ハイブリッド式加湿器の消費電力や評判とメリット&デメリット
乾燥した室内を加湿するのに便利な加湿器にはいくつか加湿方法に違いがありますが、その中でも2つ以上の加湿方式を搭載した加湿器が販売されています。それがハイブリッド式加湿器です。
名前を聞くとなんとなくすごいことは分かりそうですが、実際のところどのような性能なのか分かって見えない方は多いのではないでしょうか?そこでこちらではこのハイブリッド式加湿器の消費電力や評判とメリット・デメリットをご紹介していきます。
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ハイブリッド式加湿器とは?
ハイブリッド加湿器はその名の通り、2つ以上の加湿方式を内蔵した加湿器になります。一般的な物は気化式にスチーム式のヒーターを内蔵したものになります。一部、超音波式とスチーム式を組み合わせたものや、気化式+スチーム式+超音波式と3種を組み合わせたものも製造されています。
ハイブリッド式加湿器の仕組み
基本的には気化式の加湿方法をメインに、湿度が特に低下した時にはヒーターを稼働させ、高い加湿効果を発揮させる機能を持っています。室内の湿度の状況に合わせ、気化式とスチーム式を使い分け適度な湿度を保てるように設計されています。
ハイブリッド式加湿器の魅力や特徴
この加湿方式の魅力は何といっても、それぞれの加湿方式の欠点を補いあっている点です。気化式は電気代が非常に安い分、加湿能力に欠けていましたが、スチーム式は非常に高い加湿能力があるため、その能力で不足分を補っています。
しかしスチーム式はその高い能力のため、使用し続けると電気代が大量にかかってしまうというデメリットを持っていました。
そこで湿度が低い時にスチーム方で一気に加湿し、必要な湿度となったら気化式の低電力状態で保つという切替を行い、高い加湿能力を有しながらも電気代を抑えるという方法を実現したのが特徴です。
また気化式ほど冷たい風ではなく、スチーム式ほど熱い蒸気ではない風が出るため、室温への影響が小さく、湿度だけを調整することに適した加湿器であるのも魅力の1つです。
ハイブリッド式加湿器のデメリット
加湿方式 | メリット | デメリット |
スチーム式 | 蒸気が衛生的 加湿能力が高い |
電気代が高い 吹き出し口が熱くなる 転倒しやすい形状が多い |
気化式 | 電気代が安い 吹き出し口が熱くならない |
定期的に手入れが必要 フィルターに寿命がある 加湿能力がイマイチ |
超音波式 | 小型な形状が多い 低価格な製品が多い 電気代が安い 加湿能力が高い 吹出し口が熱くならない |
衛生面が悪い |
ハイブリッド式 | 吹出し口が熱くならない 運転音が小さい 衛生面に優れる |
通常の加湿器より手入れが面倒 |
ペーパー式 | 無音 触っても安全 電気代が不要 |
加湿能力が低い |
非常に能力の高いハイブリッド式加湿器ですが、デメリットを上げるとすればその高い能力ゆえの高価傾向です。
両方の利点を持ち効率の良い加湿が可能ですが、機能が複雑で機器本体がどうしても高額になってしまいます。また加湿器は水を必要としますが、そうなるとタンクの容量は大きいものを選ぶことになり、大容量になればなるほど高額になっていきます。
また気化式をメインとするため常に加熱しているわけではないので、殺菌効果が高いわけではなく雑菌などは気化式同様、繁殖している可能性があります。そのため日々の手入れや定期的な清掃が不可欠となります。
ハイブリッド式加湿器の電気代
加湿方式 | 参考消費電力 | 電気料金 (24円/kWh) |
スチーム式 | 300W~500W | 1時間あたり約7円 (※300Wの場合) |
超音波式 | 20W~50W | 1時間あたり約0.7円 (※30Wの場合) |
気化式 | 5W~30W | 1時間あたり約0.2円 (※8Wの場合) |
ハイブリッド式 | 150W~200W | 1時間あたり約5円 (※200Wの場合) |
※ブランドや機種によって消費電力に差がありますのでご注意ください。
気化式とスチーム式を組み合わせているので消費電力は抑えられているものの、スチーム式を使っている時はどうしても消費電力が上がってしまうので4種類の加湿方式の中でが2番目に消費電力が多くなっています。
それに伴い1時間当たりの電気代も5円とやや高めです。それでもスチーム式を常につけておくよりかはお得となっています。
ハイブリッド式加湿器の口コミや評判
少し高めでありながらも、その能力の高さには満足してみえる方が多いようです。やはり高い加湿能力と、気化式の静音性が人気で、デザインもいいものが多いことから満足のいく製品となっているようです。
大きすぎるということはなく、程よいサイズとなっているので置き場所にも困ることはなく、その静音性と相まって使用していることを忘れてしまうこともあるとか。カタログスペック通りの性能を発揮してくれ、製品の多くは清掃もしやすいようで長期的に使えるため、値段に見合った製品だという評価を得ています。
ハイブリッド式加湿器はどんな人におすすめ?
加湿能力が高いので、オフィスやリビングなどの広い空間で使いたい方にはおすすめです。また静音性もあるので、音を気にされる方もこの加湿器はおすすめと言えるでしょう。スチーム式の稼働中は多少音は出ますが気になるほどではありません。
また湿度調整を自動で行ってほしい方にもおすすめです。先述したように湿度の高低で気化式とスチーム式を交互に切り替えて適度な湿度を保ってくれるため、自分で湿度を調整するのが面倒な方でもこの機能で安心して使えます。
ハイブリッド式加湿器で人気の定番機種3選
高性能なハイブリッド式加湿器のことが分かっていただけたと思いますが、実際にどのような製品を購入したらいいかわからないという方もみえると思います。そこでここからはハイブリッド式加湿器で人気の定番機種をご紹介していきます。
ダイニチ工業(DAINICHI) / HD-5015-A
現在の価格はコチラ |
加湿器業界トップのダイニチの主力商品です。ハイブリッド式の中でも性能は高く、タンク容量や加湿量も高いわりに消費電力は低めと使いやすい加湿器になっています。
適用畳数も広く、リビングなど広い部屋でも使用することが可能です。自動運転やタイマー機能、チャイルドロックなど安全な機能も付いているため安心して使用できます。価格が高騰しやすいハイブリッド式にしては安い製品なのでコストパフォーマンスも良く、加湿器全体の中でも人気の商品となっています。
シャープ(SHARP) / HV-E50
現在の価格はコチラ |
こちらはシャープ製のハイブリッド式加湿器になります。性能的には上記のダイニチ製とそれほど変わらないのですが、消費電力がやや大きく最小運転音が少し大きい、チャイルドロック機能がついていないなど僅かな性能差が見られます。
価格としては安いく、使いやすさの面で多くの方が購入されていく人気の加湿器の1つとなっています。
アイリスオーヤマ(IRIS) / SPK-1500
現在の価格はコチラ |
多い加湿量と広い適用畳数を誇るアイリスオーヤマ製のハイブリッド式加湿器です。ただ形状の問題でタンク容量がやや小さめであるため、連続使用時間も短くなっています。
それでも広いリビングやオフィスなどでも使える性能が魅力であり、高い加湿性能で価格もそれほど高くないことから人気の加湿器の1つとして販売されています。