ISOFIXとシートベルトどっちが良い?チャイルドシートの固定方法の違いについて解説していきます!
従来のシートベルトによる固定方法ではなく、クルマのシートに直接取り付ける「ISOFIX(アイソフィックス)」と呼ばれる固定方法が主流になりつつあります。
最近では、ISOFIXに対応したチャイルドシートのラインナップも増え、各メーカーから多くのモデルが発売されています。
この記事では、そんな「ISOFIX」での固定方法と、従来のシートベルトによる固定方法の違いについて解説をしていきます。
「どっちの方がいいの?」「何が違うの?」とお悩みの方は必見です!
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チャイルドシートの固定方法は2つある
チャイルドシートを、ご使用のクルマに固定する方法は、実は2種類あります。
- シートベルト
- ISOFIX
一つは、「シートベルト」で固定する方法。もう一つは、「ISOFIX」で固定する方法です。
ただし、ISOFIXで固定するタイプのチャイルドシートは、車種によっては対応していないケースがありますので注意が必要です。
チャイルドシートで固定する方法
チャイルドシートを座席に固定する方法として、最も一般的なのは「シートベルト」を使う方法です。
正しくは「3点式シートベルト固定法」と呼ばれ、「肩」「座席の右」「座席の左」の3点で固定するタイプです。
現在販売されている多くのクルマに対応し、取り付けの車種をほぼ選ばない方法といえるでしょう。
ただし、後ほどご紹介する「ISOFIX」での固定に比べると、ぐらつきが発生しやすく安全性能が劣るというデメリットがあります。
チャイルドシートがぐらつかないように、時間をかけて正しく装着する必要があるのです。
なお、クルマのシートベルトにも2種類のタイプが存在します。お使いになるクルマのシートベルトがどちらの方式を採用しているか確認してみるといいでしょう。
シートベルトの巻き取り方式 (引用:国土交通省「自動車総合安全情報」) |
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ELR式(緊急ロック式) シートベルト |
通常はシートベルトを自由に引き出せますが、急ブレーキなどの衝撃を感知した時のみシートベルトがロックする機能(ELR:エマージェンシー・ロッキング・リトラクター機能)を備えたものです。 |
チャイルドシート固定機能付 シートベルト (ALR「自動ロック」付きELR式シートベルト) |
通常はELR機能ですが、シートベルトを全て引き出せばALR機能(自動ロック付き巻き取り装置)に切り替わり、巻き込み方向にのみ動きますが、引き出せなくなります。チャイルドシートの取り付けに緩みが生じにくく、取り付けが比較的容易です。 |
ISOFIX(アイソフィックス)で固定する方法
チャイルドシートのもう一つの座席への固定方法に、「ISOFIX(アイソフィックス)」と呼ばれるものがあります。
座席に付いている専用の金具を使用することによって、シートベルトで固定するよりも、ぐらつきなくしっかりと固定することが可能になります。
2012年7月以降に発売された乗用車には、すべてこのISOFIX対応の金具が装着されています。
それ以前に発売されたクルマの中にも、一部ISOFIXでの取付に対応した車種もありますので、確認してみるといいでしょう。
ISOFIXとシートベルトどちらがおすすめ?
ご使用しているクルマがISOFIXでの取付に対応している場合、「ISOFIX」と「シートベルト」どちらで固定をすればいいか迷う方も多いのではないでしょうか?
基本的に安全性能の高い「ISOFIX」がおすすめ!
編集部としては、お子様の安全性をより確保できる「ISOFIX」をおすすめします!
実は、乳児用シートの取り付け状況を調査したところによると、半数以上のユーザーがチャイルドシートを正しくしっかりと固定することができていません。
これでは万が一の事故の際に、お子様の安全をしっかりと守ることが出来ているとは言えないでしょう。
そこで開発されたのが、アイソフィックス(ISOFIX)というチャイルドシートの新しい固定方法です。
車のシートにあるアイソフィックス(ISOFIX)対応金具部分に、チャイルドシートのコネクターを差し込むだけで、正しく安全に取り付けることが可能です。
お子様の安全を第一に考えた場合、ISOFIX固定のチャイルドシートを使用することがベストでしょう。
シートベルト固定なら、正しく装着を
もちろんシートベルト固定のチャイルドシートは、危険であるということではありません。
シートベルトで固定をする際に、たるみが発生しないように正しく固定する必要があります。
メーカーの取り扱い説明書に従い、しっかりと固定し、お子様の安全を確保しましょう。
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ISOFIX対応かどうか確認する方法
ISOFIX(アイソフィックス)というシステムが出来たことによって、チャイルドシートを正しく固定することは非常に簡単になりました。
これからチャイルドシートを選ぶという方も、ISOFIX対応のチャイルドシートをお考えの方も多いでしょう。
しかしここで一つ問題点があります。それはクルマ側にISOFIX対応の金具が搭載されている必要があるということです。
当然ですが、車の座席にISOFIX対応金具がなければチャイルドシートを取り付けることはできません。
まずは今現在保有されている車にこの金具が搭載されているかをしっかりと確認してからISOFIX対応のチャイルドシートを購入するようにしましょう。
2012年7月以降は、ISOFIX対応金具搭載の義務化
2012年7月以降に発売されたすべての乗用車にはこのISOFIX対応金具が搭載されています。
つまり、2012年7月以降に発売された車を保有されている方はISOFIX対応金具が付いているので、安心してチャイルドシートを選んでいただけます。
一度ご自身の車の後部座席に搭載されている金具を確認してみると良いでしょう。
それ以前に製造販売された車に関しては、搭載されているものもあればそうでないものもあります。
万が一搭載されていなければISOFIX対応のチャイルドシートを購入しても取り付けができないので、必ず確認しましょう。
チャイルドシートメーカーの公式HPから確認する
コンビやアップリカなど大手のチャイルドシートのメーカーでは、公式のホームページで取付可能車種が検索できるようになっています。
「車のメーカー」「車種名」などを打ち込むことによって、ISOFIXに対応しているかどうかを確認することができます。
まとめ
ここまで、チャイルドシートの2つの固定方法、「ISOFIX」と「シートベルト」について解説してきました。
最近では、シートベルト固定ではなく、より安全性の高い「ISOFIX」に対応したチャイルドシートが多く販売されています。
ご使用されているクルマがISOFIXに対応しているかなどを、確認しチャイルドシートを選ぶようにしましょう。
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