炊飯器の寿命はどれくらい?臭いや美味しくないといった症状が出たら要注意!
「お米が美味しく炊けない」「炊き上がったお米から変な臭いがする」そんなときは炊飯器の寿命かもしれません。
炊飯器は平均して5年程度での買い替えは必要ですが、コツを理解して丁寧に扱えば、より長く使用することができます。
今回は、炊飯器の寿命をはじめ、買い替えや修理のタイミングについて解説をしていきます!!
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炊飯器の寿命は何年くらい?
毎日のように使用する炊飯器ですので、できるだけ長い期間使用したいですよね!
しかし、炊飯器は生活家電の中でも、比較的寿命が短く、平均して5年程度で寿命を迎えてしまいます。
そのため、テレビや洗濯機よりも早いスパンでの買い替えが必要な家電なのです。
家電 | 寿命の目安 |
炊飯器 | 5年 |
テレビ | 7年 |
洗濯機 | 8年 |
エアコン | 10年 |
5年程度で内釜のコーティングが剥がれてしまう
実は炊飯器は、本体よりも先に「内釜」が寿命を迎えてしまいます。
本体は、メーカーの規定通りに使用すれば7~8年問題なく使用できるのですが、内釜は使用していると「コーティングの剥がれ」がどうしても発生してしまいます。
炊飯器の内釜には、「汚れ」や「焦げ付き」を防ぐフッ素加工を用いたコーティングが施されています。
このコーティングが剥がれてしまうと、炊飯器の温度センサーが正常に作動をしなくなり、炊き上がりのお米にムラが発生、美味しさが半減したり異臭の原因になります。
健康面への心配は必要なし
「内釜のコーティングが剥がれるってことは健康にも悪い?」と思った方もいるかも知れません。
結論から言うと、内釜のコーティング自体がお米に混ざっても、身体に悪影響を及ぼすことはありません。
コーティングに使用される、フッ素は体内に入っても吸収されることなく、そのまま排出がされます。健康面への影響は気にする必要ないでしょう。
製造打ち切り後は修理ができない可能性がある
「炊飯器が壊れてしまったけれど気に入っているので、修理して使いたい!」という方も多いのではにでしょうか?
修理をするときに確認しておきたいのは、「補修用性能部品の保有期間」と呼ばれるものです。
これは、メーカーが「どれくらいの期間、修理用の部品を保有しているか」ということです。
炊飯器の場合は、多くのメーカーが製造打ち切り後、6年まで修理用の部品を保有しています。
つまり、製造打ち切り後6年以上経過している炊飯器は、修理を受けられない可能性が非常に高くなります。
炊飯器の寿命はどうやって見分ける?
いま、「炊飯器を買い替えるべきか」「もう少し使うべきか」迷っている方も多いかもしれません。
そんな方のために、具体的に炊飯器を「買い替え」や「修理」を行うタイミングについて説明をしていきます。
お米が美味しく炊けない
お米の種類や水分量を変えていないのに、「お米の味が落ちたな」と感じたときは炊飯器の買い替えのサインです。
炊飯器の内釜が劣化すると、温度を感知するセンサーが正常に働かなくなります。
そうすると、炊飯器が適切な温度の管理が出来なくなり、炊きムラが出るようになります。ケースによっては、お米が焦げたり、芯が残ったりする場合もあります。
炊き上がりのお米の味が落ちた場合は、炊飯器の買い替え時だと思っておきましょう。
変な臭いがする
お米を炊き上げたときに、「変な臭いがする」場合も買い替えのサインです。
きちんと炊飯器のお手入れをしていない場合も、このような臭いがする場合がありますが、お手入れをしているのみ関わらず臭いが気になる場合は、買い替えのタイミングだと思ってよいでしょう。
炊飯器が故障したら「買い替え」と「修理」どっちがお得?
炊飯器に不具合が見られ、「買い替え」と「修理」どっちにするか迷われている方も多いのではないでしょうか?
「買い替え」と「修理」どちらの方がお得かは、ケースによって異なってきます。
まずはメーカー保証サービスの利用を検討しよう
炊飯器の保証期間は、多くのメーカーの場合、お買い上げ日から1年間になっています。
1年以内の故障の場合、メーカーが無償で修理を行ってくれます。
ただし、お買い上げ日から1年を超えた時点での故障の場合、修理費用が必要になってきます。
また、一部メーカーや家電量販店では「長期保証サービス(延長保証)」が用意されている場合があります。
この場合、お買い上げ日から3年~5年程度、無償で修理が可能になります。
内釜は1年を超えても無償で修理できる?
