寝室を乾燥から守る!加湿器の上手な選び方と使い方
冬場の乾燥というのは、生活する上でも非常に過ごしにくく、さらに就寝時にも寝つきを悪くし睡眠の質を低下させます。そんな時には加湿をしたいところですが、起きている時と寝ている時では同じように加湿をしてもいいのでしょうか?
実は寝るときの加湿は注意すべき点などがあるのです。だからと言って加湿しないわけにもいきません。そこでこちらでは寝室を乾燥から守るための加湿器の上手な選び方と使い方をご紹介していきます。
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寝室に最適な湿度とは?
まず、加湿をする上でやたらと加湿をすればいいというわけではありません。快適な睡眠を取るためには快適な空間にする必要があります。ではその快適な空間ひいては寝室にするには乾燥する冬の場合、どれだけの湿度にすればいいのでしょうか?
湿度は高すぎても低すぎても良くありません。通常生活する時でも45~60%程度の湿度が快適に生活できる湿度になっています。しかし45%程度だと風邪やインフルエンザのウイルスは活動できる湿度になります。
そこでこのウイルスの活動を抑制できる湿度も考えると、50%以上にする必要があります。つまり50~60%程度の湿度にすると丁度良いというわけです。
就寝時の加湿器つけっぱなしは要注意?
皆様は就寝時、大抵の場合、暖房器具はタイマーあるいは運転を停止すると思います。これは危険防止や寝ている時は部屋が冷えてもそれほど問題がないということもありますが、このように就寝時は暖房には頼らないという方も多いかと思います。
そうなると室温は徐々に下がっていき、当然かなりの寒さになると思います。この時気をつけなければいけないのは、この室温の低下による結露です。
実は高い室温で加湿し50%程度まで湿度を上げていたとき、この空気が徐々に冷えていくと窓ガラスや壁、さらには普段結露が出来ない床などにまで水滴がつくようになってしまうのです。
さらに室温が下がる中、加湿をし続ければ水滴が増える中で湿度を上げることになるので結露は酷くなることとなります。そのため暖房器具を切るのであれば加湿器も目標の湿度に達していたら切ることをおすすめします。
ただし最近の加湿器は性能が良く、湿度を自動で感知し調整してくれる機能が搭載されているものもあります。そのような加湿器をお持ちの方はつけっぱなしでも心配はあまりありません。
ただいずれにしても湿度が上がりすぎると家屋を痛める原因になり、カビなどの温床ともなるので睡眠中の加湿は極力避けることをおすすめします。
加湿器の種類と特徴
それでは寝室の加湿にはどのような加湿器がいいのでしょうか。下記に各加湿方式の特徴をまとめたものを記載しました。
加湿方式 | メリット | デメリット |
スチーム式 | 蒸気が衛生的 加湿能力が高い |
電気代が高い 吹き出し口が熱くなる 転倒しやすい形状が多い |
気化式 | 電気代が安い 吹き出し口が熱くならない |
定期的に手入れが必要 フィルターに寿命がある 加湿能力がイマイチ |
超音波式 | 小型な形状が多い 低価格な製品が多い 電気代が安い 加湿能力が高い 吹出し口が熱くならない |
衛生面が悪い |
ハイブリッド式 | 吹出し口が熱くならない 運転音が小さい 衛生面に優れる |
通常の加湿器より手入れが面倒 |
ペーパー式 | 無音 触っても安全 電気代が不要 |
加湿能力が低い |
このメリット・デメリットを元に考えると加湿能力の他、睡眠を取る上では静音性なども重要になってきます。そのあたりも加湿器を選ぶ上でのポイントとなってきます。
方式別:加湿器の電気代比較
電気代に関しても比較しておきましょう。家電である以上、常につけておくとなれば電気代も考慮に入れて選ばなければなりません。
加湿方式 | 参考消費電力 | 電気料金 (24円/kWh) |
スチーム式 | 300W~500W | 1時間あたり約7円 (※300Wの場合) |
気化式 | 5W~30W | 1時間あたり約0.2円 (※8Wの場合) |
超音波式 | 20W~50W | 1時間あたり約0.7円 (※30Wの場合) |
ハイブリッド式 | 150W~200W | 1時間あたり約5円 (※200Wの場合) |
※ブランドや機種によって消費電力に差がありますのでご注意ください。
製品によって多少の違いはあるものの、上記の値段を参考にしていただくといいです。使用を開始してすぐに目標の湿度に達するわけではありません。そうなると時間単位で使用することは考えておく必要があります。
上記の中でもスチーム式は電気代がかなりかかります。1時間でたかが7円と思われるかもしれませんが、仮に1時間で毎日加湿したとしたら、30日で210円にもなります。
