プロジェクターメーカーの比較一覧!国内外11社の特徴まとめ
プロジェクターの購入を検討しているが、「どのメーカーを選べば良いか分からない!」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
現在は、エプソン(EPSON)、BenQ(ベンキュー)、ソニー(SONY)をはじめとして様々なメーカーからプロジェクターが発売されています。
メーカーごとに様々な特徴があり、「家庭用ホームシアタープロジェクター」「ビジネス用プロジェクター」などニーズによって適したプロジェクターメーカーは異なってきます。
今回は、プロジェクターメーカー11社の特徴を比較し、解説を行っていきます。
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プロジェクターメーカーのシェア
さて、各メーカーの特徴について見るまえに、簡単にプロジェクターの国内シェアについてお伝えしておきたいと思います。
国内シェアの50%~60%は、「エプソン(EPSON)」が占めています。やはり、みなさんもご存知な通り、エプソンが根強い人気を誇っています。
しかし最近は、安価で高品質のプロジェクターを発売する台湾メーカー「BenQ(ベンキュー)」が急速にシェアを拡大。全体の10%を超えるシェア率になっています。
続いては韓国メーカー「LGエレクトロニクス」が7%~8%程度。
全体を見ると、国内メーカーエプソンが圧倒的なシェアを誇りつつも、BenQやLGエレクトロニクスといった海外メーカーが少しづつシェアを拡大しつつあるという構図になっています。
定番プロジェクターのメーカー11社の比較
国内外のプロジェクターメーカーをピックアップし、各メーカーの特徴について解説をしていきます。
またプロジェクターの上手な選び方やおすすめのモデルに関しては別のページで紹介していますので、併せて参考にしてください。
エプソン(EPSON)のプロジェクター
まずはエプソンからですが、このメーカーの特徴は何と言っても、その品揃えの多さと品質の高さ、そしてシェアの高さにあります。
会議やプレゼン向けにビジネスユースを豊富に揃えつつ、自宅で大画面の映像を楽しむためのホームプロジェクターまで幅広く扱っています。
ビジネスユースではオフィスや会議室に設置し、確かな性能で見やすい映像を提供できるベーシックモデルから、軽量でコンパクトな持ち運びやすいモデルまで製造しています。
また予算などに余裕がある場合は、多機能パワーモデルやスペック充実モデルと機能性重視の製品も販売されています。
他にも超短焦点デスクトップモデル、超短焦点・壁掛け対応モデル、設置性やメンテナンス性に優れ、大空間でも十分に投影できる「明るい常設モデル」なども取り扱われており、幅広いニーズに全て応えられるかのような品揃えです。
超短焦点デスクトップモデルと超短焦点・壁掛け対応モデルに至っては学校などの使用を前提としたスクールインタラクティブユース用としても販売されています。
家庭用ホームプロジェクターはビジネスユースほど多くはないものの、あり得るであろう様々なニーズで使える商品を製造しているのもポイントです。
予算や目的に合わせて購入ができるのもエプソン製プロジェクターの品揃えの強みであり、商品選びで困ることはないのではないか、と言えるほどの品質と性能、品数となっています。
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BenQ(ベンキュー)のプロジェクター
BenQ(ベンキュー)では商品数こそ上記のエプソンなどには敵わないものの、種類としてはスタンダードモデルからホームシアター用、高輝度モデル、短焦点モデルと目的に合わせて選びやすい商品展開を行っています。
ビジネス用という括りはありませんが、スタンダードモデルや高輝度モデルはビジネスシーンで使用しても十分な性能を発揮する商品群です。
また短焦点モデルも高輝度となっており、自動台形補正機能なども搭載されているものが販売されているので、会議やプレゼンでの使用に適しています。
