緊急対策!身近なものを使った耳栓の作り方と代用品
防音に便利で持ち運びもしやすい耳栓ですが、普段使う機会もなく持っていない方もみえると思います。しかし近所の道路で工事があったり、災害時に周囲の騒音に絶えられない場合など、急遽必要になることも稀にあるでしょう。
つまりそうなった時応急品として使える耳栓を知っておくことは耳の保護につながるのです。こちらでは、そんな時に身近なものを使ってできる耳栓の作り方とその代用品をご紹介します。
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手作り耳栓の注意点
さて、耳栓の作り方をご紹介するとは言ったものの、まずは注意からさせてください。
ここからご紹介する耳栓はあくまでも応急措置的な代用品になります。簡単に作れると言うこともあり、簡単に壊れる可能性もあります。そのため、耳栓として使った場合、取れなくなる可能性もあります。
そのためここを読んで作り使うかどうかは自己責任とさせていただきます。作って使用する際には、通常の耳栓を使うとき以上に使い方に注意してください。
手作り耳栓の種類と作り方
では改めて作成方法と素材についてご紹介していきます。
主にはティッシュまたはサランラップが一般的となっています。しかし実際には他にも代用できる素材はたくさんあります。
テッシュと同じような性質を持つものであればできるので、脱脂綿やガーゼ、クッキングペーパーなどでも可能でしょう。作り方はティッシュと同様の方法でいいので、後述のティッシュ耳栓の作り方を参考にしてください。
また身近な素材ではないですが、蜜蝋がある方は、こちらも使えます。耳栓の中にはシリコン粘土という耳の形状に合わせて変化できる素材で作られている耳栓もあります。蜜蝋も体温程度で柔らかくできるので、形状を変化させ耳栓として使うことが可能です。
それでは具体的な作り方をご紹介していきましょう。
ティッシュ耳栓の作り方
まずはテッシュ耳栓です。用意するものは当然の如くティッシュと水を用意します。手順は以下の通りです。
- ティッシュ1枚を取り出し、真ん中で2つに裂きます。ティッシュは薄い2枚が重なったままで使います。
- 裂いたティッシュの片方は縦が長い長方形になっていると思うので、そのままの状態で縦に折れ目がつくように真ん中で折ります。
- さらに縦に折れ線が入るように折ってください。合計2回縦に長い4つ折りの状態にします。
- 折った状態で縦に細長いティッシュの先端に水をつけます。
- 水がついたところから巻いていきます。全て巻くと太くなってしまうようなら自分の耳穴の大きさに合わせてティッシュの長さを切り、巻く長さを調整してください。
- 巻き終わったら再度水に浸します。この時耳に差し込む先を湿らせてください。外側から3巻きぐらい湿らせるといいですが、お好みでも大丈夫です。
- もう片方のティッシュでも同様に行い、両耳の耳栓を作ります。
ティッシュはその構造上、繊維の間に隙間がありますが、そこに水を浸すことで穴を埋め防音効果が上がります。また水自体も振動数の問題で音が伝わりにくくなっているので、より遮音性は高まります。
気をつけなければいけないのは、その水をどれだけ浸すかです。あまり浸しすぎるとティッシュなので、千切れやすくなります。耳に入れて取り出すときに場合によっては、途中で切れてしまう可能性もあるので気をつけてください。トイレットペーパーや水に流せるティッシュは水分で溶けてしまうので使えません。注意してください。
先述通り、脱脂綿やガーゼ、クッキングペーパーでも同様にできます。クッキングペーパーはテッシュより分厚く大きめなので、巻く量もそれほど長くなくていいかもしれません。
脱脂綿は1枚が分厚いので、そのまま裂かずに巻いていってもいいですし、少し巻くだけで十分でしょう。そこに少し水を浸すことで遮音性を高めます。
ガーゼもテッシュと同様に作るといいです。脱脂綿もガーゼも水では千切れることはほとんど無いので、耳穴に残ってしまう心配はティッシュより無いので、こちらの方が安全かもしれません。
サランラップ耳栓の作り方
では続いてサランラップ耳栓です。こちらは用意するものはサランラップだけです。
- ラップを10cm出し、切り取ります。
- 足を4cmほど余らせ一度結びます。ここを結び目Aとしましょう。
- 結び目からさらに下(端とは逆)へ2cmのところで結びます。ここを結び目Bとします。
- 結び目Bの根元で余分な部分は切ります。この結び目Bは耳栓から切り取らないようにしてください。
- 最初に余らせたラップを解いて開き、結び目AとBの間に被せます。
オススメは塩化ビニルを使用した食用ラップです。これなら各家庭にたいていあるので、すぐに作れると思います。こちらはラップと言う性質上、耳に入れると少しゴワゴワするかもしれません。
ラップに粘性があるため、すぐ外れることは無いでしょうが、外しにくい可能性があるので使用には気をつけてください。
蜜蝋耳栓の作り方
蜜蝋耳栓は蜜蝋を手に入れなければいけないので、すぐにできるものではありませんが、参考までにご紹介しておきます。とは言ってもとても簡単です。
蜜蝋を手に入れたら、耳穴にはまるくらいの大きさにカットしてください。カットしたら手で揉みながら人肌で暖めてください。暖めると柔らかくなるので、その時点で耳穴に入れれば完了です。
作るというよりかは暖めて形状を変えるというタイプになります。普通の耳栓で言えばシリコン粘土耳栓と同じような感覚で使えるわけです。
耳栓の代用品
耳栓の代用品になるものは何もこのように「手作り耳栓」だけではありません。そのままの形状で代用できるものもあります。
手持ちで代用できるものから、場所によっては手に入るものまで様々です。その中でも代表的なものを3つご紹介していきます。
イヤホンやヘッドホン
携帯プレイヤーで音楽を聴くために使うイヤホンやヘッドホンにはノイズキャンセリング機能付きのものが存在します。雑音などで邪魔されないための仕様です。このタイプならデジタル耳栓と同様の効果を得られます。
防音保護具には先述の耳栓のような防音耳栓だけでなく、耳そのものを覆ってしまう防音耳覆い(イヤーマフ)といものがあり、これはヘッドホンとほぼ同様の形状をしています。そうなるとヘッドホンはそのまま遮音効果が高いといえ、耳栓の代用品となります。
さらにカナル式イヤホンも耳栓の代用品となります。耳栓の先に耳穴を塞ぐシリコン製の柔らかい膜のようなものが付いているものです。こちらも耳穴をしっかり埋めるため遮音性が高くなります。
パチンコ玉
パチンコ店ではときどきパチンコをプレイしている方が耳栓代わりにパチンコ玉を詰めてみえる方がみえます。耳穴は人によって多少大きさが違いますが、調度いい大きさなのは確かです。
ただこれは代用品としては少々危険が伴います。これは聞いた話ですが、耳に詰めすぎて抜けなくなってしまうこともあるそうです。そうなると自分で取ることは難しくなるので、耳鼻科のお世話となってしまうそうです。代用するときにはお気をつけください。
100円玉
これが一番身近な代用品でしょう。100円玉は一見耳栓には向かなそうですが、耳穴の周辺で穴を塞ぐことはできます。ただ耳穴周辺の形状にも因りますし、何よりも少し痛いので、こちらも代用する場合は気をつけて装着してください。