高い枕と低い枕の違いについて
人間は人生の約3分の1を寝て過ごします、つまり大半の時間を枕に頼って生きているのです。それだけ枕の影響は大きく、枕の高さが合わないだけで人の体は大きく変化してしまいます。そこで、今回は高い枕と低い枕についてや、最適な高さの枕を選ぶ方法などを紹介します。
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枕は高い方が良い?低い方が良い?
自分の寝姿によって、現在の枕が自分に合っているかどうかをチェック出来るって知ってました?たとえば、自分の使用している枕が高すぎる場合は目が覚めた時に枕から頭が落ちています。
反対に低すぎる枕の場合は、枕の下に手を入れて寝てしまい目が覚めたら腕がしびれている事や、枕を二つ折りにしてしまったりしている事などが挙げられます。そんな高すぎる枕、低すぎる枕で寝るとどんな事が起きるのか、悪影響について紹介します。
高すぎる枕は体調を悪化させる
自分に合わない高すぎる枕を使用していると、仰向けでの姿勢が苦痛に感じられるでしょう。首や肩の筋肉に負担がかかるため、目が覚めた時に肩がこっていたりと疲れがとれません。
さらに喉が圧迫されて舌根沈下という、舌の根元が気管を塞ぐ状態になるため息苦しく、睡眠時にイビキをかいたり、無呼吸状態になってしまう事もあり体調を悪化させます。
横向きが寝やすい、いつも横向きで寝ている、そんな人は枕が高すぎる可能性もあります。特に恰幅がある太めの体型の人は、高すぎる枕に注意が必要と言えるでしょう。
低い枕は首が安定しにくい
一般的な人というのは、首の骨を横から見た際に『C』の形にカーブしています。しかし枕が低すぎる場合はこのカーブが無くなり、首への負担が強くかかってしまいます。すると首の痛みや肩こりに直結し、ぐっすり寝たにも関わらず疲れが取れない事もあります。
目が覚めると顔がムクんでいると言う人は、枕が低すぎて頭部や顔への血流が悪くなったり、頭が心臓より低い位置へいくため、循環しにくくなっているという可能性も考えられます。また、首が安定しにくい事により、頸椎が支えられず頭痛の原因になる事もあります。
自分に合った高さの枕が大切
つまり、枕と言うのは高すぎても低すぎても駄目で、適した高さの枕が重要となります。一般的に寝るまでは高い枕の方が安定しやすいため寝やすいという気持ちになりますが、寝ている最中は善し悪しの判断が出来ないため、適正な高さを測る事が大切です。
枕の高さを何となくで選んで、寝てみて寝心地を考えるというのは間違っていて、まずは起きている時に、理想的な枕の高さを計測しておき、そこから選びましょう。
理想的な枕の高さとは?
理想的な枕の高さと言うのは一般的に細身の体型の人であれば2.5~3.0cm程度の厚み。成人男性の標準体型程度であれば3.0~4.0cm程度の厚みが理想的な枕と言えます。体格の良い人であれば4.0~5.0cm程の厚みを中心に合わせて行くと良いでしょう。
その際に、頭が沈み込みすぎず、底着き感の無い枕を選ぶ事が重要となります。沈み込みの深い枕は、中身が偏りやすく、首に負担がかかってしまう事もあり、厚い枕を買っても、頭を乗せたら1mmの薄さになってしまった!では意味無しです。肩こりの原因を作らない為にも、沈み込みの少ない枕を選ぶ事が理想です。
自分に合った枕の高さを測る方法
理想的な枕の高さと言うのは「直立している姿勢」です。壁に肩甲骨を密着させながら直立し、壁と頭部の隙間を計測しましょう。さらに、仰向けに寝た場合に額と鼻の先端が水平に対して5度の状態だと、首のカーブは自然な形となり負担がかからず、体の疲れがしっかり取れます。
5度以上に角度がついてしまうと、舌の根元が気管支を塞ぎやすい形となり、睡眠時の呼吸に抵抗が出て、いびきをかいたりして快眠を妨げるでしょう