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素材や加熱方式が違う?炊飯器の種類や仕組みと特徴

炊飯器の種類

日本の食事においてお米は無くてはならない存在です。弥生時代に稲作が日本に伝えられてから、和食の中心として常にあり続けています。かつてはお米を炊くのに様々な苦労をしていましたが、現在は炊飯器と言う文明の利器によって手軽にお米を炊くことができます。

炊飯器は様々な種類が存在していますが、それは素材であったり加熱方式あったりで炊き上がったお米の仕上がりに違いが生まれるほどです。美味しいお米を食べるためにも炊飯器の種類や仕組みと特徴をご紹介していきます。

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炊飯器の基本的な種類

炊飯器の基本的な種類

まずは炊飯器の基本的な種類からご紹介していきましょう。炊飯器と言っても様々な種類が存在します。そのためそれを区別するためには、こちらの基本的な種類から分類分けしていくのがポイントになります。

  • 加熱方式の違い
  • 内釜の構造の違い
  • 内釜の素材の違い

ここからさらに細かく種類が分かれていきますので、それぞれの項目で種類の分類について見ていきましょう。

炊飯器の加熱方式の種類

炊飯器の加熱方式の種類

それでは加熱方式の種類からご紹介してきます。加熱方式は以下の4種類で分類することができます。

  • IH炊飯器
  • 圧力IH炊飯器
  • マイコン炊飯器
  • ガス炊飯器

既にお持ちのものもあるかもしれませんが、各加熱方式の仕組みや特徴を知っていただくためにも、それぞれご紹介していきたいと思いいます。

IH炊飯器の仕組みや特徴

IHと言えば、現在システムキッチンに導入されている加熱方式ですが、これが炊飯器にも導入されています。

仕組みとしてはキッチンと同じように外釜と内釜が接する部分にIHコイルが配置され、通電することで磁力線が発生するようになっています。

この磁力線の束が内釜に干渉すると電磁誘導という現象が発生し、内釜自体が発熱し出します。電気を利用した磁力によって内釜が発熱すると理解しておいてください。

このような発熱を誘導加熱(Induction Heating)と言いますが、この頭文字を用いてIHと名付けられています。

キッチンは平らなので鍋の底からしか加熱されませんが、IH炊飯器は底面からだけでなく側面からも加熱されるため、全体にムラなく熱を伝えることが可能であり、炊飯に必要とされる高火力で一気に加熱することができる、とされています。

これにより、お米は全てに熱が加わり、全体的にムラがない炊き上がりでしっかりとした粒感がある食感で美味しくなるのです。

IH炊飯器のメリット

この加熱方式のメリットととしては火を使わず電磁力の力によって加熱しているので安全であることが挙がります。

キッチンでもそうですが、ガスによる加熱は火の消し忘れもそうですが、引火などの危険もあり、安全性おいてはIHの方が上となっています。

またご飯を美味しく炊く上で必要なのは高火力だと言われていますが、IHではそれが可能となっています。

一気に加えられた熱により、お米を浸している水が激しく沸騰し、攪拌されることでムラなく美味しく炊き上がると言われています。

後述するマイコン炊飯器より火力があることから、3.5合以上炊くのであればIH炊飯器の方が、美味しく炊けるという点でおすすめです。

現在は商品数も多いことから、価格の幅も広く、予算に合ったものを選びやすいというのもメリットと言えるでしょう。

IH炊飯器のデメリット

しかしデメリットもあります。先ほど高火力で安全にムラなく炊き上げることができるとご紹介しましたが、疑問視される部分もあります。

まずムラについては外釜と内釜が全て接しておらず、IHコイルがある部分から熱が発生するため、コイルがない部分にはどうしてもムラが出ると言われています。

ただ最終的に全体が高温になれば、先ほどの攪拌の作用によってムラなく炊けるはずともされていますが、メーカー側の説明と実際のユーザー側の見解は平行線なところもあります。

