夏にも効果的!喉や肌の乾燥を防ぐ加湿器の優れた効果
冬場の乾燥した空気によって肌の乾燥にお悩みの方はみえると思います。そんな時によく使われるのが加湿器です。ご存知の方もみえると思いますが、この加湿器は乾燥の防止以外にも優れた効果を発揮してくれます。
またイメージにはないかもしれませんが、使用の仕方によっては夏にも効果を発揮してくれます。そこでこちらでは喉や肌の乾燥を防ぐ加湿器の優れた効果についてご紹介していきます。
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加湿器の効果とは?
空気が乾燥することによって体にはいくつかの変化が現れます。まず最も外気に触れている肌の水分が奪われ乾燥しカサカサになってしまいます。その度合いは個人差があり、酷いとひび割れを起こしてしまいます。
女性であれば肌の乾燥により化粧のりが悪くなってしまう、いわゆる粉が吹く状態になってしまうこともあります。それだけに肌のケアが特に大変な時期というわけです。
続いて影響を受けやすいのは喉や鼻です。空気の通り道である以上、乾燥した空気が通れば、喉や鼻も乾燥します。そうすると粘膜の湿度が下がって絨毛運動が衰え、排出行為が鈍ってしまい、雑菌への耐性が下がります。
また乾燥した空気の中ではインフルエンザウイルスの活動が活発になります。この2つの影響により、風邪やインフルエンザに感染しやすく、体調も崩しやすくなってしまいます。つまり乾燥するということは体にとってリスクが高い環境ということになります。
この状況を加湿器は打開することができます。乾燥している状態を改善するためには空気中に水蒸気を散布するのが最も簡単な方法となります。加湿器は水を霧状にして放出するので空気に水蒸気を散布して、湿度を上げることができます。
これにより空気が湿潤状態となるため、肌や喉、鼻から水分が奪われることがなくなり乾燥を予防することができるのは分かっていただけると思います。またインフルエンザウイルスは湿度が50%以上の場所では活動が抑制されると言われています。
そうなると粘膜の機能が回復し雑菌への耐性も戻り、インフルエンザウイルスの活動が衰退することにより体内に入ってきても感染を防止することができるということになります。
加湿器を使うことで体の健康を守る効果を得ることが可能である、ということです。
加湿器の効果的な使い方
しかしそんな加湿器も効果のある使い方をしなければ何台置いたところであまり意味はありません。まずは効果的な使い方を簡単にですがご紹介しておきましょう。
- 床から30cm以上離す
- 部屋の中央に設置する
- エアコンの風は直接当てない
上記の3点を基本としておさえておくことが大切です。こうすることにより水蒸気で室内を満遍なく満たし湿度を保つことが可能となっています。
詳しい使い方や設置方法についてはこちらのサイトの関連ページにございますので、そちらでご覧いただければ効果的な使用方法を知っていただけると思います。参考にしてみてください。
加湿器のデメリットとは?
先ほどインフルエンザウイルスの活動を抑制するには50%以上にする必要がある、ということはご説明しましたが、むやみやたらと加湿すればいというわけではありません。
湿度は70%を超えると結露しやすくなります。そのため湿度の調整には心がけなければいけません。結露は拭き取ればいいですが、それでも慢性的に結露が出続ければカビや雑菌の温床となったり、建物を傷めてしまったります。
せっかく体に良い環境を作ろうとしているのに湿度を上げすぎるとかえって環境が悪化してしまうので気を付けましょう。
喉の乾燥に加湿器は効果的?
予め加湿することで肌や喉の乾燥を防げることは先述しました。しかし既に乾燥してしまった喉に対してはどうでしょうか?