さらにビジネス用として教育現場で使用しやすいプロジェクターを専門で扱っているのも特徴です。
他社でも教育用プロジェクターは販売していますが、BenQは特に商品数が多いです。プラスしてオプションに電子黒板システムキットが販売されており、これを用いることで最大4人まで映像の中に書き込むことができ、教育現場でも威力を発揮してくれます。
もちろん会議やプレゼンでも活躍してくれること間違いなしのオプションなので、合わせて購入するのもいいかもしれません。
ホームシアター用も短焦点での100インチ投影が可能なものや、リアルフルHD対応の高解像度のもの、縦横台形補正機能付きのものなど高性能なものが揃っており、自宅での使用を検討されている方は、他メーカーと一緒にBenQの商品を一考しても良いと思います。
全体的な商品数こそ多いわけではなく、むしろ少ない方に当たりますが、その分だけ1つ1つの商品の品質は高く、また価格帯も他の国産メーカーより安いこともあり、人気や評価は高いのもポイントです。
ソニー(SONY)のプロジェクター
ソニー製プロジェクターの特徴も商品の種類の豊富さと性能の高さにあります。エプソンにはわずかに劣るものの、十分な品揃えで市場を賑わしています。
他メーカーとは違い会議やプレゼンなどで使用するようなビジネス用プロジェクターを主にデータプロジェクター、自宅で使う家庭用プロジェクターをビデオプロジェクターという位置づけで販売しています。
モデル数としてはデータプロジェクターの方が多いですが、どちらも高性能なことは確かです。
スタンダードモデルから高輝度・高画質で多様なシステムに対応できるシステムユースモデル、天吊り常設システムにも対応できるエデュケーションモデル、コンパクトボディのデスクトップモデル、スクリーンに近い距離でも対応できる短焦点や超短焦点モデルと多彩です。
また最新の技術にも対応し、CGやVRシミュレーションにも対応できる4K SXRDモデルというものも存在します。これはプレイステーションなどを手掛けるソニーならではとも言えるでしょう。
さらにビデオプロジェクターは3種が4K対応となっており、どれもハイスペックモデルばかりです。
4K未対応のビデオプロジェクターもフルHD高画質モデルなので非常に美しい映像を楽しめます。
他にもコンパクトサイズの超短焦点のモバイルプロジェクターも取り扱っており、様々なニーズに対応できる品揃えとなっています。
ただもう1つの特徴として性能やデザイン性が高い分、価格が高いという点が挙がります。とにかく高級モデルばかりとなるので、ビジネス用としてもホームシアター用としてもかなりの予算設定が必要となります。
リコー(RICOH)のプロジェクター
リコーでは様々な商品のビジネスモデルを主力とした事業展開を行っており、プロジェクターもその例に漏れず、ビジネス用のものを主として取り扱っています。
その種類は多く、多様なニーズに対応できるように商品展開を行っています。例えば短焦点モデルについては3種類の商品があり、会議向けのデスクエッジモデルや教卓で使用する学校向けのモデル、世界最小・最軽量・最至近投影の超短焦点モデルがあります。
他にも大会議室など非常に広い場所でも対応できるハイエンドモデルや、デザインや操作性がシンプルなエントリーモデル、フルハイビジョン対応のスタンダードモデル、手のひらサイズで持ち運びに便利なハンディモデルを取り扱っています。
ビジネスプロジェクターとは言うもののスタンダードモデルやエントリーモデルはご家庭での使用でも満足できる性能を持っています。
基本はどのプロジェクターもデザインとして特筆したものはないですが、落ち着いた物となっており、どこに出しても問題ないデザインです。
当然性能によって価格は違いますが、モデルごとの価格帯にかなりの違いがあるので、予算に合わせて選びやすいのも特徴といえるでしょう。
Acer(エイサー)のプロジェクター
Acerのプロジェクターの商品数は決して多くありません。しかし少ない分、1つ1つの品質や性能を高めた商品を販売しており、海外製ながら人気もあり評価の高いメーカーです。
