安眠効果抜群!睡眠用におすすめな耳栓の選び方
耳栓は防音として使うことが多いですが、その場面は人それぞれだと思います。環境によっては睡眠時に使う方もいるでしょう。
耳栓は安眠を得るうえでも効果が高いのですが、ご自身の睡眠環境にあった耳栓を選ぶために、ここでは睡眠用にオススメの耳栓の選び方をご紹介します。
スポンサーリンク
耳栓して睡眠する効果
まずは耳栓をしたら安眠(質の良い睡眠)ができるのか、と言う疑問ですがこれは難しい問題です。人が眠りにつける状況は個人差があるのです。
光が少しでもあると眠れない人、逆に完全に暗いと眠れない人、騒音が気になる人、全くの無音だと眠れない人、睡眠に入れる環境は様々です。ただ一般的に質のいい睡眠を得られる環境と言うのは実験によって明らかになっています。質のいい睡眠を取れれば安眠することができるとも言えます。
睡眠とはレム睡眠とノンレム睡眠が交互に3回あって熟睡できます。その時間は7時間となっていますが、仮に7時間寝たとしても、深い眠りであるノンレム睡眠に入れなければ熟睡できません。このノンレム睡眠は音や光など様々な条件で妨げられます。
その条件は、光は0.3ルクス、室温は冬なら16~19度、夏は26度、湿度は50%前後、周囲の音は40dB以下である必要があります。
つまり耳栓によって40dB以下を作れれば音の上では質のいい睡眠を得られると言うことになります。ただ、これはあくまで先程の条件下の数値です。耳栓を入れれば異物が入っている感覚があり、眠れないと言う方もみえます。
それだけに難しい、という前置きをさせていただいたのですが、裏を返せばこの数値と違和感を解決できれば誰でも安眠できる可能性は高まるのです。
耳栓したまま寝るのは危険?
耳栓を睡眠時に使っていた方の中には、このような経験をされた方が見えます。その方は、ある日耳を掃除した後入浴し、耳栓をして眠りについたところ、翌朝耳から膿が出てきたそうです。
これに対し耳鼻科にかかったところ、医師から耳栓が原因であることを告げられています。ただ正確には耳栓を使う環境の問題だったようです。
耳栓は使用上の注意として、耳栓を清潔に保った上、乾燥した状況で使わなければいけません。これは耳穴も耳栓も両方に言えることです。水分があると耳の環境が悪くなってしまうのです。それにより、皮膚が荒れてしまいます。
耳掃除でつけてしまう傷は放っておいても治りますが、ただれてしまうと原因を解決しなければ治りません。耳栓の使用時には使い方をしっかり守った上で装着してください。そうすれば耳栓をして寝ても危険ではありません。
目覚まし時計の音は聞こえる?
耳栓の種類によっては全く音を通さない耳栓もあります。そうなると目覚まし時計の音が聞こえないこともあります。しかし、全ての耳栓がそのようなものではありません。使っている素材によって効果は違います。
具体的な耳栓の種類としてはシリコン粘土耳栓を使うといいです。この耳栓はスポンジ耳栓よりも遮音性能が少し劣りますが、それが目覚まし時計の音を聞くことを可能とします。
またシリコン粘土耳栓は耳穴に入れないため、痛みなどもありません。耳穴に入れないということは先程のただれを生む可能性も低くなります。そのため耳穴が乾燥タイプの方でも湿気タイプの方でも問題なく使えます。具体的な効果は後述にて。
睡眠用の耳栓の種類
耳栓には大きく分けてスポンジ、フランジ、そして先程のシリコン粘土の3種類があります。それぞれの耳栓を使った特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
スポンジ耳栓の特徴
現在の価格はコチラ |
スポンジ耳栓は耳栓の素材の中でも遮音性能が高いです。性能を示すNRRは33となっているものが多く遮音性はトップクラスです。またこの耳栓の素材は柔らかく、睡眠時の長時間の使用でも違和感はそれほど感じません。
しかし、この遮音性により目覚まし時計も聞こえなくなる可能性もあります。また素材がウレタンである場合、水に弱いため劣化しやすくなります。そのため洗うこともできません。さらに入浴後の汗にも弱いため劣化しやすくなります。より注意して使わなければいけません。