また健常者にとっては安全ですが、磁束線が出ている以上、電磁波を発しています。そのためかつてはIH炊飯器により心臓のペースメーカーがリセットされたという事例も報告されています。

もちろんメーカー側が何の対処もしていないという事はないでしょうが、ペースメーカーを付けている方にとっては安全とは言い難く、電磁波は妊娠にも影響を与える可能性があると言われているため、容易に近づかない方が良いとも言われています。

さらに電気の力を使っている以上、消費電力もなかなかなものです。最近のモデルは省エネのものも多いですが、実は格安モデルよりも高級モデルの方が消費電力が低いという話もあります。

そのため初期投資で価格を抑えると、総合的なコストではむしろ高くついてしまうというデメリットもあります。

圧力IH炊飯器の仕組みや特徴

圧力IH炊飯器についてですが、加熱する方法としてはIH炊飯器とあまり変わりはありません。

圧力鍋同様に圧力機構を搭載した炊飯器になります。基本構造は上部に圧力弁が取り付けられており、設定されている最大気圧(1.4気圧)になるまで蒸気を逃がさず、内釜内部の気圧を上げる仕組みになります。

これによって水の沸点である100℃以上の110℃程度まで上昇させることができるので、通常よりも高い温度で加熱できるというわけです。

先述しましたが、お米を炊く上では高火力が望ましいとされているので、当然温度が通常よりも高いというのは美味しいお米を炊くには理想と言えるでしょう。

圧力IH炊飯器のメリット

この圧力機構によって炊き上がりはふっくらモチモチに仕上がると言われています。

お米を美味しく炊く1つのコツとして吸水時間を設ける必要があるとされています。お米を研いだ後に水に浸し、すぐ炊飯を始めるのではなく1時間ほど放置してお米に水を吸わせるという時間です。

こうすることで美味しく炊き上がるのですが、圧力IH炊飯器は圧力を上げることで温度を上げると同時にお米にしっかりと吸水させてくれるため、最適な水分量を与えてくれるのです。

さらにお米の糊化と呼ばれる現象を促進してくれます。糊化とはお米の主成分であるデンプンの強い結晶構造を水と熱によって解き、柔らかくする現象のことです。

つまり高火力による熱、そして吸水された水によってこの糊化を起こすのですが、これを促進してくれるので、独特の柔らかい食感を得た炊き上がりとなり、また食べた時には甘味が広がりやすく、消化もされやすい状態になるのです。

あまり美味しくないとされる標準米であっても非常に美味しく炊けると話題となっており、またメリットとしても注目されています。

圧力IH炊飯器のデメリット

圧力機構があるとは言え、IH炊飯器である以上、同様のデメリットがありますが、それに加えて圧力IH炊飯器ならではのデメリットもあります。

圧力をかける以上、開閉部分は非常に硬く作られており簡単には開かないようになっています。しかし、これにより開閉で使用するパッキンに負担が大きくかかり、劣化によって壊れやすくなっているのです。

壊れてしまった場合、修理か買い替えとなるのですが、他の加熱方式を採用した炊飯器よりも頻度は高くなる可能性もあります。

また他の炊飯器よりも内部構造が複雑なため、手入れが面倒という点や圧力機構が加わったことにより全体的に価格が高い傾向にあります。商品数自体がそれほど多くないこともありますが、全体的にコストがかかってしまうのはデメリットです。

さらに炊飯時の音を気にされる方がいるほど、騒音になりやすいようです。もちろん商品にもよりますが、大きな力が加わる分、作動音も大きくなる傾向にあります。

他にも水分量がシビアなため、少し間違えると食感が変わってしまうなど、大雑把な方だと使い辛い点も挙がります。

まだまだ発展途上の炊飯器でもあるので、これからの改良に期待を寄せたいところです。

マイコン炊飯器の仕組みや特徴

マイコン炊飯器の仕組みは内釜と外釜が接する下部にシーズヒーター(電気ヒーター)が取り付けられており、それが発熱することで内釜を温めるという形になります。

高級モデルの炊飯器だと、上蓋にもヒーターが付いており火力が上がっているものもありますが、概ねこのような簡易的な構造です。内釜自体も熱伝導性優先なので、シンプルな構造のものがほとんどになります。

