快適な睡眠に枕は必要？不必要？
就寝時には必ずと言ってよいほど使用する枕ですが、そもそも枕というのは快適な睡眠のためには本当に必要なものなのでしょうか。ここでは快適な睡眠に枕が必要なのかについて解説していきます。
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なぜ枕が存在するのか？枕の必要性
そもそも人間はなぜ枕を使うようになったのでしょうか。まずイメージしていただくと分かりやすいのが、原っぱなどに横になった時です。皆さんは自然と両手頭の後ろで組んで頭を支える姿勢をとったりはしないでしょうか。
これを自然とやる方が多いのは、単純にその姿勢が楽だからと言えるでしょう。人はその進化によって脳が発達し、重くなっていきました。これを支えるために、人間の脊柱は横から見るとS字型にカーブしています。
これが脊柱にかかる負担を最も少なくするための姿勢と言われている形です。人間は睡眠時に横になった時も、自然とこの姿勢を確保しようとするために、頸部を自然な姿勢に保つための枕を必要とするようになったと言われているのです。
枕が無い方が快適！？枕は不必要！？
就寝時に枕を使うことが当たり前となっている現代ですが、中には枕を使わないで寝る、使わない方が快適という方もいらっしゃるでしょう。では、枕を使った方が快適なのか、使わない方が快適なのか、一体どっちなのでしょうか。
これの答えは、ずばり“人と枕によって変わる”ということが言えるでしょう。つまり、枕を使わない方が快適に眠ることができるという方と、枕がないとしっかりとした質の高い睡眠をとることができないという方がいるということです。
例えば、比較的良く耳にするのが、肩コリや腰痛をお持ちの方です。これらの症状にお悩みの方の中には、枕を使うと余計にひどくなるので利用しないという意見の方がいます。実際に、枕を使うことによって逆に首や肩の血行を悪くしてしまい、それらの症状を悪化させてしまうケースも見受けられます。
しかしこれらは単純に、ご自身に合った枕を選択されていないというケースも多くあるでしょう。枕がある方が快適、ない方が快適というのは最終的には好みの問題です。しかし人間の体の構造上はあった方が体にはやさしいと言えるでしょう。そのためにもご自身に合った枕をしっかりと探すことが重要となるでしょう。
体に合わない枕は睡眠を阻害！
上記でも紹介しましたが、ご自身の体に合った枕を選ぶというのは、質の高い睡眠をとり、普段の疲れを癒すためには非常に重要なことだと言えます。体に合わない枕を使うということは、血行を悪化させる大きな要因となるからです。
まず、肩コリに悩まされる方にとって、枕選びは非常に重要な項目となり得ます。しっかりと頭を安定させることができない枕というのは、寝ている最中も常に頭がぐらついた状態となってしまいます。
これによって脊椎は伸びきった状態となり、首周りの筋肉は常に緊張状態となります。その緊張状態が肩へとつながる血管を収縮させ、血行を極端に悪化させてしまうのです。特に頭全体を包み込むような柔らかすぎる枕を使う方は要注意と言えるでしょう。
重要なのは枕の高さでした
自分にあった枕選びが重要であることは述べてきましたが、ここで枕を選ぶ上で重要な基準となるものを紹介しておきます。それが、“枕の高さ”です。ご自身にあった高さの枕を選ぶことが何よりも重要となってくると言えるでしょう。
特に高すぎる枕を使っている方は注意が必要です。高さのある枕を使って寝るということは、通常の直立状態で頭を前に下げた状態です。最初のうちはストレッチをしているような姿勢となるため気持ちが良いかもしれません。
しかしこの姿勢は決して良い姿勢とは言えません。結局は首周りが緊張状態となり、起床時の疲労感や肩コリにつながります。なるべく立った状態の姿勢に近い形になるような高さの枕を選ぶようにしましょう。
