抱っことおんぶはどっちが良い?おんぶ紐の特徴と効果
最近では赤ちゃんは「前に抱っこ」するのが当たり前ですが、昔は「後ろにおんぶ」するのが当たり前でした。街中を歩いてもおんぶで行動しているお母さんはほとんど見かけませんね。
しかし、おんぶにはおんぶなりのメリットがあるのでぜひとも使い分けてほしいのです。ここでは抱っことおんぶで赤ちゃんに与える影響の違いやおんぶ紐のメリットなどを紹介していきます。
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抱っことおんぶの違いとは?
抱っことおんぶは、お母さんの利便性だけではなく赤ちゃんの状態にも大きな違いがあります。例えば姿勢は、抱っこだとお母さんが前傾で赤ちゃんが後傾ですがおんぶなら赤ちゃんもお母さんも前傾です。
進行方向もおんぶであれば同じですが抱っこだとお母さんと赤ちゃんは別々になってしまいます。視野の広さもおんぶの方が広く、抱っこではお母さんのお腹しか見えていません。
このように抱っことおんぶでは「大人と同じような体験ができるかどうか」というのが最も大きな違いになります。
おんぶ紐の特徴
おんぶ紐の他に主要なものには抱っこ紐やスリングがあります。抱っこ紐もスリングも一応おんぶに使うこともできますが、やはりおんぶ紐はおんぶと名がつくだけあって最もおんぶに適しています。
特におんぶ専用のおんぶ紐はおんぶしやすく、お母さんの肩や腰への負担、赤ちゃんの足腰や頭への負担が少ないです。持ち運びやすさで言えばスリングには劣りますが、赤ちゃんの落下リスクや安全性を考えれば断然おんぶ紐の方が強いです。
おんぶ紐のメリット
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おんぶ紐のメリットとしてよく言われるのは以下の3点です。
- 知育に良い
- 抱っこより楽
- 料理や家事が出来る
ここではそんなおんぶ紐のメリットをさらに詳しく掘り下げていきましょう。
赤ちゃんの視野が広がり好奇心が増す
前抱っこでは赤ちゃんはお母さんのお腹や胸の辺りしか見ることができませんが、おんぶであればお母さんの顔の横からたくさんのものが見えます。様々なものを見ることによって「あれは何だろう」と興味を持ち、好奇心を育むことができます。
人間の5感は「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」とありますが、その中でも人間が外部からの情報収集に使うのは視覚が8割と言われています。それは大人だけでなく赤ちゃんも同じなので、おんぶで赤ちゃんの視野を確保しておくことはとても大切です。
大人と同じ視線でたくさんのことを学べる
おんぶで赤ちゃんがお母さんと同じくらいの高さでお母さんと同じ景色を見て、お母さんのしていることを真後ろから見ることで「赤ちゃんがまるで自分がしているかのような感覚」に陥ることができます。
それはつまり、お母さんが発する言葉だったり人との関わりだったり家事だったりを経験させてあげられるということになります。この現象をミラーニューロンと言いますが、「他人の心と共感する」という社会性を養うことにも繋がっていきます。
赤ちゃんの体幹が鍛えらる
前抱っこでは赤ちゃんはお母さんにしがみつく必要が無く、特にどこにも力を入れずにぶら下がっているような状態になります。
ところがおんぶ紐だと赤ちゃんはお尻しか支えられていないためお母さんにしがみつくような体勢になり、この体勢が赤ちゃんの体幹を自然に育ててくれるのです。
体幹は姿勢や運動神経、内臓の位置を正しくキープするために必要不可欠なものなので、おんぶしているだけで効率よく育むことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
お母さんの負担が少ない
例えば登山をするとき、荷物を前に背負う登山家はいません。これは人の体が重い荷物を持つ場合、背中で背負う方が負担が少なく楽に持つことができるためです。
さらに家事をする場合でも前に赤ちゃんがいては料理も洗濯物を干すにも不便ですし、熱いものが跳ねたりハンガーが当たってしまっては危険です。
そういった意味でも赤ちゃんが後ろにいたほうが活動しやすく、お母さんの負担が少ないと言えます。
お互いに温もりを感じられる
おんぶは抱っこよりも密着性が高いためお互いの温もりをしっかり感じることができます。抱っこは密着しているようでお腹の辺りに隙間ができてしまうんですよね。
また、親からは見えないぶん敏感になり、余計に背中で赤ちゃんの体温や温もりを感じることができます。赤ちゃんはお母さんの心音を聞くことができてより安心して過ごすことができます。