結論から言えば喉の乾燥にも効果的だと言えます。喉の乾燥というのは乾燥した空気が通ることによって水分が奪われることにより起こります。そのため空気を乾燥させなければ喉の乾燥も起こらない、ということをこれまでご説明してきました。
これは既に乾燥している喉に対しても言えるわけです。帰宅したらうがいをし、乾燥した喉に一定以上の水分を補給し、加湿した空気を通すことで改善することができます。外出から帰り、喉が乾燥している場合は水分を摂り、室内を加湿することで喉の乾燥は改善されると言えます。
マスクの使用
冬になると慢性的に喉が乾燥してしまい、風邪などにかかりやすい方は加湿器と同時にマスクも使用するといいです。外出する時、マスクをしていれば乾燥を防止することができますが、これは室内でも有効です。
外出から帰ってきた際、加湿器をつけたからと言ってすぐに最適な湿度になるというわけではありません。そこでうがいと水分補給をしたらマスクをつけ、40~50%以上の湿度になるまで喉をマスクで保護しておくと、乾燥から守ることができます。
室内と言えど、喉を乾燥させておくと雑菌などが簡単に体に入ってしまうので、常に喉を守れるようにしておきましょう。
観葉植物を置く
天然の加湿器と言われる観葉植物を置くのも感想を防ぐのには有効です。加湿器ほどの即効性と高い威力はありませんが、置くだけでも普通の室内よりも湿度は上がります。帰宅した時に既に湿度が高めであれば、加湿器をつけて少し加湿するだけで快適な環境にできます。
そうなると必要な湿度に至るまでの時間が短くて済むので、乾燥した喉にも加湿器の効果を早めに与えることができるようになります。
肌の乾燥に加湿器は効果的?
肌の乾燥に加湿器が効果的か、という疑問に対しては即答で効果がある、とは言えません。これは個人の肌の状況に因るためです。
先述したように肌の乾燥の予防には加湿器は効果的だと言えます。しかし既に乾燥してしまっている肌や元々乾燥肌の方は加湿器だけではその効果を完全に得るのは難しいと言えます。
そもそも加湿器は肌が触れる空気の湿度を上げることはできても、肌の水分量を増やす効果はありません。その効果があるのであれば、毎朝シャワーを浴びれば体の水分は増えることになり肌ケアで苦労することはありません。
湿度が多いと乾燥が気にならない状況が出来るだけで、乾燥肌の完治にはならないのです。勘違いして加湿器の蒸気に直接当たる人もいますが、この蒸気の蒸発により体内の水分を奪われ、かえって肌が乾燥することにもなり兼ねません。
それどころか表面についた蒸気により雑菌が繁殖する可能性さえ出てくるので注意してください。
セラミドの補充
では乾燥肌であれば加湿器は意味ないのか、と言われればそうではありません。加湿の効果を得るためには肌角質内にあるセラミドという保湿成分を増やす必要があるのです。
セラミドはその量が多いほど、大量の水分を肌に蓄積します。加湿器を使って乾燥肌を改善させられるのはこのセラミドが十分にある方ということになります。もし不足しているのであれば、セラミド配合の化粧水などを使うといいです。
しかしセラミドを増やす取り組みをしたからと言って、空気が乾燥していれば乾燥肌は直りません。つまりセラミドを補充し肌内部の環境も変えてあげることで加湿器で乾燥肌を改善することが出来る、というわけです。
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夏の加湿器も効果的?