一般的にビジネス用としてもホームシアター用としても使用できる汎用性の高いスタンダードモデルはもちろんのこと、ホームモデルとしては3D映像対応のものも取り扱っています。
また光源が長寿命のLED光源モデルやホールや大会議室など広い空間でも明瞭に投影できる大画面投影モデル、授業や講義などでも使用しやすいきめ細かい繊細な画像が映し出せる教育機関向けモデルなど、多彩な商品展開となっています。
これだけなら他メーカーでも取り扱っているのでAcer独自の展開ではないのですが、このメーカーでは唯一独自性のある商品展開を有しています。
それがゲーミング用のプロジェクター「Predator Z650」です。ゲームを大画面に投影するとなると、かなりのスペックを求められるのですが、このプロジェクターは当然ゲーミングに必要なスペックを網羅して作られています。
その性能の高さを挙げだしたら切りがないのですが、現代の高画質で美麗なゲーム映像に耐えうるだけの性能を持った名称通りの”化け物プロジェクター”と言っても過言ではないでしょう。
ASUS(エイスース)のプロジェクター
ASUSはPCを中心とした事業展開を行っており、それに伴う周辺機器の製造を主に行っています。
そのためプロジェクターはモバイルタイプのみの販売となっています。最大輝度こそ低めではあるものの、DLP方式を採用しているので非常にコンパクトで軽く持ち運びに便利です。
解像度もそれほど高くないものの、アスペクト比は16:9あるいは16:10を採用しているので見やすい映像となっています。
PCやスマホの映像であれば十分に分かりやすい投影が可能です。バッテリー容量も大きいので長時間の使用も可能ですし、Wi-Fi対応モデルなどもあるのでスマホとワイヤレス接続も可能となっています。
価格帯も高すぎるという事はないため、ビジネスシーンなどで使う場合でも価格に見合った活躍をしてくれることでしょう。モバイルプロジェクターとしては人気も高く、高評価が多いメーカーでもあります。
NECのプロジェクター
NECのプロジェクターは価格帯が高めなのがネックではありますが、バリエーションが豊富な点が特徴となっています。
接続や設置、調整など操作性に優れているスタンダードモデルはもちろん、優れた操作性と静穏性の高さが売りのバリューモデル、高輝度・高画質で多機能であり大空間に対応したプロフェッショナルモデル、スクリーンとの距離が近い教室や小会議室でも使える超短焦点モデルと様々です。
また主要メーカーでもまだ扱いが少ないLEDモデルやデジタルシアターを始めとした多彩な上映が可能な高解像度モデルであるDLP Chinemaプロジェクターも取り扱っています。
とにかく種類が豊富であり目的に合わせて選びやすいのがNECの戦略でもあるようです。明確にビジネス用とホームシアター用に分けられているわけではないですが、性能やモデルを見て自分で選べるのも、ある意味では選びやすさに繋がっていると思います。
最初にも触れましたが、全体的に価格帯が高く、高級モデルとして扱われることが多い商品ですが、人気もまずまずであり、品質や性質を求めて購入されている方は多いようです。
パナソニック(Panasonic)のプロジェクター
パナソニックではプロジェクターを業務用として取り扱っています。そのためビジネス用が中心であり、価格帯もかなり高めです。
一般的に会議や据え置き用として使いやすいシステムモデルを主として、高輝度・高性能なプロフェッショナルモデル、スクリーンまでの距離が短くても投影できる短焦点モデル、持ち運びができるコンパクトなモバイルモデルを取り扱っています。
またパナソニックの独自性はプロジェクターでも健在です。DLP方式を採用し、スクリーンとの一体型プロジェクターというものを販売しています。
これは他メーカーにはない商品であり、高性能なのに設置やメンテナンスが手軽な商品となっています。
さらに一体型であることによって外光などの影響を受けにくいことから、会議などでも使用しやすい商品として話題です。
