気化式加湿器の消費電力や評判とメリット&デメリット
冬の乾燥には強い味方となる加湿器ですが、この電化製品にはいくつかの種類があることをご存知でしょうか?何も意識せずに購入してしまうと、その性能の違いに気づけないままになってしまい、最悪目的に合った効果が得られない可能性もあります。
電化製品を購入するときは加湿器に限らず、その製品の性能をしっかりと把握しておくことで失敗無く購入することができます。そこでこちらでは加湿方式の1つである気化式加湿器の消費電力や評判とメリット・デメリットをご紹介します。
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気化式加湿器とは?
気化式加湿器は別名ヒーターレス加湿器と呼ばれ、その名の通りヒーターを使用せず蒸気を発生させ加湿する方式の加湿器です。仕組みは後述しますが、比較的扱いやすく安全で消費電力も少ない加湿器となっています。
気化式加湿器の仕組み
先述しましたが気化式は熱で加熱をせず、水をフィルターに透過させ、ファンの風を当てて水を気化することで加湿する方式です。加熱をしていないため蒸気の温度が上がることはなく、気化熱の現象により室温よりも温度の低い高湿度の風が出ます。
そのため室内の空気が冷やされ、室温が若干低下します。
気化式加湿器の魅力や特徴
加湿方式に熱を使わず、ファンを回すだけとなるので消費電力は抑えられているのが特徴です。そのため電気代も低く抑えられており経済的であることが魅力となっています。
また加湿方式の説明で気化熱の減少により室温が若干下がるという説明をしましたが、この効果を利用すれば夏場での加湿でも温度を上げることなく使うことができます。
関連ページでも紹介していますが、冬場のイメージが強い加湿器は、夏場にも効果を発揮します。しかし加熱をして蒸発させるスチーム式だと室温を上げてしまい熱さを助長することになります。
しかしこの気化式であれば室温を若干でも下げてくれるので、むしろ涼しささえ与えてくれる加湿器となっています。夏場に使用するのであれば、この加湿器は適しており、また魅力的であると言えます。
気化式加湿器のデメリット
加湿方式 | メリット | デメリット |
スチーム式 | 蒸気が衛生的 加湿能力が高い |
電気代が高い 吹き出し口が熱くなる 転倒しやすい形状が多い |
気化式 | 電気代が安い 吹き出し口が熱くならない |
定期的に手入れが必要 フィルターに寿命がある 加湿能力がイマイチ |
超音波式 | 小型な形状が多い 低価格な製品が多い 電気代が安い 加湿能力が高い 吹出し口が熱くならない |
衛生面が悪い |
ハイブリッド式 | 吹出し口が熱くならない 運転音が小さい 衛生面に優れる |
通常の加湿器より手入れが面倒 |
ペーパー式 | 無音 触っても安全 電気代が不要 |
加湿能力が低い |
先ほどの室温を下げるというのはデメリットにもなります。冬場はエアコンなどで温度を上げることによって乾燥してしまいます。その乾燥を防ぐために加湿器を使うわけですが、それによって室温を若干でも下げてしまうのであれば効率がいいとは言えません。
また加熱をしないため加熱殺菌が出来ないため、雑菌が繁殖しやすく、フィルターに付着した水に増殖した場合、運転開始時に雑巾臭が発生することがあります。それだけならいいのですが、ファンの風によってその雑菌を拡散してしまう可能性もあります。
スチーム式やハイブリッド式と比べても雑菌が繁殖しやすいのがデメリットです。そのため定期的に清掃する必要があります。
またこの加湿方式は加湿能力が高いとは言えず、広い空間を加湿するのには向きません。この加湿器を数台各所に配置すればそれなりの加湿はできますが、それでもスチーム式1台には敵いません。部屋の大きさによってはスチーム式やハイブリッド式を選ぶ方がいいでしょう。
気化式加湿器の電気代
加湿方式 | 参考消費電力 | 電気料金 (24円/kWh) |
