小豆枕の魅力と素材の特徴
古くから高貴な人たちに愛されていて、現代でも最高級枕として名高い小豆の枕。とはいっても小豆枕は現在ほどんどのメーカーが生産していなく入手が困難です。そんな小豆枕の魅力や、素材の特徴から良い部分&悪い部分などまで紹介します。
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小豆枕の魅力とは
天然素材のなかでも、非常に高い吸熱効果を持ち、通気性も高いのが魅力的な小豆素材。そんな小豆素材は、蕎麦がらや籾殻と比較した場合、なんと2倍程の熱吸収効果があり、頭部の熱を吸収した小豆は、ゆっくりと放熱しながら、最適な温度で停滞してくれます。
そのため、人間の睡眠のリズムを妨げないので、古くから最高級枕として愛されています。また、小豆の小さな枕をレンジアップし、湯たんぽのように使用するのも流行しています。
オススメの小豆枕
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小豆枕の洗濯方法について
天然素材である小豆を使用した小豆枕は、使用していると中で豆が崩れる事があります。そのため、小豆枕の中身を目の粗めなザルに空けて小豆のクズをふるい落としましょう。そしてザルに残った小豆を丁寧に洗い、太陽の下でしっかりと天日干しします。
ほかの素材と比較して粒が大きいため、しっかりと乾燥させないと腐敗し易い為、天気の良い日に、新聞紙やレジャーシートに広げてしっかりと乾燥させるのがポイントです。
乾燥が終わったらもう一度ふるいにかけてクズを取り除き、洗濯した枕カバーに入れます。しかし、そのままだとクズを取った分、小豆枕のサイズが小さくなってしまうので、新しい小豆を入れて微調整し、最適な高さとボリュームにしてあげましょう。
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小豆枕の特徴とは
小豆を使用した枕の特徴と言えば、粒の大きさからくるサラッとした使い心地でしょう。小豆が頭部や首元の火照りを吸収し、ゆっくりと放出してくれるため寝心地の良い温度で、頭を枕にのせた瞬間は、ひんやりとした冷たさが心地よく、夏にピッタリといえます。
しかし最近では、小さめの枕カバーを作って小豆をつめて電子レンジで暖める事で、湯たんぽのように首元を暖め、冬場の快眠や肩こり改善に愛用するのも流行しています。つまり年中使えるのが小豆枕の特徴といえるのです。
小豆枕の良いところ
小豆枕の良い所と言えば、寝苦しい真夏日の夜でも涼しげに使用する事ができ、寒い冬は電子レンジで暖めて、ぽかぽかと使用出来るという素晴らしい特徴です。
小豆枕の悪いところ
小豆枕の難点は、国産で滅菌処理がされていない市販の小豆を使用すると必ず虫がつくため、半年に1回程度は中身をそっくり入れ替えなければならないため、コストがかかる所です。
あるいみ、こういったコストがかかってしまうのも小豆枕が最高級枕と言われる所であります。虫がつき易いと言う事は、アレルギーを持っている人だけでなく、喘息の人も注意です。
小豆枕の小話
古くは戦国時代まで遡り、貴重な食料として存在していた小豆は袋に入れられ保管され、戦地が遠い場合は非常食として各自が袋に入れて小豆や蕎麦の実などを持ち運びました。なかでも小豆は薬効があるため、戦場へと赴く武士達に重宝されてたといいます。
いつ頃からか、この小豆をいれた小豆袋を枕にする人たちが続出しはじめました。長時間の移動による体のほてりや、緊張と興奮から来る神経の高ぶりを押さえてくれると、多くの武士達は小豆の袋を枕として使用するようになり、安眠効果に気がついたのです。
それ以来、食料である小豆を枕にする事で最高級枕として使用され続け、心地よい眠りは現在もなお、小豆を使用した枕で受け継がれているのです。