとインクのブランドとして1670年(ルイ14世在位時代)にパリで誕生しました。フランス人が最初に指名するインクはエルバンであり、これはナポレオン以来の国民的伝統ともなっています。
エルバンはカートリッジインク用の万年筆として、「スケルトン」を販売しています。その名の通り、ボディがすべて透明であり、カラーインク使用時に色合いを楽しむことができるだけでなく、インクカートリッジの残量を一目で把握することができるのが特徴です。1000円という低価格ですが、万年筆の名に恥じない品質を誇っています。
ジャン・ピエール・レピーヌ(Jean Pierre Lepine)の万年筆
ジャン・ピエール・レピーヌの工房は、ジュラ渓谷のフランス側の麓に位置するサン・リュピサンに設立されています。
美しい自然にかこまれた村と、その地に脈々と継承されてきた伝統技法、更にはフランスらしい特徴的なデザインが相まって、魅力的かつ遊び心のある万年筆が生み出されています。