シリコン粘土耳栓の魅力や特徴と遮音効果
騒音や雑音に悩まされたとき、役に立つのが耳栓ですが、素材やタイプでいくつか分けられその性能も変わってきます。その中でもシリコン粘土耳栓の性能を皆さんはご存知でしょうか?
耳栓といえば耳に入れるタイプが有名ですが、最近注目されているシリコン粘土耳栓は耳に蓋をするような形状なため、睡眠時に違和感が出にくいとあって人気を博しています。ここではそんな、シリコン粘土耳栓についてご紹介していきます。
スポンサーリンク
シリコン粘土耳栓とは?
シリコン粘土耳栓とは名称の通り、素材としてはシリコンを素材としており、粘土のように形状を変化させられる耳栓です。
耳栓と言うと多くの場合円柱状や円錐状の物体を思い浮かべると思いますが、この耳栓はかなり特異な形状をしています。白色の球体になっているのですが、ちょうど「ぜんざいの中に入っている白玉」をイメージしていただくといいでしょう。
形状を変化させられるため、自分の耳の形に合わせて装着することが可能となっている耳栓です。耐水性もあるため、汚れてきた場合は水洗いをして再利用することも可能です。また粘土と同じような性質があるので千切って使用することも可能です。
シリコン粘土耳栓の特徴
シリコン粘土耳栓の最大の特徴は、先述通りその形状です。他の耳栓とは明らかに違う形状をしています。そのため使い方も他とは異なります。
他の耳栓は一般的なイメージである耳穴に入れて使うものがほとんどですが、シリコン粘土は耳穴に入れません。詳しい使い方は後述しますが、耳穴の周辺を覆うことでシリコン粘土の膜を作り、騒音や雑音をシャットアウトします。
耳栓の遮音性能を測る数値はスポンジタイプがNRR33、小型のものでもNRR28と高い数値を誇っていますが、シリコン粘土耳栓はNRR22と他よりも小さい数値を示しています。このNRRは簡単に言うと数値が高いほうが性能は高いという指標になるのですが、詳しくはこちらの関連ページをご覧ください。
この数値を見る限り製造元が示す遮音性能は低めに見積もられていると言う特徴もありますが、実際使ってみるとそれ以上の効果を感じられます。もちろん正しく装着することが前提なので、評価実験では正しく着けていなかった方のデータも入っている可能性があります。
もちろん商品によっては数値が前後しますが、この耳栓の特徴としては他のタイプよりも遮音性能は若干劣ると思っておいていいでしょう。それでもしっかり覆うことができればほとんど音は聞こえなくなるので、数値ばかりをあてにしすぎないようにしてください。
シリコン粘土耳栓の魅力
シリコン粘土耳栓の魅力はなんといっても形状変化ができることです。先述通り、他の耳栓は耳穴を埋めることで遮音性を高めています。そうなると性能が高ければ高いほど長時間耳穴に入れていることで痛みを生じることもあります。
これは耳穴内部から耳栓が圧迫しているためです。特にこの耳栓と同様のシリコンなど固い素材を使っているフランジタイプの耳栓は短時間でしか使用することができません。
しかしシリコン粘土タイプの耳栓は耳穴に入れず、その周りを覆うため耳穴への圧迫感はないため痛みを生じることは無いのです。
またどのような耳の形の人でも形状を変えてフィットさせられるのも最大の魅力となっています。スポンジタイプなどはどうしても耳穴の形状次第で効果が変わってきます。しかしシリコン粘土はそんな心配はなく、自分で形状に合わせにいけます。
その甲斐もあってか、他のタイプは着けたまま寝ると横になったとき耳栓が奥に押される感覚があり違和感で寝れないこともありますが、シリコン粘土耳栓はそのような違和感もなくぐっすり寝られます。ただこれは体感に個人差があるため、一概にとは言えません。あくまでも参考程度にしてください。
シリコン粘土耳栓のデメリット