他にもスペースプレーヤーと名付けられたスポットライト型プロジェクターも販売しています。こちらは天吊りするタイプのプロジェクターですが、スポットライトにしか見えないデザインで外観を損なわないのがポイントです。
もちろん他の商品も高い性能有しており、目的に合うものを選べれば十分に満足のいく性能を持ち合わせているのもパナソニック製の特徴と言えるでしょう。
日立(HITACHI)のプロジェクター
日立では先述のリコーと同じように、ビジネス用プロジェクターのみを主力として販売しています。そのため商品数は多いというほどではなく、主要メーカーから見ればやや少なめです。
その代り、商品それぞれに個性があり、ビジネスシーンで必要とする様々なニーズに合わせて作られています。
常設用ではホールや大会議室、イベントでも十分に耐えうる性能を持たせていますし、教室や小会議室で使用するものはモバイルタイプとして作られています。
あるいはスクリーンとの距離が取れない場合には超短焦点プロジェクターも販売しています。こちらは教室など使用することも想定し、机上投影を可能としたミラー反射型を採用したものや電子黒板機能を付けたものがあります。
他にも天吊りプロジェクターと接続し、PCなどとの接続を円滑にするスイッチャーや超短焦点でLEDを採用したモバイルプロジェクターなども取り扱っています。
価格帯こそピンキリですが、安い物だと10万円を切るものもあるので、お求め安いプロジェクターもあるのが日立の特徴でもあります。
カシオ(CASIO)のプロジェクター
カシオのプロジェクターの強みは何と言ってもその起動の速さにあります。カシオ製のプロジェクターの多くは最短5秒で投影まで可能な素早さを持ちます。また埃にも強いため、映像や画像の中に埃が目立つという事も少ないようです。
LEDハイブリット光源を使用しているので、省エネかつ長寿命でありランプ交換もあまりないためヘビーユーザーでも安心して使えます。
商品ラインナップも分かりやすく、初めての方でも使いやすいエントリーモデルから、機能などが充実したアドバンスモデル、高輝度・高性能なハイグレードモデルと様々です。
またスクリーンに近くても使える超短焦点モデルや、収納に便利なスリムモデルなど使用する上で問題となりやすいポイントをクリアしたものも取り揃えています。
デザインとしてはシンプルですが外観などを損なうこともなく、価格帯も安いわけではないですが、10万以下のモデルから20万以下のモデルまであり、まだ手が出しやすいものが多いのも特徴です。
CANON(キャノン)のプロジェクター
CANONでは輝度が高いパワープロジェクター、コンパクトで持ち運びに便利なミニプロジェクターの2種類を取り扱っています。
パワープロジェクターは種類も多く、どれも高性能なものが揃っています。中でもレーザー光源を利用した4K短焦点モデルは5,000~6,000ルーメンもの高輝度となっており、小型軽量化を実現して、扱いやすい商品となっています。
他の商品にもレーザー光源が採用されているものが多く、そのおかげで光源の寿命は約20,000時間と非常に長いものとなっています。
また投影の要であるレンズ交換が可能であるものが多く、性能が良いものでは8種類のレンズに交換することができるものもあります。
解像度も高いものが多く、高倍率ズームレンズを搭載したもの、Wi-Fi機能を標準搭載したもの、超短焦点モデルで電子黒板機能付きのものなどバリエーションに富んでいます。
ポータブルモデルもあり、こちらは軽量に特化した商品で、機能などはそれぞれ違うもののどれもオフィス内などの移動に便利なモデルでもあります。
ただしこれらは先述したミニプロジェクターとは扱いが違います。あくまでポータブルは常設用であり、ミニプロジェクターは携帯して外出先などで使うことが目的となっています。
ミニプロジェクターは商品数こそ少ないものの、スマホなどとの接続もしやすく、使いやすい商品となっています。ビジネスあるいはホームシアターという区別こそないですが、どちらのシーンでも使える、そして選びやすい商品を扱っているのが特徴です。