スチーム式 | 300W~500W | 1時間あたり約7円 (※300Wの場合) |
超音波式 | 20W~50W | 1時間あたり約0.7円 (※30Wの場合) |
気化式 | 5W~30W | 1時間あたり約0.2円 (※8Wの場合) |
ハイブリッド式 | 150W~200W | 1時間あたり約5円 (※200Wの場合) |
※ブランドや機種によって消費電力に差がありますのでご注意ください。
それでは4種類の加熱方式の電気料金を比較してみましょう。上の表が消費電力と電気代を比較したものとなります。これからもわかる通り、気化式の消費電力の少なさと電気代の安さは加熱方式の中でもトップクラスとなっています。
丸1日稼働させたとしても16.8円と非常にお得となっているのは魅力でしょう。
気化式加湿器の口コミや評判
気化式の評判となっている部分は何といってもその電気代の安さと扱いやすさからくる安全性です。加熱をしないため火傷をする危険もありません。それで比較的安いということから購入して不満という方はそれほどみえないようです。
超音波式同様、日本のメーカーでは取り扱いが少なく、海外製のものが多いです。そのためデザインがかっこいいものが多く、そこが人気となっていることもあるようです。
ただ、加湿能力には物足りなさを感じる方が多いようで、結露はできないもののやや乾燥を感じてしまい加湿を実感できないこともあるようです。不満も無いが満足もしないという微妙な意見もありました。
気化式加湿器はどんな人におすすめ?
この加湿器は加湿能力が弱いことを上げましたが、その能力を逆手に取り、加湿はしたいが結露は出したくないという方にはおすすめです。加湿能力が弱いので結露が出にくいため、掃除をする手間があまりありません。
またあまり広くない部屋に住んでいる方にもおすすめです。広い空間の加湿は向いていませんが、それほど広くなければ加湿することは可能です。特に1人暮らしをされている方は電気代も抑えられるのでお得な加湿器になります。
気化式加湿器で人気の定番機種3選
気化式加湿器の良い点や気を付ける点はご理解いただけたと思います。そこでここからはおすすめの製品をご紹介していきます。気化式の中でも高性能な物はたくさんあるのでその中でも3つを厳選しご紹介していきます。
パナソニック(Panasonic) / FE-KFL05
現在の価格はコチラ |
気化式の加湿能力の弱さを払拭したのがこのパナソニックの加湿器になります。洋室であることが前提ですが、気化式であっても広いリビング程度であれば加湿できてしまう加湿量はかなり高性能と言えます。
この加湿量であるためスピード加湿も可能であり、加湿能力も然ることながら自動運転やタイマー機能、チャイルドロックなど寝室やお子様が見える場所でも使える機能が備わっています。
コストパフォーマンスが良い事もあり、購入される方々にも満足できる性能で、人気製品の1つとして家電量販店で売られています。
シャープ(SHARP) / HV-E30
現在の価格はコチラ |
シャープの気化式加湿器はパナソニックのものに比べると見劣りしてしまうような気がしますが、価格が安く一人暮らしの方が使うにはちょうどいい製品として人気です。
自動運転機能も付いているので湿度を監視し、自動で調整してくれます。消費電力はやや高めですが、性能を考えると問題ない範囲でしょう。ワンルームなどで使いたい方にはおすすめの商品です。
バルミューダ(BALMUDA) / Rain ERN-1000UA
現在の価格はコチラ |
バルミューダ製の製品はデザイン性に特化しており、他の加湿器にはない個性的な形状と上部から水を簡単に補給できると言う手軽さが人気の加湿器になります。
タンク容量は大きく、加湿量も多いため適用畳数は広くなっています。最小運転音も6dBと非常に静かとなっており、自動運転やタイマー機能も付いており機能としても充実しています。
コストパフォーマンスも良くインテリアとしても置けるのは魅力的な製品となっているのでおすすめの一品です。