難聴予防!ライブ用におすすめな耳栓の選び方
耳栓は騒音や轟音など大きな音に対して効果があります。大きな音から耳を、特に鼓膜を守る効果が期待できます。そんな耳栓ですがライブで使ってみえる方もいるのは知ってみえますか?実は知らないだけで耳栓はライブでも最適な効果を発揮してくれるのです。
ただどんな耳栓でもいいわけではありません。そこでこちらではライブで使える難聴予防に効果のあるライブ用のオススメ耳栓の選び方をご紹介します。
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ライブ用の耳栓はアーティストに失礼?
ライブで耳栓、と言うとアーティストに対して失礼なのではないかと思われる方もみえるかもしれません。しかしこれは決して失礼な行動ではないのです。
ライブは広い会場でも音を行き渡らせるために大音量で行われています。これは比較的狭いライブハウスなどでも言えることです。この大音量は強力な音波となり、内耳の蝸牛が損傷させ、難聴等が生じる可能性があります。
実際、ライブへ言ったことがある人の中には、ライブ終了後、耳鳴りなどの症状を覚えた方はみえないでしょうか。これにより難聴が起こるのですが、それは後述にて。
では、そもそもライブへ行かなければいいのではないか、と言う人もいるかもしれませんが、ライブ好きな方はそれでも行きたい方がみえるのです。それを止めるのは酷なことなので、予防のためにも耳栓を使うことは悪いことではありません。
耳栓は遮音性能は高いものの、完全に音を遮断するわけではなく、その音の物理的な強さを軽減するので全く聞こえなくなるわけではありません。ただ、耳栓をすることで周波数が少し変わるので本来の音では聞こえない可能性もあります。
またアーティストのパフォーマンスと共に音楽を聴きに来ているのも確かなので、耳栓は外から見えないようなものを使うことを推奨させていただきます。そうなるとヘッドホン型のイヤーマフはしっかり遮音していることが分かってしまうため、他のファンから反感を買いかねません。気をつけてください。
ライブ難聴(音響外傷)とは?
それではライブで起こる難聴とはどんなものでしょうか。これは先程のライブ後の耳鳴りが危険信号となっている場合があります。
ライブ後、耳鳴りと難聴が急に発生した場合は、耳鼻科でディスコ難聴やロック難聴という診断をされます。もちろんロック以外の音楽でもなりえるので、急性音響性難聴、一般的には音響外傷とも呼ばれます。
原因となって起こった音の聴取の可否に関する閾値の上昇(聴力の低下)が、例え一部の周波数であっても、正常聴力と比べて21dB以上上昇したまま回復しない状態のことを言います。
ライブへ行けば必ずなるわけではありませんが、スピーカーの近くなどは特になりやすい症状です。そうなると日常生活にも影響を与えてしまうため、耳栓で難聴予防をすることは必要となってきます。
簡単に言えば音響障害は強い音が原因であると言うことです。そのためそのような音を避けることが肝心となります。
ライブの音はどれくらい大きい?
それではライブの音はどれくらいの大きさがあるのでしょうか。これは音量の物理的な数値、デシベル(dB)で知ることができます。一般的にオーケストラのコンサートなどを含めると80dB以上の音量・音圧を誇ります。騒音レベルとの比較は後ほどさせていただきますが、これはあくまで一般的なものです。
ギネス記録にはこの音量についてのこんな記録があります。イギリスで誕生したロックバンドであるディープパープルは1973にロンドンで行ったライブで、コンサートホールにて最大117dBを計測しました。これ以前からこのバンドは大音響バンドとして有名でしたが、名実共にそう評されるようになったわけです。
しかし、この記録も1976年に同じくイギリスのロックバンドであるザ・フーが最大120dBを計測したため、彼らの記録は破られています。ただ屋内ステージでの公演における音量としてはディープパープルの記録は、未だに世界一を保持しています。
一般的な騒音レベルとライブの音量
それでは一般的な騒音レベルとライブの音量を比べてみるとどうでしょうか。先述通り、80dB以上がライブ・コンサートの音量と説明しましたが、一般的な騒音レベルは60dBと言われています。この音量を超えるとうるさいと感じるようになります。75dBまでいくとそのうるささに我慢できないレベルになります。
つまりライブはコンサートであってもそれ以上の音量を記録しているので、そうとううるさい音量と言えます。ただ行う場所が屋外であったり、屋内でもそれなりに広さがある場所であり、構成された音楽であるため心地よく、うるさいとは感じないのでしょう。
ライブの音の周波数
ライブではもちろんのこと楽器を利用します。そのため演奏する楽器によって周波数が違います。生演奏であるライブはそれに影響されます。
例えばロックバンドで言えばギターやベースを使います。ギターだとコードにもよりますが、最高で1245Hz、ベースでは最低で41Hzの周波数となっています。ドラムであってもバス・ドラムで75Hz、スネアで300Hzとなっています。
