絵描き必見!イラスト用おすすめシャーペンの選び方
趣味でイラストを描いてみる方や、授業中や仕事中何気なく絵を描いてしまう人もいるのではないでしょうか。そんな時、何を使って描いていますか?
鉛筆や専門的な人はコピックで描かれている方もみえるかもしれませんが、実は身近なシャーペンでもイラストは描けます。むしろシャーペンの方が向いているという部分もあるのです。
こちらではイラスト用のおすすめシャーペンの選び方をご紹介します。
スポンサーリンク
イラストをシャープペンシルで書くメリット
鉛筆ではなくシャーペンでイラストを描くのはどのようなメリットがあるのでしょうか。芯の濃さや硬さはどちらも選ぶことが出来るので、さしたる違いはありません。
そうなるとシャーペンで描く意味をあまり見いだせないと思われるかもしれませんが、実は大きな違いが出てきます。
それが描ける線の太さです。鉛筆は基本的に2.0mmとなっているため、どれだけしっかり削っていても書き続ければ先端は丸みを帯び、線はどうしても太くなってしまいます。
イラスト、特に今人気の萌え系の絵を描くときは線画が多いため、細いもので描こうと思うと何本も削って尖らせておき、太くなったらその都度交換しなければならなくなります。
しかしシャーペンは太さを決めたら太さが変わることはほぼありません。寝かせて芯を削るなどして接地面積を変えれば多少太くすることはできますが、意図的でもない限り細い線を描き続けることができます。
細い線で描けるとイラストの線画は描きやすいので、シャーペンの方が鉛筆より相性がいいと言えます。
またシャーペンで描いた場合、紙に軽めに当てやすいため色の調整がしやすく、修正する場合も消しやすくなります。またその後ペン入れをする場合も主線を決めて描いた後は余分な線を消しやすいです。
最近はデジタル処理するようになったため線画以降は全てパソコン上で描くことが多くなります。それでもシャーペンで描いたものはその処理もしやすくなるので、鉛筆よりも描きやすいものと思ってもらっていいです。
イラストにおすすめなシャープペンシルの種類
イラストを描く場合、普通のシャーペンでもいいですが、より描きやすいものとして製図用シャーペンをおすすめします。もちろんシャーペンの芯は細い物を選ぶのが良いでしょう。
製図用シャーペンは先端にあるガイドパイプという管が長く、口金の部分も長めに設計されています。これによりペン先の視界が開けており、作業している線が見やすくなります。元々引いている線を確認しやすくするために視界を広げた設計になっているのが製図用なのです。
そうなると製図用シャーペンを選ぶことはイラストを描く上では最適なのです。またイラストに向いた重さと言うものもあります。ここからは重さについて詳しく見ていきましょう。
イラストに向くシャープペンシルの重さ
イラストを選ぶ上で重さは重要となります。それぞれの特徴があり、その特徴を最大限活かすことで上手くイラストを描くことができます。どちらかでもいいのですが、軽いものと重いものの2本持ちをして適材適所で使い分けると良いです。
それではそれぞれの重さの特徴を見ていきましょう。
軽いシャープペンシルの特徴
軽いシャーペンは何といってもペンの扱いが楽で、軽快に動かせるのが特徴です。ペン先を何往復させても、またペンの上下を繰り返してもあまり手が疲れません。
そのため線を何本も重ねて1本の線にしたり、複数の平行線を書き込むハッチングをしたり、色芯を使って色を塗ったりするのに向いています。
ただ線を引くときは、ある程度のシャーペンを動かす速さが必要で、軽い分ゆっくり動かすと線がよれやすくなるのでそのような場合には向いていません。
ラフ画を描くときには向いているのが軽いシャーペンと言えます。
重いシャープペンシルの特徴
重いシャーペンは筆圧を強くしなくても、しっかりした線を引けるのが魅力です。筆圧の調整がしやすく、強弱のメリハリがついた線を引くことができます。
