柳宗理(SORI YANAGI)のフライパンの実力や評判
柳宗理(SORI YANAGI)のフライパンは、実用性とユニークなデザインを兼ね備えており、百貨店などでも特設コーナーができるほどの大人気調理器具です。
加工性が優れており、極めて耐食性に秀でたブルーテンパ材を使用していることが大きなこだわりです。
また、左右に注ぎ口がついているため利き手にも左右されず効率的に液体を流し出すこともできます。
蓋にもこだわりがあり、回転角度による蒸気の微調整や吹きこぼれ対策もバッチリ!
この記事では、使えば使うほど味の出る「柳宗理のフライパン」の実力を徹底解説。実際に使用されたユーザーの口コミや評判もピックアップして紹介していきます!
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柳宗理のフライパンとは?
日本が世界に誇る一流デザイナーである柳宗理が手掛ける調理器具は、シンプルな美しさと、使いやすさを最大限に考慮した計算しつくされたデザインで人気のブランドです。
その中でも調理の中心を担うフライパンは、蓋の回転角度による蒸気のコントロールや、利き手の違いにも左右されない注ぎ口をつけるなど、特に実用性に優れている逸品です。
ここでは、柳宗理のフライパンの実力を徹底解説していきます。
柳宗理ってどんな人物?
柳宗理(Sori Yanagi)は20世紀に活躍した工業デザインの先駆者であり、意外な実用性とユニークな形状のデザインを兼ね備えた作品を数多く生み出してきたデザイナーです。
1934年に東京美術学校を卒業して以来、ミラノ・トリエンナーレに出品した2作品が金賞を受賞するなど、国内外において様々な賞を受賞してきました。
1981年には日本国天皇より紫綬褒章を授与されている、日本を代表する世界的一流デザイナーです。
柳宗理のフライパンを徹底解説!
鉄フライパンには様々な種類がありますが、中でも柳宗理がデザインしたフライパンが飛びぬけて人気な理由を分析しました。
材質へのこだわり
柳宗理の鉄フライパンの素材には、「ブルーテンパ材」と呼ばれる素材を使用しています。これは、フライパンなどの調理器具を作るために開発された素材です。
通常の鉄材との違いは、製造過程にあります。鉄板を加工する過程で表面にできる被膜と黒皮材特有の凹凸をローラーで伸ばし、表面を鏡のようなツルツルの状態に仕上げます。
それに続き、鉄板の表面に「焼き入れ」と呼ばれる処理が施されており、表面に酸化被膜を形成することで、一般的な鉄板材料と比較しても加工性が優れており、極めて耐食性に秀でたブルーテンパ材が完成します。
また、酸化被膜により表面に細かい凹凸が形成されるため、油のなじみが非常に良いことも特徴です。
このブルーテンパ材は、通常厚手のフライパンやオーブン用のフライパン、中華鍋、北京鍋など料理人向けのものが多く、一般家庭向けにこの素材を使うことは、柳宗理のこだわりでもあったようです。
後述する「焼き込みの必要性とメリット」の項目で詳しくご紹介しますが、使用前にはこの焼き込みという作業が必要になります。
これは、製品が使用者の手に渡る前に劣化することを防ぐために、鉄板全面に塗装が施されているものです。使用前には焼き込みを行うことで塗装を剥がします。
使い勝手を追求したデザイン
柳宗理のフライパンは、ユーザーが楽しく料理ができるようなデザインになっています。
特にこだわったのが「大きな注ぎ口」です。料理にかけるソースや使い終わった油、湯切りなど、フライパンから直接液体を流し出したいとき、一般的なフライパンですと外にこぼれてしまう心配があります。
柳宗理のフライパンは、フライパンそのものに注ぎ口がついているため、誰でも簡単に液体を注ぎ出すことができます。
また、左右に注ぎ口がついていることため左利きの人には大変重宝するユニバーサルデザインとなっています。
蓋へのこだわり
柳宗理のフライパンの蓋は、フライパンの形状とぴったり合わさるようにデザインされています。
左右の注ぎ口もしっかりとカバーされるのですが、蓋を90度回転させると、注ぎ口部分に蓋がかぶらない構造になっています。
この隙間を利用して、食材が外にこぼれないように湯切りしたり、捨て汁の量を調節することができます。
また、フライパン内部の蒸気を逃がす際にも活躍するので、吹きこぼれの防止にも役立ちます。