マイコン炊飯器のメリット

マイコン炊飯器のメリットは何と言っても価格の安さにあります。構造がシンプルであるため炊飯器自体の価格も安くなっています。また故障やトラブルも少なく、手入れも楽です。

それだけでなく炊飯時、そして保温時に必要とされる消費電力量が少なめであるため、電気代も安くなる傾向にあります。

ただし、最近はIH炊飯器も省エネモデルが出ているので、消費電力量がマイコンより少ないものもあり、総合的に見るとマイコン炊飯器の方が高くコストがかかることもあります。

もちろん全ての商品に該当するわけではないので、安いという理由だけでマイコン炊飯器にするわけではなく、消費電力量なども比較して購入するようにしましょう。

マイコン炊飯器のデメリット

単純な機構ゆえに一般家庭で使われるような5合炊きのようなものだと炊きムラができてしまうこともあります。

そのため内釜の容量が大きい炊飯器には向かない加熱方法となっています。ただしこれも一人暮らしなどで使う3合炊き程度なら炊きムラもほとんど出ず、美味しく炊けます。

また火力故にご飯自体は少し硬めに炊き上がります。柔らかいものが好きな方にとってはいまいちな炊き上がりですが、硬めが好きな方にとってはちょうどいいかもしれません。

もちろん、炊き上がりの良し悪しは加熱方式だけでなく、内釜の素材や構造にもよりますが、いずれにしても大きめの炊飯器ではデメリットであっても、小さめの炊飯器であればメリットにもなるのがこちらのマイコン炊飯器になります。

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ガス炊飯器の仕組みや特徴

IH炊飯器が販売される前は主流とされていた仕組みが、こちらのガス炊飯器です。キッチンのガスコンロと同じように炊飯器内にガスを引き込み、火力の強い直火で内釜を温め炊飯するという仕組みになります。

やはり直火による高火力は魅力であり、これによってかまど炊きに近い、芯までふっくらとした炊き上がりで美味しさを得られると今なお根強い人気のある炊飯器でもあります。

そのため現在も販売はされていますが、都市ガス用とLPガス用の炊飯器が販売されているので、購入される際には自宅のガス事情に合わせて購入する必要があります。

ガス炊飯器のメリット

上述したようにガス炊飯器のメリットはその高火力にあります。IH炊飯器も現在は火力の強化がなされ、ガス炊飯器に匹敵するものが販売されていますが、直火による火力にはやはり及ばないものがあります。

これによる炊き上がりの違いも注目され、IH炊飯器よりも好んでガス炊飯器を購入される方もいらっしゃいます。それほどまでに高火力は炊飯にとって魅力であり、メリットとなっています。

また高火力のおかげで炊飯時間が短いのもメリットとなっています。IH炊飯器が平均で約56分かかるのに対してガス炊飯器は約45分で炊き上がります。

当然ガスを使用しているので、消費電力も抑えられることから電気代は安くなるというのも特徴に挙がります。

ガス炊飯器のデメリット

一方でデメリットとしてはその商品数の少なさが上がります。現在は第一線から退き、徐々に製造されなくなっているため、選べる商品が限られているのです。

またオール電化となっているご家庭も多くなっているため、ガス炊飯器自体が使えないという事態も起こりえます。その場合、改めてガス工事をしなければいけなくなるので、大きな出費になるのです。

