陶枕の魅力と素材の特徴
中国では古来から愛用されていて、現在日本でも愛用者が急増している陶枕(とうちん)。陶器で出来た枕なので質感は硬いですが、首元がひんやり冷たく夏場に人気です。そんな陶枕の魅力や、素材の特徴から良い部分& 悪い部分などを紹介します。
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陶枕の魅力とは
現代を生きる日本人からすれば、陶器で出来た枕なんて頭が痛くなるんじゃないか?陶器の枕と言うのはアジア圏へ旅行に行った人が買ってくる土産物じゃないのか?そう思う人も多いでしょうが、頭ではなく首をのせるように使用することで、暑い夏の日もひんやりとして、太い血管を冷やすため寝心地がよいという優れものです。
また「肩こりにはビール瓶を枕にする!」と良く言われるように硬くても大丈夫です。沈み込みが少ない分頭部は安定しますし、手入れも非常に簡単と言う魅力もあります。とはいっても、なかなか多くの人がもつ寝づらそうというイメージは拭い去れません。真夏日の節電対策や、ちょっとしたお昼寝ようにと思って使ってみるのがおすすめです。
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陶枕の洗濯方法について
陶枕は陶器で作られているので、洗濯方法といっても洗濯機に入れてはいけません。陶器というのはセラミックなので、ガラス等と比べると圧倒的に高強度ですが、高い所から落としたり、強い力で踏みつけたりすれば壊れてしまいます。
陶枕を清潔に使うには、陶器のお皿を洗うのと同じように手入れしてあげれば良いです。柔らかい布でキズがつかないように優しく拭いて、手入れしましょう。汚れやシミがついてしまった場合は、市販の漂白剤を使用する事で綺麗になりますが、上絵などが施された物にしようすると、変色する可能性もあるので注意が必要です。
使用していると陶枕自体にニオイがついてしまう可能性もあります。そういった場合は大きめの鍋を使用して、煎茶と一緒に煮沸すると良いでしょう。
陶枕の特徴とは
陶枕というのは、陶磁器によって作られた枕で、多くは中国で生み出されました。中国における陶枕の歴史は古く、時代が進むにつれて様々な柄や形がつくられました。実用重視の陶枕や、贈り物や献上用として作られる副葬品的なポジションの陶枕があり、墨絵の物やへら彫りで作られたものなど、様々な形の陶枕を見る事ができます。
ちなみに、中国で最も流通している陶枕は虎型の物が多く、魔除けの意味合いがあります。はやり、夢の中での出来事や悪夢といったものは万国共通に恐怖する物だったのでしょう。
陶枕の良いところ
陶磁器で出来た枕、陶枕は枕の中でも最も硬い部類に入ります。何より陶器ですから、沈み込みは一切存在せず、そこに頭部を載せて使うだけです。
とはいっても後頭部を乗せるのではなく、首を預けるように乗せるので痛くなく、陶器独特のひんやりとした質感が、首の動脈を冷やし、驚く程涼しく寝られます。また陶枕の硬さ故に頭部が沈まないので肩こりにも効果があるとされています。
陶枕の悪いところ
なんといっても、陶枕の難点は「使い慣れるまで少々寝にくい」と言う部分です。後頭部を完全に預ける通常の枕とは違うので、最初は設置感に慣れない事があり、感覚が合わさるまでは気になって寝にくいと言う人も居ると思います。
はじめのうちは寝るときではなく、のんびりとゴロゴロするときなどに使用し、徐々に体を陶枕にならして行く事で、グッスリと眠れるようになるでしょう。