柳宗理のフライパンの手入れ
柳宗理のフライパンはブルーテンパ材であり、製品が使用者の手に渡るまでに劣化するのを防ぐため、フライパン全体にコーティングが施されています。
油のなじみを良くするためにも、使用前には焼き込みを行う必要があります。
錆止めのコーティングを剥がす
使用前の焼き込みについては取扱説明書や公式HPにも記載がありますので、ここでは簡潔に触れておきます。
- 表面のゴミを洗い流して水気を取る。
- コンロで中火にて加熱し、暖まった後に強火で加熱する(要換気)。
- 中央部から塗装が薄い青色になり浮き上がってくる。
- 底面全体が剥がれたら、火を止めてそのまま冷ます。
- 水でよく洗い流して水気を拭き取る。
- 完全に乾燥させた後、フライパン全体に油を薄く塗る。
- そのまま収納しても料理に使ってもOK。
油なじみが良くなり焦げ付きにくい
焼き込みを行うことで、表面の余計なコーティングをはがせるだけでなく、油のなじみを良くし焦げ付きを防ぐことができるというメリットもあります。
鉄フライパンというと「焦げ付きが心配…」という方が多くいらっしゃいますが、焼き込みを行うことでフッ素樹脂のフライパンのように食材がこびりつくことがほとんど無くなります。
また、調理を繰り返すことによってさらに油がなじんでくるので、使い込みにより味を出すためにも、最初の焼き込みは需要なのです。
使用後の注意点
鉄フライパンを長く使うための注意点ですが、鉄フライパンは洗剤で洗うことによりなじんだ油が流れてしまいますので、洗剤は使わずにたわしなどでゴシゴシこすり洗いしてください。
油がとれないので汚れているのでは?と思われるかもしれませんが、鉄フライパンにとって油は汚れではなく潤滑油ですので、通常の汚れさえこすり落とせていれば心配する必要はありません。
柳宗理のフライパンの口コミや評判
それでは、実際に柳宗理のフライパンを購入したユーザーの口コミや評判を見ていきましょう。
- 熱伝導が良いため、調理時間の短縮になる。
- 形がユニークなので盛り付けが楽になる。
- 蓋の被せ方で、水分の蒸発加減を調節することができます。
- 表面に凹凸があるので、油をひけば食材がくっつかない。
- 多少くっついても、タワシでこすれば簡単に落ちる。
- アルミフライパンよりも美味しくお肉や野菜が焼きあがる。
- 少量でも美味しく作れて、サイドにカーブがあるいので、こぼれることなくストレスなし。
- 使い終わって、洗ってから拭き上げ、油を馴染ませます。その作業も愛着が湧く嬉しいひと手間。
柳宗理のフライパンのラインナップ
柳宗理のフライパンはサイズごとに分類されており、用途に応じて使い分けることもできます。実用性の割に低価格で販売されており、まさに費用対効果抜群の逸品と言えるでしょう。
鉄フライパン マグマプレート
現在の価格はコチラ |
製品詳細
- 鉄フライパン マグマプレート 25cm ふた付き
- 価格の目安:6,000円~
- 重さ:1400g(25cm)
- IH調理器:◯
通常の鉄フライパンに「マグマプレート加工」が施されているのが当モデルです。
ブルーテンバ材の表面に南部鉄器風の凹凸をつけることによって、フライパンの表面積を増やしています。そのため食材を一気に加熱することが可能に。
加熱開始から200℃に達するまでの時間は、わずか約39秒。食材に素早く火を通し、旨みを閉じ込めたいという方におすすめです。
サイズは「18cm」「22cm」「25cm」の3種類で展開されています。編集部も一押しのフライパンです。
鉄フライパン ファイバーライン
現在の価格はコチラ |
製品詳細
- 鉄フライパン ファイバーライン 25cm ふた無し
- 価格の目安:4,500円~
- 重さ:1080g(25cm)
- IH調理器:◯
通常の鉄フライパンに「ファイバーライン加工」が施されているのが当モデルです。
こちらはブルーテンバ材の表面に繊維状の凹凸が施されています。マグマプレートよりも、より大きな凹凸があり、食材のくっつきを防止してくれます。
マグマプレートと比較すると、ユーザーの評価はややおちますが、少し安い価格で購入することができるのが魅力です。
サイズは、「18cm」「22cm」「25cm」の3種類。それぞれに「ふた付き」「ふた無し」のタイプがありますので、購入時が確認する必要があります。