最強の遮音性を誇る耳栓はコレ!
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イヤーマフの種類と目的に合わせた上手な選び方

イヤーマフの選び方

騒音から耳を守るために使うのは耳栓ですが、遮音効果があるのは何もそれだけではありません。ヘッドホンのような形状を持つイヤーマフと言う製品もあります。見たことはあるけど効果や種類がどんなものか分からない方は多いのではないでしょうか?

ここではイヤーマフの種類と目的に合わせた上手な選び方をご紹介します。これを知ることで、これからイヤーマフを買う方も最適の商品を選べるようになります。

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イヤーマフの種類

イヤーマフの種類

一口にイヤーマフと言っても2種類の違いがあります。この違いはその遮音の仕方によって分類分けされます。それではそれぞれのタイプの詳細と遮音方法を見ていきましょう。

パッシブタイプ

パッシブタイプは構造が単純でイヤーカップと呼ばれる耳を覆う部分の内部にスポンジ状の吸音材が、また耳にクッションがあり、これをヘッドバンドと呼ばれるアーチ形の針金の力で両耳に押し付ける効果で遮音するというものです。つまり物理的に音を遮音するタイプになります。

形状の違いとして作業用ヘルメットに装着するタイプやヘッドバンド代わりに首周りにフレームを配置したネックバンドタイプなどがあります。単純な構造のおかげで軽量なのが特徴となっています。

パッシブはpassive:受け身という言葉からきており、受動的に機能することからこの名称になっています。

アクティブタイプ

アクティブタイプはイヤーカップ内に電子的に騒音をカットするノイズキャンセリング性能を持っています。そのためイヤーマフの中でもこの機能を持つ物は高い遮音性能を持ち、また対応する周波数帯も広くなっています。

ただ機械的な物を積んでいるため重量も重くなっており、パッシブタイプの倍ほどの重さがあるものもあります。また機械的な部分はデリケートなため扱いには注意が必要です。

activeの名称から能動的に騒音をカットするという意味でアクティブタイプと付けられています。

イヤーマフのスペックの見方

イヤーマフのスペックの見方

それではイヤーマフを買う上で重要視しなければいけないポイントをご説明していきます。それがスペックの見方です。まずはそのスペックを見る前に性能比較をするための数値であるNRRとSNRについて知っておきましょう。

NRRやSNRの数値

NRR(Noise Reduction Rating)はアメリカにあるアメリカ合衆国環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)で規定されている防音性能です。

単位はデシベル(dB)が使用され、NRRは耳栓やイヤーマフなどの防音保護具を装着したときに、98%の人がこの値以上の防音効果を得られると言うものです。騒音減衰評価値や騒音減衰量と呼ばれています。

ただ、最近ではこの評価値と実環境での効果に乖離があるとして評価基準を見直す動きがあり、その結果いくつかの基準を変更した新基準で現在は測定をしています。

SNR(Single Number Rating)と言う表記あるいは併記されている製品もあります。これは欧州連合(EU)で採用されている規格です。

NRR、SNRともに数値が高いほど防音性能が優れていることを示します。主な違いはNRRが2標準偏差で算出されるのに対し、SNRは1標準偏差で算出されることです。そのため同程度の製品であればSNRの数値がNRRよりどうしても大きくなります。

NRRはカナダを含む北米で採用されていますが、それ以外はSNRが一般的という意見もあります。ちなみに日本ではNRR表記が多いようです。

周波数(Hz)ごとの遮音性能(dB)

NRRとSNRが分かったところで、スペックの見方を見てみましょう。

商品名 NRR 周波数(Hz)ごとの遮音性能(dB)
125 250 500 1000 2000 3150 4000 6300 8000
X5A 31 23.9 30.5 41.1 43.0 38.0 43.1 44.0 41.4 40.3

まず商品名の隣に先述したNRRの数値があります。この場合は31を示していますが、耳栓でトップクラスの遮音性を持つ物でNRR33を誇ります。そう考えるとかなりの遮音性と考えていいでしょう。先述通りNRRは数値が高いほど高性能であることを現します。

この31という数値ですが例えば90dBの騒音の中で使った場合、

90dB - 31dB = 59dB

と60dB程度にまでその音量を抑えてくれるということです。つまり30dB以下の音は完全にシャットアウトしてくれるということですね。

その隣ですが125~8000Hzまでそれぞれ記載されており、その下にはその周波数帯の遮音性能の数値が示されています。こちらも数値が高いほど高性能だということです。

40dB以上を出していれば十分に高い効果が得られるということになります。この表を見ると、500、1000、3150~8000Hzに見られます。高音域から低音域まで幅広く対応しているということです。

ここで例えば近所のピアノの音がうるさいと感じる場合、このイヤーマフは有効です。ピアノの音域は最も低い音は30Hz近く、最も高い音は4000Hz程度となっています。つまりこのイヤーマフの効果範囲内の音だということです。

高音域の4000Hzは特にこのイヤーマフの強みとなっている周波数帯なのでしっかりと遮音してくれます。

高級・高性能なイヤーマフを買えばもちろんシャットアウトしてくれますが、予算が限られている方には高級なものは手が出しにくくなっています。聞こえなくなる程度でよいのなら上記のようなスペックをしっかり調べて効果のあるお手頃な物を買うといいでしょう。