さらにもし濡れてしまった場合、乾燥するまでに時間がかかるためバクテリアやカビが発生してしまいます。その状態で耳に入れれば、耳穴の環境が悪くなるので様々な病気の原因になってしまいます。
とてもデリケートな耳栓なので使用する上では特に気をつけて使用する必要があります。それでもこれを使用すれば安眠を得ることは十分に可能です。
フランジ耳栓の特徴
現在の価格はコチラ |
フランジ耳栓はシリコンなどゴム製となっているため表面が滑らかな素材となっており、洗うことも可能となっています。そのため乾燥も早く、できるだけ清潔な状態で繰り返し使用することも可能です。またフランジ(ヒレ)のおかげで装着のしやすい耳栓となっています。
ただこの耳栓は素材や形状の問題で長時間入れておくと痛みが発生する可能性があり、睡眠の質を下げてしまう可能性もあります。また装着しやすい分、外れやすくもなっています。そのため、寝ている途中で耳栓が外れてしまう可能性もありえます。
シリコン粘土耳栓の特徴
現在の価格はコチラ |
シリコン粘土は先述した通り、安眠を得るうえでは高い性能を発揮します。3種類の中では最も高い性能とも言えるでしょう。
耳穴に入れないことで痛みが出ることを防ぎ、かつ内部に触れないために乾燥状態に関わらずただれや雑菌の繁殖の心配はそれほどありません。また遮音性能はNRR22程度となっているため、程よく雑音や騒音を遮りつつ、必要な目覚ましの音や有事には警報音などのも気づけるようになっています。
長時間着けていても痛みがなく、正しく装着すれば外れる心配も無いため睡眠には持って来いの耳栓となっています。シリコンであることから洗う事も可能で、繰り返し使えるためコストパフォーマンスにも優れています。
デメリットは正しく装着しなかった場合に外れてしまうことがあるため、装着はしっかり行うことが大事になってきます。
睡眠時に気になる音と耳栓選びのポイント
さて、では実際に耳栓を買おうと思うと、気になるのがホントに耳栓が気になる音に効果があるかです。睡眠時、気になる音としては「いびき」、「話し声」、「泣き声や楽器」と言ったものが上がります。
それぞれ音域と言うものが違い高い音のものもあれば低い音もあり、その条件に合わせて買わなければいけない耳栓は変わるのです。残念ながら耳栓は全ての音をカバーできるわけではなく、高音に強い耳栓もあれば低音に強い耳栓もあります。ではそれはどこで分かるのでしょうか。
音域と遮音性能
ここから音域と耳栓の周波数ごとの遮音性能について簡単に説明させていただきます。まずは以下に4つの耳栓について性能を比較した表を記載してありますので、そちらを参考に読み勧めてください。
低音 | 中音 | 高音 | NRR | |||||||
125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 6300 | 8000 | ||
MAX | 40.9 | 43.0 | 44.8 | 38.9 | 37.2 | 47.4 | 48.5 | 47.7 | 47.8 | 33 |
Camo | 42.3 | 43.7 | 46.6 | 40.9 | 38.6 | 44.7 | 46.9 | 49.3 | 48.3 | 33 |
METEORS | 42.4 | 43.5 | 45.9 | 39.8 | 36.8 | 44.5 | 46.6 | 48.1 | 47.4 | 33 |
Pillow Soft |
23.7 | 23.3 | 25.0 | 27.3 | 34.3 | 39.2 | 38.9 | 38.2 | 37.4 | 22 |
上3つの耳栓はスポンジタイプになります。数値が高ければ高いほど遮音性は高いといえますが、MAXは3150~8000Hzの数値が高いことになります。そうなると高音域に強い耳栓だということが分かります。
CamoやMETEORSは3150~8000Hzもそうですが、125~500Hzの低音域の数値も高くなっています。そのため低音に強い耳栓となっているのです。
最後のPillow Softはオススメしたシリコン粘土耳栓になります。これまでのデータの見方から、この耳栓は高音域の遮音性が高いことが分かるわけですね。