またある程度シャーペンをゆっくり動かしながら線を引いてもよれることがありません。そのため1本の長い線を引くのに向いています。
軽いものと違い細かくて速い動きが苦手なのが弱点です。ラフ画から下書きに起こす場合にはこちらの重いシャーペンが向いています。
イラストに向くシャープペンシルの重心
イラストを描くには低重心のものが向いています。低重心のものはペン先の方に重心が偏っています。ほとんどのシャーペンは重心がほぼ中心に設計されており、ほんの少しだけ低重心になっているものはあっても、極端に低重心になっているものは少ないです。
先述した製図用のものは低重心設計になっているものがあるので、そのような点でもおすすめとなります。低重心の方が安定して描画できるので、軽いシャーペンの場合は低重心の方がいいという印象があります。
逆に重いシャーペンは低重心になると安定しないため、こちらを使う場合には重心が中心にあった方が安定します。
ちなみに重心の調べ方は、シャーペンの中心を指の上に置き、留まっていれば重心は中心、落ちれば重心は中心以外の部分になります。ペン先側から落ちたら間違いなく低重心のシャーペンでしょう。
ただこの調査方法、販売店舗でやる場合はシャーペンを落とさないように気を付けて行ってください。買っていない商品を落とすのは販売店に迷惑をかけることになります。
イラストにおすすめなシャープペンシルの芯
イラストに向いているシャーペンについては分かっていただけたと思いますが、使おうと思うともう1つ必要となるのが芯になります。
芯はBやH、Fなど全部で17種類あり、Bは柔らかく濃い、Hは硬く薄い線になるという特徴があります。
イラストの場合は基本的に、HBかB~6Bの柔らかくて濃い芯を使うことをおすすめします。HBは硬いですが濃い線が引けるのでこちらも使えます。
H以上の芯は薄い線が引けるので、アタリやラフを描くのには向いているような気がしますが、芯が固くなるほど紙に溝が出来るため消しにくくなります。
ただあくまでも基本的に、と言うことであって条件によって適しているものは変わることもあります。
イラストに向く芯の濃さ(硬さ)
こちらは先述した通りです。ただ現実的に流通量も考慮に入れると、HB、B、2Bあたりを選ぶことになります。
筆圧に合わせた芯を選ぶ
筆圧によっては芯を変えた方が良い場合があります。筆圧が強い人は折れにくい硬度の高い芯を、筆圧が弱い人は黒煙が紙に定着しやすい柔らかい芯を選ぶようにしてください。
具体的には筆圧が高い人はHBかB、筆圧が低い人は2Bや4Bになります。
絵描きの定番!イラストにおすすめなシャープペンシル
さてここまでシャーペンの選び方をご紹介しましたが、実際何を買ったらいいか悩む、と言う人もいると思います。そこで上記の条件を元に、イラストにおすすめなシャーペンをご紹介します。
ぺんてる / グラフレット
現在の価格はコチラ |
グラフレットは全体的に軽い製図用シャーペンになっています。製図用では定番とされている商品で、中の空洞感が強く、素早く動かしやすい製品となっています。
イラストを描くときに軽い操作感を求めている人にはこちらの商品がおすすめです。
ぺんてる / グラフギア1000
現在の価格はコチラ |
こちらもぺんてるの製図用シャーペンになっています。こちらは重めのシャーペンとなっており、長い線を引く場合などにはおすすめのシャーペンです。
ボールペンの様にペン先を軸内部に収納できるため、未使用時はガイドパイプを保護できるのも特徴です。
ぺんてる / スマッシュQ1005-1
現在の価格はコチラ |
ほどよい低重心が嬉しいシャーペンです。軽いものと重いもののちょうど中間の位置にある印象があるため、動かしやすいのが特徴です。
ガイドパイプは長く視界も広くとれ、グリップ部分は滑り止めの凹凸もあるため、低重心も相まって操作もしやすくなっています。