つまり周波数帯で言えば40Hz~1250Hzで演奏が行われることになります。この音域は低音から中音域の周波数になります。ただコンサートなどではバイオリンなどそれ以上の周波数の楽器もあり、当然楽曲によってはライブでも使用されます。
ちなみにバイオリンは弦楽器の中では最高域の周波数が出せる楽器になっています。最低音は196Hz、最高音は4435Hzとなっています。しかし、最近は5弦バイオリンと言うものが存在します。こちらはあくまで4弦バイオリンの音域になりますので、もっと低い音も出せるようになっています。
また人間が最も美しいと感じる周波数は432Hzとされています。豆知識程度に知っておくといいかも知れません。
ライブ用耳栓を選ぶポイント
それではここからはライブ用の耳栓選びのポイントについてご紹介していきます。最近はこの音響障害予防のため、ライブ用に特化した耳栓も開発されています。それも含めて以下のポイントに注意して選ぶことが大切です。
- 20dB程度の遮音量
- ライブの音が不自然にならない耳栓
- 長時間使用しても痛くならない
- 汗対策として洗える耳栓
この4つがポイントとなっています。それでは1つずつ見ていきましょう。
20dB程度の遮音量
野外ライブを例にとって考えると、ロックコンサートでは最大で120dBの音量が発生します。この音量に耳が耐えられる時間は0時間、つまり全く耐えられないということです。
そのため2時間程度のライブで耳が耐えられるようにするには、少なくとも20dB程度の遮音性能を持つ耳栓が必要となるわけです。
ライブの音が不自然にならない耳栓
先述した通り、ライブに行く以上やはり遮音性能によって音が変わってしまうと楽しみも半減してしまいます。そのため音のバランスを崩さず聞き取れる不自然にならない耳栓を選んだほうがいいです。
長時間使用しても痛くならない
ライブはその企画にもよりますが、2時間程度になります。そうなるとその時間くらいは連続して使用できることが望ましいです。圧迫感があると長時間のライブは辛くなるため、ソフトな耳の疲れにくい耳栓が望ましいです。
汗対策として洗える耳栓を選ぶ
ライブ、特にロックミュージシャンのものでは汗をかくことが多いです。耳穴にも汗をかくため、耳栓も汗を含むことになります。耳栓によっては水によって劣化するものがあります。
そうなると遮音性も下がり、また耳穴の環境がわるくなって、耳穴の皮膚がただれることもあるため、清潔感を保つためにも耐水性のある洗える耳栓を選ぶことが大切です。
ライブ用におすすめな耳栓:厳選3種
ここまで選ぶポイントをご紹介してきましたが、実際に何を買ったらいいの?と思われる方もみえるでしょう。そこでここからはライブ用におすすめな耳栓を3つご紹介していきます。
また、ライブに使用する耳栓をランキング形式でTOP10まで紹介したページもご用意しております。以下のおすすめ耳栓から選んでも問題ありませんが、ランキングが気になるという方はこちらのページも選ぶ際の参考にしてください。
CRESCENDO / ライブ用イヤープロテクター
現在の価格はコチラ |
ライブ用に作られた耳栓になります。耳に挿入するイヤーチップはラージとミディアムの2種類のサイズが用意されています。
水洗いもできるため衛生的で、紛失防止のための特製ケースも付いています。遮音をしながらモデル別に楽器パートや音楽カテゴリーのモニタリング専用に開発された特殊なサウンドフィルターを搭載しているので、本来の音質をそのままに安心してステージを楽しめます。また装着したまま会話もできます。
使用感も良く、長時間の使用にも適しています。またライブだけでなく日常生活でも使用できると好評です。
Safe Ears / THUNDERPLUGS
現在の価格はコチラ |
こちらもライブは元よりクラブ、ダンススクール、スタジオ練習、工場、図書館、パチンコなど様々な環境下で最適の耳栓です。特殊な構造により欲しい音をしっかり残し、難聴の原因となる余分な周波数帯域を大幅カットします。
オランダ発のイヤープロテクターとなっており地元アムステルダムでは200件以上のクラブで販売しています。使用感も良く高評を得ていますが、人によっては音が変わってしまうと感じる方もみえるようです。具体的には高音の音域が抑えられたことにより、音が変わったと感じているようです。
高音域の曲が多いアーティストのライブでは満足いく音を聞くことができない可能性もあります。
EarPeace / EarPeaceHD
現在の価格はコチラ |
交換可能な2種類のフィルターにより遮音性の調整をしています。耳を保護しながら音楽や会話はそのまま楽しむことができます。低アレルギー性のシリコン素材になっているため、ゴムアレルギーがある人も使用が可能になっています。保管用にアルミニウム製ケースも付いています。
上記のTHUNDERPLUGS同様、高音域がきれいにカットされすぎで、ギターソロが物足りなく感じた方もみえるようです。他にもシンバルなどの高音域楽器も同じように聞き取りにくくなったようです。