さて冒頭でも触れましたが、夏場でも加湿器は効果的です。乾燥や加湿器と言われると冬場のイメージがありますが、夏場にも関わってくるのです。
夏というと日本は特に高温多湿となり、時期によっては不快指数が最大となるほど湿度が高い日もあるほどです。その多湿の不快な状況を改善するためにクーラーを使います。
確かにクーラーを使うことによって湿度は下がりますが、使用のしすぎは室内の乾燥を招いてしまうのです。そのため夏にも関わらず喉や肌の乾燥に繋がってしまいます。
かと言ってクーラーの使用を止めてしまえば今度は脱水症状や熱中症になってしまう危険性も出てきます。そこで活躍するのは加湿器です。クーラーを使用しつつ、適度な湿度に調整するために使用することができるのです。
もちろんクーラーの温度は26~28℃程度と適切な温度にしていることが前提となりますが、その中で加湿器を使って40~50%程度に湿度を保つと過ごしやすくなります。
夏風邪の予防
これにより夏風邪を予防することができます。夏だと風邪のイメージはないかもしれませんが、このようなクーラーの乾燥した環境下では夏風邪にかかりやすくなります。多湿により風邪のウイルスの活動が抑制されているだけで、クーラーで乾燥してしまえば、その活動は活発となってしまいます。
かと言ってクーラーを使わなければ体力を奪われ、抵抗力が衰えます。食欲も減退するためスタミナも減ってしまい、体調を崩しやすくなります。冬同様に環境に気をかけなければすぐに体調を崩しやすい季節であることを理解していただくといいと思います。
クーラーと加湿器を併用することで、健康に過ごせる環境を作ることが大切なのです。
気化熱で体感温度を下げる
水分は蒸発する際、周囲の熱を奪います。この奪われる熱を気化熱と言いますが、これにより周囲の温度を下げることが可能となっています。
夏場の夕方に打ち水をする習慣が昔の日本にはありました。現在も行うご家庭はあるかもしれませんが、夕方の気温が下がり始めるときに打ち水をすることで、その水が蒸発し周囲の熱を奪うことで、より涼しくしていた文化があります。
室内に水を撒くわけにはいかないので、加湿器の蒸気によってこの現象を起こし、体感温度を下げるというわけです。こうすればクーラーの温度がそれほど低くなくても涼しくすることができるのでエコとも言えます。
不快指数を計算して加湿器で快適環境を作る方法
室内の環境が快適か不快かを示す指標として「不快指数」という値があります。これは室温と湿度から算出することができます。
- DI:不快指数
- T:室温(乾球温度)[℃]
- H:湿度[%]
とした時、計算式は以下のようになります。
- DI = 0.81T + 0.01H(0.99T - 14.3) + 46.3
やや複雑な計算となっていますが、最初から数値になっている所は条件が変わってもその数値のまま計算できるので固定値として見ていいです。この計算結果の数値によって以下のように判断することができます。
DI値 | 判断 |
60~65 | 何も感じない |
65~70 | 快い |
70~ | 不快 |
また数値が大きいほど暑い、小さいほど寒いと判断します。あくまでも判断の指標なので、これに風を感じるかが追加されると感じ方も大きく変化します。ただ誤差は生じるものもある程度の指標にはなります。これを具体的な環境で考えてみましょう。
加湿器を使う冬場に快適な空間を作ろうと思うと室温は18~22℃、湿度は45~60%と言われています。仮に20℃の室温で50%の湿度だとしましょう。この状況を不快指数の計算式に当てはめます。
- DI = 0.81 × 20 + 0.01 × 50 × (0.99 × 20 - 14.3) + 46.3 = 65.25
これは表から判断すると「快い」ということになり、快適空間の条件としては適していると言えます。
では条件を変えてみましょう。冬場の室温16℃で湿度40%を①、夏場の35℃で湿度60%を②のそれぞれの条件で考えてみたいと思います。
- DI① = 0.81 × 16 + 0.01 × 40 × (0.99 × 16 - 14.3) + 46.3 = 59.876
- DI② = 0.81 × 35 + 0.01 × 60 × (0.99 × 35 - 14.3) + 46.3 = 86.86
条件①については60をやや下回る数値になるので、「寒いと感じる」という判断になります。また条件②では70を大きく上回ったため「暑くて不快」であることがはっきりと分かるわけです。
確かに条件②では室温が35℃で湿度が60%もあれば蒸し蒸しして暑いことこの上ないでしょう。このようにして不快指数は指標とは言え、その環境が住みやすいかどうかの判断になるのです。