またタイガーやパナソニックといった大手炊飯器メーカーは、内釜の無償保証を行っています。
保証期間はメーカーやモデルによって異なりますが、お買い上げ日から1年~5年のケースがほとんどです。
詳しい内容は保証書に記載されているので、必ずチェックするようにしましょう。
【主要メーカーの内釜保証内容(※モデルによって保証内容は異なります)】
メーカー | 保証内容 |
象印 | 内釜3年保証 (製品によっては5年) |
パナソニック | 内釜3年保証 |
タイガー魔法瓶 | 内釜1年保証 (製品によって3年) |
保証が使えないのであれば「買い替え」がお得!
保証期間が終了している場合は、「買い替え」を行った方がお得になるケースがほとんどです。
モデルやメーカー、症状によって異なりますが、「炊飯器の修理費用」や「内釜の交換費用」は、1万円~3万円程度です。
一方の炊飯器の平均価格は、3万円~4万円程度なので、炊飯器の修理には非常にコストがかかることが分かります。
修理を行って不具合が直ったとしても、また別の箇所に不具合が出る可能性があります。
「現状使っている炊飯器の味がものすごく気に入っている」という訳ではないのであれば、炊飯器ごとの買い替えを検討した方がコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
炊飯器を長持ちさせるには?
炊飯器は、毎日のように使用する生活家電ですので、出来るだけ長く使いたいですよね。
炊飯器を長持ちさせるためのコツは、とにかく「内釜」を丁寧に扱うことです。
先ほど、炊飯器の寿命は5年程度とお伝えしました。しかし、内釜を乱雑に扱ってしまうと、5年どころか2年~3年で寿命を迎えてしまうこともあります。
一方で、内釜さえ正しく扱えれば、「10年近く使用できている!」という方もいます。
内釜でお米を研ぐのはNG
内釜で洗米をしているという方もいますが、これは内釜が傷ついてしまう原因になりますので、NGです。
洗米時には必ず別の容器(ボウル等)を使用して、洗米を行うようにしてください。
また、炊飯器のモデルの中には、「内釜で洗米しても大丈夫」と記載されているものもありますが、その場合でもおススメは出来ません。
少々面倒ではありますが、別の容器で洗米することを徹底すると、内釜を長持ちすることにつながるでしょう。
内釜に食器やスプーンを付け置きするのもNG
内釜の中に食器やスプーンを付け置きしておくのもNGです。
ちょっとした接触で、簡単にフッ素の加工が剥がれてしまいます。洗い桶として使用しないようにしてください。
内釜を洗うときにも注意が必要
また炊飯をした後、内釜を洗い流すときにも注意が必要です。
内釜には、お米がこびり付きやすいので、「金属たわし」や「ナイロンたわし」でこすってしまいがちですが、これもNGです。
タワシとの摩擦によって内釜が傷ついてしまいます。
内釜にこびり付いた汚れを落とすためには、食器用洗剤に付け置きをするか、柔らかいスポンジを使用してください。
炊飯器の処分ってどうすればいいの?
「炊飯器を買い替えよう!」と思ったときに、意外と悩むのが炊飯器の処分方法です。
不燃ごみに捨てればいいのか、それとも粗大ごみとして捨てるのが正しいのか悩む方も多いのではないでしょうか?
実は炊飯器の処分方法は、各自治体によって扱いが異なります。そのため、各自治体の家電の処分方法について確認を行う必要があるのです。
詳しくは以下の関連記事で、解説をしていますので、参考にしてください。
▶炊飯器の正しい処分方法【不燃ごみ?粗大ごみ?無料で引き取ってくれる方法もご紹介!】
まとめ
- 炊飯器の寿命は平均して5年程度です。
- 多くの場合、「内釜のコーティング」が剥がれてしまうことが故障の原因。
- 「お米が美味しく炊けない」「異臭がする」といった症状が見られたら、買い替えや修理のタイミング。
- まずはメーカー保証サービスの利用を検討。
- 保証期間外であれば、修理より買い替えの方がコストパフォーマンスに優れている。
炊飯器が寿命だなと感じたら、今おすすめの最新炊飯器を購入しましょう。
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