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炊飯器の内釜の構造の種類

炊飯器の内釜の構造の種類

続いて内釜の種類になります。こちらも3種類に分類することができます。

  • 厚釜
  • 多層釜
  • 真空釜

上記の3つがその種類になります。こちらも構造によって仕組みや特徴も違いますし、メリットやデメリットもあるので、それぞれご紹介してきます。

厚釜の仕組みや特徴

厚釜と言うだけあって、内釜が厚めになっています。2.3mm以上の厚みのものを厚釜と呼ぶのですが、この定義は機種によっても違があります。

この厚さもあって熱を逃がさず蓄えるように炊き上げられるため、ふっくらとした旨味のある仕上がりになります。

また高い蓄熱性によって保温に優れている点もメリットとなっています。

多層釜の仕組みや特徴

多層釜は多層の名の如く、熱伝導性が高い素材を一層ではなく複数層重ねて作った内釜を言います。

大抵は7~9層程度に重ねてありますが、銅や金、ダイヤモンドなどをを素材として重ねることで、強い火力を中に伝えやすくしています。高火力であればあるほどお米は美味しく炊き上がりますが、熱効率を上げることでロスを減らし、素早く熱を加えることができます。

真空釜の仕組みや特徴

釜の内側に真空層を設けることで、熱を逃げにくくしています。ちょうど魔法瓶と同じ効果を持つ内釜だと思っていただくといいでしょう。

厚釜のように蓄熱性を持つのに熱自体を釜に奪われないことから、熱を早く内部に伝えてくれるので熱効率が高いとも言われています。

それだけでなく、厚釜や多層釜よりも軽く扱いやすいのもポイントとなってます。

炊飯器の内釜の素材の種類

炊飯器の内釜の素材の種類

内釜は構造だけでなく素材の種類にも違いがあります。こちらは5種類に分類することができます。

  • アルミ釜
  • 鉄釜
  • 銅釜
  • 炭釜
  • 土釜

素材は構造や加熱方式と組み合わせることで、ご飯の炊き上がりや味に大きく左右することがあります。こちらも仕組みや特徴を知っていただくためにも、それぞれご紹介していきます。

アルミ釜の仕組みや特徴

アルミ釜はアルミニウムを素材に使用していますが、アルミニウムは金属の中でも熱伝導率と比熱が高い方であり、軽量で価格も抑えられることからマイコン炊飯器に使用されることが多いです。

これにより火力が弱めのマイコン炊飯器の加熱方法でも、効率的に熱を伝え、お米と水に火を通して、炊き上げることができるのです。

一時期アルミニウムはアルツハイマーの原因とも言われていましたが、現在は否定されているため、危険視する必要はありません。

鉄釜の仕組みや特徴

発熱性の高い素材として使用されているのが鉄になります。その性質を利用して作られたのが鉄釜であり、採用している日立では約2000度の高温で釜を打ち込むことで、蓄熱性と断熱性も向上させています。

これはアルミニウムより発熱効率が高いため、IHコイルなどの熱を効率よく受け取り発熱することができるため、熱のロスを少なくすることができます。

銅釜の仕組みや特徴

銅は発電効率こそ鉄には劣りますが、熱伝導率に優れており、釜全体を均一に加熱できるのでムラができにくくなります。また発生した熱を素早く伝えられる素材でもあります。

ムラができず、熱を素早くお米と水に伝えられるので、全体的に柔らかくふっくらとした炊き上がりになるのが特徴です。

炭釜の仕組みや特徴

炭を素材として作られた内釜になります。こちらはアルミニウムのように比熱が高いことから温まりにくいですが冷めにくいという性質を持ってます。そのため保温性が高い釜になります。

また炭は熱伝導性も高く、遠赤外線効果も持っていることから、短時間でムラなく加熱することができるのもメリットです。

商品によって全体が炭で出来ているものと、炭でコーティングしている釜があるので商品選びの際には注意して下さい。

土釜の仕組みや特徴

土釜は炊飯器が出来る前から炊飯で使用されていた土鍋をもとに作られています。土鍋は耐熱性が高く、炭と同じように遠赤外線効果があるので、お米にゆっくりと熱が伝わり、冷めにくいというメリットがあります。

蒸らし効果も得られるのでもっちりとした甘いご飯が炊き上がることもあり、人気の高い釜でもあります。

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