周波数と音の参考例

そうなると様々な音の周波数を知っておく必要が出てきます。ここでは周波数と音の例をいくつかまとめておきます。参考にしていただけるといいです。

音の発生源 周波数
ピアノの一番低い音 27.5Hz
いびき
男性の声
125Hz
女性の声 250Hz
一般的な会話
NTTの時報
500Hz
女性シンガー
救急車
パトカーのサイレン
幼児や子供の金切り声
1000Hz
鐘や銅鐸の音 2000Hz
金属音
ガラスの割れる音
ピアノの一番高い音
4000Hz
シンバル
トライアングル
8000Hz
デシベル(dB)と騒音の目安

続いて騒音レベルの目安も見てみましょう。騒音レベルは音量の単位であるデシベル(dB)で現されます。

騒音レベル 騒音の例
非常にやかましい 120dB 飛行機のエンジンの近く
110dB 自動車の警笛(前方2m)
くい打ち
ロックコンサート
100dB 電車が通るときのガード下
90dB 大声による独唱
騒々しい工事の中
怒鳴り声
やかましい 80dB 地下鉄の車内
交通量の多い道路
電話が聞こえない
70dB 電話のベル
騒々しい事務所の中
騒々しい街頭
60dB 静かな乗用車
普通の会話
静か 50dB 静かな事務所
40dB 市内の深夜
図書館
静かな住宅地の昼
非常に静か 30dB 郊外の深夜
ささやき声
20dB 木の葉の触れ合う音
置時計の秒針(前方1m)
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イヤーマフと耳栓の併用はアリ?

イヤーマフと耳栓の併用はアリ?

イヤーマフを買ったけどまだ周囲の音が気になる。最強の耳栓を買ったけどまだ周囲の音が気になる。そんな方は併用してみるのもおすすめです。

耳栓は主に耳の穴を通る音を遮断するわけですが、イヤーマフは外耳から伝わる音を遮断してくれるため、もちろん併用は遮音に効果絶大です。当ページでは遮音性を徹底比較した最強の耳栓ランキングもご紹介しておりますので、自分に合う耳栓を見つけてイヤーマフと併用する際の参考にしてください。

>>遮音性徹底比較!最強の耳栓ランキング

それと合わせて音のマスキングも行えば、更に遮音効果は高まります。

音のマスキングって何?

ノイズキャンセリングのヘッドホンやイヤホンの仕組みというのは、雑音だと感じる周波数の音をかき消す音をぶつけることで雑音を相殺して無音状態を作る技術です。この方法は「BGM」を使用することでも可能となっています。

基本的に、低音の音を消すには低音を、高音の音を消すには高音を、というのが定番です。例えば金属を切断するような高い周波数の音がやかましい工事中の騒音などには、比較的高音のクラシック音楽などを薄くかけることで騒音感を軽減できます。部屋のBGMとして音のマスキングを利用し、さらにイヤーマフと耳栓を併用すれば最強の遮音空間が出来上がります。

イヤーマフと耳栓を併用する際の注意点

一部の販売店ではイヤーマフと耳栓の併用を推奨していますが、すべての防音具のメーカーが推奨しているわけではありません。その理由は「蒸れ」です。耳栓だけでも耳穴はかなり蒸れやすい状態なのに、さらにイヤーマフを使用すれば湿度がかなり上昇してしまうのは避けられません。

高温多湿というのは菌が繁殖しやすい環境であり、イヤーマフと耳栓の併用は衛生面に気を配りながら行う必要があります。なるべく長時間の使用は避けて、清潔な耳栓を使うなど配慮しましょう。

売れ筋の定番イヤーマフ

売れ筋の定番イヤーマフ

初めてイヤーマフを購入される方はどれを買おう、と迷う方もみえるでしょう。そこでここからは特に人気の高い3機種をご紹介します。それぞれ人気の理由があるのでその部分も記載させていただきます。ご購入の参考にしてください。

ピントルの耳栓専門ページでは、遮音性が最優先!という方向けに、イヤーマフの遮音性を徹底比較した最強のイヤーマフランキングも紹介しておりますので、性能最優先で選びたい方はこちらのページを参考にしてください。

>>イヤーマフ徹底比較!遮音性ランキング

高儀 / 斬丸 イヤーマフ

現在の価格はコチラ

パッシブタイプのイヤーマフになっています。イヤーマフの中ではトップクラスの安さとなっています。高儀は農業林業関係の製品を取り扱っており、草刈り機などを使用するときの遮音目的として作られました。

軽量で使い心地もいいので使い勝手も良くなっています。ただ遮音性能としては普通になっていますが、コストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。値段で選ぶならこれでしょう。

3M / PELTOR X5A

現在の価格はコチラ

イヤーマフではトップクラスのスペックを誇ります。NRR31はイヤーマフの中では最高クラスです。また周波数ごとの遮音性能を見ても低音域から高音域まで全ての周波数帯を網羅しています。イヤーマフでも最高性能の製品と言えるでしょう。

ただその分、重量もトップレベルの重さを誇っているのが難です。

>>3M(スリーエム)とは?

MOLDEX / M1

現在の価格はコチラ

耳栓メーカーとしてトップを走るMOLDEXのイヤーマフです。このメーカーは米軍御用達となっており、この製品はデザインにもこだわった一品でイヤーカップの部分は迷彩柄となっています。

遮音性能もNRR29とトップではありませんが高い数値となっています。折りたたんで簡単に保管できることからもデザインで選ぶならこの商品でしょう。

>>モルデックス(MOLDEX)とは?

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