では遮断したい音の音域はどのようになっているのでしょうか。そこも知っておかないと目的の耳栓が買えないません。
音の発生源 | 周波数(Hz) |
男性の声、いびき | 125 |
男女の声の帯域 | 250 |
一般的な人の声 | 500 |
幼児や子供の金切り声 | 1000 |
鐘や銅鐸の音 | 2000 |
金属音、ガラスの割れる音、各種倍音成分 | 4000 |
シンバル、トライアングル、等倍音成分 | 8000 |
この数値を上の表に当てはめながら、音域に対応した耳栓を購入するといいです。
NRRの考え方
NRR(Noise Reduction Rating)はアメリカにあるアメリカ合衆国環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)で規定されている防音性能です。
単位はデシベル(dB)が使用され、NRRは耳栓やイヤーマフなどの防音保護具を装着したときに、98%の人がこの値以上の防音効果を得られると言うものです。騒音減衰評価値や騒音減衰量と呼ばれています。
具体的なことを言えば、NRR33の耳栓を使った場合、90dBの音に対してその耳栓を装着すれば98%の人が、
90dB - 33dB = 57dB
これだけの遮音効果が期待できることが予測されるという数値になります。ではそれぞれの条件を元にどの周波数に強い耳栓を選ぶべきか見ていきましょう。
いびきが気になって寝れない場合
いびきは上記の表だと125Hzになります。この周波数は低音域の音を遮断する必要があるので、低音に強い耳栓を購入するのがおすすめです。
話し声が気になって寝ればい場合
話し声はそれを話している人の性別にも因ってしまいますが、125~500Hzの音域に強い耳栓が必要となります。この音域もやはり低音域になるため、低音に強い耳栓が必要です。
泣き声や楽器の音が気になって寝れない場合
子供の泣き声は1000Hz、楽器はそれぞれですが2000Hzを超えています。1000Hzは中音域、2000Hz以上は高音域となっています。
中音域を完全にカバーできるものは無いですが、上記のCamoは中音、高音にも効果がある耳栓となるのでCamoのような遮音性能を持っている耳栓を選ぶのがおすすめです。
睡眠時におすすめな耳栓:厳選3種
さてここまでご説明させていただきましたが、じゃあ実際にどれを買ったらいいの?という方もみえると思います。そこでここからは睡眠時オススメの耳栓3選をご紹介します。どの音域に強いのかもご紹介しますので参考にしてください。
また、睡眠時に使用する耳栓をランキング形式でTOP10まで紹介したページもご用意しております。以下のおすすめ耳栓から選んでも問題ありませんが、ランキングが気になるという方はこちらのページも選ぶ際の参考にしてください。
Mack's / Pillow Soft
現在の価格はコチラ |
これは先述させていただいた耳栓です。2000~8000Hzの高音域、特に3150~6300Hzの部分をカバーしています。シリコン粘土耳栓となっており、安眠を得るにはとても性能のいい耳栓となっています。近所で楽器の練習をしている方がみえて、それが気になる人にオススメです。
また、寝返りを打った際に耳栓が耳の中へ押し付けられる感触が苦手な人や、気になって眠りにくいという方は、シリコン粘土タイプの耳栓を選ぶのがオススメです。
Moldex / METEORS
現在の価格はコチラ |
こちらも先述した耳栓です。低反発ウレタン性のスポンジタイプのため水洗いができず扱いもデリケートですが、低音域の遮音にはこれがオススメです。話し声やいびきが気になって寝れない人はこの耳栓を使用しましょう。
Moldex / Softies
現在の価格はコチラ |
こちらもMoldex製の耳栓です。上述したとおり中音域もカバーしているスポンジタイプの耳栓です。そのためMETEORS同様、扱いはデリケートです。1000Hz以上にも効果をみせるため子供の金切り声にも一定の効果が期待できる耳栓です。
とにかく「遮音性が欲しい」という場合はこの耳栓を選べば間違いありません。