チタンフライパンの魅力やメリット&デメリット
チタンフライパンは、鉄やステンレスのフライパンと比べても半分ほどの重さしかなく、丈夫で耐食性も高いため、非常に実用性に優れたフライパンです。
最近では一般家庭にも普及しつつあり、雑誌などでも話題となっています。
熱伝導性がやや低いこともあり、強火での調理には若干不向きな面もありますが、幅広い調理に使用可能です。また保温性も高く食材にもじっくり熱が通りやすい点が特徴です。
表面のコーティングが剥がれてしまったとしても、しっかり磨くことでチタン表面に酸化被膜が形成され、耐食性や抗菌性が発揮されます。
ここでは、そんなチタンフライパンの魅力やメリット・デメリットを解説していきます
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チタンの特徴
チタンは、酸や食塩に対して高い耐食性を持っているため、調理の際に食材から流れ出る様々な成分に対して強い耐性を示します。
工業用の素材としては接着性に劣りますが、反対に表面に汚れやごみなどが接着しにくいため簡単に取り除くことができます。
チタンの重さ(比重)は鉄と比較してもおよそ半分ほどの軽さであり、熱による膨張も少ないため変形しにくいことも特徴です。
調理器具以外の分野では、航空機や潜水艦、自転車、ゴルフクラブなどの競技用品に加え、打楽器やインプラントの素材としても使用されています。
チタンフライパンの特徴
チタンフライパンの口コミとして最もよく目にするのが、「軽い」「頑丈」「錆びない」などのキーワードです。
ここでは、チタンフライパンのメリットとデメリットを元に、チタンフライパンの有用性についてご紹介します。
チタンフライパンのメリット
- 保温性が高い
- 軽くて取扱いが容易
- 安全性が高い
- 丈夫で長持ち
- 耐食性が高い
保温性が高い
チタンは熱伝導率が低いため、調理中に熱せられたチタンフライパンは熱が逃げにくいという特徴があります。
そのため火を止めてからも、長時間温かい状態を保つことができます。料理の冷めにくさに貢献します。
軽くて取扱いが容易
チタンは他の金属よりも比較的軽いため、チタンフライパンで調理する際には手が疲れにくいのが特徴です。
安全性が高い
チタンの安全性はとても高く、特に鉄などの金属と比較してもアレルギー反応をほとんど起こさないという特徴があります。
丈夫で長持ち
チタンの強度(耐力: N/mm2)は、銅のおよそ4倍であり、チタン合金に至っては銅の約14倍にもなります。
多少引っ掻いた程度では傷もつきませんし、ぶつけたり落としたりしても容易に変形することはありません。
耐食性が高い
チタンの表面には、極薄で透明の酸化被膜があり、これが強い耐食性や抗菌性を発揮します。
熱や加工などに対して、劣化することがなく、特に海水には完全耐食を示します。
チタンフライパンのデメリット
- 熱が通りづらい
- 表面塗装が剥げると焦げやすい
熱が通りづらい
チタンは熱伝導率が低いため、他の金属製調理器具と比較しても温まりにくいという特徴があります。
また、火が当たる部分が局所的に高温になり、フライパン表面の温度が場所によってムラがでます。
これらを回避するために、チタンフライパンの底面(裏側)には、熱伝導率の高いアルミやステンレスなどの素材でコーティングされていることが多いです。
表面塗装が剥げると焦げやすい
フライパンの焦げやすさはチタンなどの素材ではなく、フライパン表面のコーティングに依存します。
セラミックやテフロンなどのコーティングがあれば焦げ付くことはほとんどないですが、長期間使用しているうちに塗装が剥がれると焦げ付きやすくなります。
チタンフライパンはどんな料理に向くの?
どんな料理にも万能に使えるのがチタンフライパンの強みです。
得意料理として挙げるならば、じっくりと余熱を与えて調理する肉料理などに有用です。
中華料理など強火で一気に仕上げるような調理方法の場合は、熱伝導の観点から不向きのように思えます。
ただ、最大火力での調理は中火での調理に比べて一般的に少ないため、チタンフライパンひとつでほとんどのフライパン調理をカバーできます。
チタンフライパンを選ぶポイント
チタンフライパンといっても、製品の中には純チタン製のフライパン(素材がチタン)と、アルミ合金素材にチタンコーティングが施されているものがあります。
Amazonの商品ページにはこのような記載があるので【チタン塗装】や【チタンコート】ではなく【チタン製】であることを事前に確認しましょう。
チタンは摩耗に弱いので、コーティングされた非常に薄いチタンではすぐに塗装が剥がれてしまいます。
チタンとしての持ち味を存分に発揮するのであれば、チタン素材のフライパンに、シリコンやセラミックコーティングが施されたフライパンをおすすめします。
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チタンフライパンのお手入れ方法
基本的には他のフライパンと同様にスポンジ等で十分に洗い、水気を拭き取ることが大切です。
また、チタンは鉄のような錆び方をしないため、焦げ付きがある場合については、金属たわしなどでゴシゴシ擦り取って構いません。
しっかりと擦り取ることによって、チタン表面に酸化被膜が形成され、削れたコーティングに代わって耐食性を発揮してくれます。
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▶フライパンのコゲ落としと素材別の手入れ方法
人気のおすすめチタンフライパン
チタン製のフライパンの中でも特に耐久性や軽さに優れた製品をご紹介します。
純チタンフライパン:長谷元 木柄いため鍋
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製品詳細
- 価格の目安:20,000円~
- Amazon評価(2018/11月):3.8/5点(7人)
- サイズ(cm):22,24,26,28,30
- 重さ:約870g(30cm)
- IH調理器:×
新潟県燕市に本社を置く長谷元から発売されている純チタン製のフライパン「木柄いため鍋」。
実際に使用しているユーザーからは、「こんなに軽いフライパンは初めて!」との声も聞かれます。サイズ30cmの大きめのサイズでも、重さは約870g。
軽くて扱いやすいので、女性の方でも簡単に扱うことができるおすすめのチタンフライパンです!