生活する上では加湿器だけ使っているわけにはいかないので、1カ月の電気代を考えると生活スタイルによってはこちらも選ぶポイントの1つとなります。
寝室用加湿器を選ぶポイント
さて、ここまで説明した内容も含め、寝室で使用する加湿器の選び方のポイントをまとめておきましょう。以下の4点が加湿器を選ぶうえでのポイントとなってきます。
- 加湿方式
- 静音性
- 適用畳数
- タイマーの有無
あと先述した通り、人によっては電気代もポイントとして加わってくると思います。ただメインは上記の4つになるのでこちらをポイントとして1つずつ見ていきましょう。
寝室におすすめな加湿方式
加湿方式はいくつか選ぶことができます。もし就寝前から加湿し、就寝時に電源を切るのであればスチーム式がおすすめです。こちらは電気代こそかかりますが、加湿能力が高く、短時間で目標の湿度に達することができます。
また温めた蒸気を使用するため通常の加湿器よりも室温が上がりやすいのもポイントです。劇的に温かくなるわけではありませんが、加湿もできて室温も少し上がるとなればスチーム式は就寝前の加湿に適しています。
もし就寝中も加湿をし続けるのであれば、ハイブリッド式もおすすめです。こちらは一般的に気化式とスチーム式が組み合わされたものとなっています。
また性能が高いものが多いため湿度を自動で監視し、加湿方式を切替え、常に一定の湿度を保つように調整してくれます。就寝中の過度な加湿を防いでくれるのでおすすめです。
寝室におすすめな加湿器の運転音
就寝時は静かな空間でなければ睡眠の妨害になります。一般的にエアコンなどもそうですが、40dBを超える音が出ているものは騒音となり、睡眠の妨害になります。つまり加湿器でもこの騒音レベルを超えないものを選ぶ必要があるわけです。
基本的にこの騒音レベルだけで言えば、気化式や超音波式の加湿器は静かな部類と言えます。またハイブリッド式もスチーム運転をしていなければ静音性は高い加湿器です。
さらに電気を全く使用しないペーパー加湿器は音が出ることも無い完全無音な加湿器なので音を気にされるのであれば、こちらもおすすめです。
加湿器の適用畳数について
適用畳数(または適用床面積)とはその加湿器の効果が発揮できる部屋の広さを表しています。各ご家庭でこの広さは異なると思いますが、寝室ともなると木造和室かプレハブ洋室で違いが出てきます。
実は同じ加湿器を使っていても木造和室なのかプレハブ洋室かで適用畳数が変わってしまうのです。これは木造和室の方が、家屋が水分を吸収しやすいために起こることで、適用畳数は狭くなる傾向にあります。
つまり木造和室で加湿器を使うならば加湿能力の高いものを必然的に選ぶことになります。そのため寝室がどちらの構造なのかを考えて加湿器を選ぶ必要が出てきます。こちらも購入時には注意してみてください。
寝室用加湿器にあると便利な機能
先述しましたが、就寝時ずっとつけていると過剰な加湿となってしまう可能性もあります。そのため、加湿器にはタイマー機能があると便利です。暖房器具などと一緒に加湿も止めてしまえば、室温の低下による過剰加湿を防ぐことができます。
あるいはハイブリッド式やスチーム式によくついている機能として湿度の自動調整機能もあると便利です。性能が高くなるため高額になりがちですが、こちらも寝室用の加湿器についていると湿度を調整し、起床まで快適な空間を作り上げてくれます。
寝室におすすめな加湿器:厳選3種
ここまで寝室用加湿器の選び方をいろいろご紹介してきました。そこでこの条件を元におすすめの加湿器を3選ご紹介していきたいと思います。購入時の参考にしてみてください。
ダイニチ工業(DAINICHI) / HD-5012
現在の価格はコチラ |
ダイニチのハイブリッド式加湿器は静音性が高く、睡眠時に安心の静音モードやのど・肌モードも搭載しているので、必要な湿度を調整しつつ静かに運転し、モードによってはのどや肌を守ってくれる、まさに寝室で使うためにあるかのような加湿器となります。
パナソニック(Panasonic)/ FE-KFL05
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こちらの加湿器は運転音と加湿量のバランスを考え入眠時には極静かに加湿をしてくれるおやすみモードを搭載しています。そのため過加湿の心配もなく、運転音が気になることなく心地よい睡眠環境を作ることができます。
バルミューダ(BALMUDA) / Rain ERN-1000UA
現在の価格はコチラ |
空気を取り込むプレフィルターに溶菌酵素をコーティングした安全性の高い加湿器です。デザインとしても良く、オートモードで繊細な制御をおこない常に湿度を調整してくれます。静音性も高いため、寝室で使うのにもうってつけの加湿器となります。