シリコン耳栓粘土のデメリットはその素材にあります。「粘土」と言う名称だけあって形状変化がしやすいと言うことは先程も説明しましたが、粘性も兼ねそろえています。そのためベタつく感覚があります。このベタつきが気になる人には少々扱いづらい耳栓かもしれません。
使用し続ければ粘性は徐々に取れてくるのですが、買った当初はそれが気になるかも知れませんね。この粘性ですが、思わぬ弊害も生みます。それは落としたときに汚れやゴミが他の耳栓より付きやすいという点です。清潔に保たなければいけないので、洗わなければいけない手間が出てきます。
ちなみにこのとき、ゴム製品を溶かさないような液状石鹸を使って洗うと多少粘性は戻ります。
また他の耳栓と違い、耳穴に入れないのは先述しましたが、装着するとき形状を変えようとして奥にシリコン粘土を押し込むと当然耳穴の形状にも馴染んでしまいます。そこで耳穴にはまった状態で引き抜くと耳穴に圧力がかかり痛みを伴います。
慣れるまでは少し難しい耳栓なので、正しい装着方法を心がけないといけないのがネックです。
シリコン粘土耳栓の使い方
それではこのシリコン粘土耳栓の使い方をご紹介していきます。先程、慣れていないと着けるのは少々難しいとご説明しましたが、着け方の手順はいたってシンプルです。
まず耳栓をボール型に丸め、髪の毛を巻き込まないように注意しながら耳栓を耳穴に覆い被せるように触れさせます。そうしたら指で表面を平らに伸ばして形成します。注意としては先述通り、強く押し込んで奥に入れることで痛みを感じてしまうので、あくまで耳をカバーするだけに留めてください。
また適当な場所に置いておくとゴミや汚れがつきやすいです。また水分が多いところに置いておくと雑菌が繫殖する可能性もあり、衛生的に良くありません。購入時、ケースが付いているものがあるため保管は常にそのケースの中で行いましょう。
着け方のポイントやコツ
コツとしては装着するとき、後頭部側の耳の縁に押し付けます。押し付けた指を今度は顔側へ押し付けるように耳の穴の入り口を覆ってください。この時耳からはみ出しても問題ありません。
おすすめのシリコン粘土耳栓
それでは最後にこのシリコン粘土耳栓のオススメの商品をご紹介していきます。シリコン粘土耳栓は他の耳栓より少し高い感覚もあるかもしれませんが、長期で使い続けられるのでコストパフォーマンス的にはそれほど変わりません。
むしろ丁寧に使えば、その分だけ長持ちさせられるので、これから耳栓を購入しようと思われる方は是非ご購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
また、遮音効果最優先で耳栓を選びたいという方の為に、当ページでは人気の高い耳栓の遮音効果を徹底比較し、最強の耳栓をランキングにしているページもございますので、最強の遮音性を持った耳栓が欲しい!という方は参考にしてください。
Mack's / Pillow Soft
現在の価格はコチラ |
日本で売られているシリコン粘土耳栓では比較的ポピュラーな商品です。1パッケージで6ペア入っておりお値段も1,000円前後とリーズナブルです。
特に睡眠時の効果が期待できるため、いびき対策や夜間騒音対策にはこの耳栓はオススメです。ただ先述通り、正しく装着しないと遮音性能が落ちたり寝返り時耳に痛みを感じるため注意が必要です。
アメリカ製の商品で色は透明が主ですが、オレンジも用意されています。保管用のケースも1個付属しているので、安全に持ち運びができます。
サイレンシア / ソフトシリコン
現在の価格はコチラ |
こちらはスウェーデン製のシリコン粘土耳栓になります。1ペアしか入っていませんが、保存用のケースをも付属しています。
上記の商品よりは少し高めになっており、1ペアで500前後の価格となっています。ただ品質は高いため評価も高めです。使い続けるとボロボロになるため、そうなったら買い替え時かもしれません。