集中効果アップ!勉強におすすめな耳栓の選び方
騒音や雑音をシャットアウトするには便利なアイテムである耳栓、もちろん集中するために使うことも可能です。耳栓で得られる集中は勉強でも活かせます。特にテスト前や受験勉強では集中したい人は多いのではないでしょうか?
そんなときには耳栓を使うといいのですが、実は集中するのに最適な耳栓は選び方があるのです。ここでは集中効果がアップする勉強におすすめな耳栓の選び方をご紹介します。
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耳栓は勉強に集中するために効果的?
耳栓で雑音を遮断することによって余分な情報が入ってこず集中することができます。それはどのような場面で必要なのか、それは集中力を高め作業をするような場面でそれは活きてくるのです。
私たちがそれを必要にするのはどんな時か、それは勉強や仕事といった頭を使う状況であると言えます。勉強や仕事では目の前にある問題に向き合わなければなりません。そうなると周りの雑音は邪魔以外の何ものでもありません。
そうなると勉強をするときに耳栓をするのは周りと雑音を遮断し意識を隔絶し集中するには効果的といえるでしょう。
勉強に耳栓を使うデメリット
耳栓を使って勉強するにはデメリットもあります。それは静か過ぎることです。人間は完全な無音状態になるとかえって集中できなくなってしまうこともあります。
これは睡眠時にも同じことが言えます。完全な無音は人に不安を与えてしまうため、安眠できなかったり、集中できなかったりするのです。耳栓をして集中したいのであれば、人によっては遮音性が高すぎるものを避けたほうがいいでしょう。
また耳に異物感があると集中できないと言う人もいます。素材によっては長時間使うことで痛みが出ることもあります。異物感が気になる人は硬い素材のものは選ばないことをオススメします。
また、本番の試験の際のざわざわした環境とまるで違うため、普段耳栓をしていると本番で集中できなくなる。なんて意見もありましたが、この部分に関してはそもそも個々人の集中力の問題ともいえるでしょう。
勉強に集中するために必要な耳栓の性能
先程も触れましたが、耳栓には素材によって性能が異なります。高性能なものを買えば大抵間違いありませんが、やはり必要な性能を持った適切な耳栓を選べたほうがいいでしょう。高性能なものだから確実に目的通り、とは限らないのです。
勉強に集中するために必要な耳栓の性能を知るためには騒音レベルと周波数からそれぞれ見ていく必要があるのです。それではその2点についてチェックしてみましょう。
デシベル(dB)で見る騒音レベル
耳栓には遮音性能を現す規格としてNRRとSNRと言うものがあります。NRRは北アメリカ、SNRは欧州を中心とした規格となっています。日本はNRRを使用しているものが多いので、ここではNRRを用いて説明させていただきます。
NRR(Noise Reduction Rating)はアメリカにあるアメリカ合衆国環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)で規定されている防音性能です。
単位はデシベル(dB)が使用され、NRRは耳栓やイヤーマフなどの防音保護具を装着したときに、98%の人がこの値以上の防音効果を得られると言うものです。騒音減衰評価値や騒音減衰量と呼ばれています。そのためNRRが高ければ高いほど性能は高いとされています。
例えばスポンジタイプの耳栓ではNRR33と言うものがあります。これはトップクラスの遮音性能となっているのですが、これを90dBの音に対して装着すれば98%の人が、
90dB - 33dB = 57dB
これだけの遮音効果が期待できることが予測されるという数値になります。では日常生活で起こる音の音量はどれだけになるのでしょうか。
騒音レベル(dB) | 音の大きさの目安 | |
70 | 掃除音 騒々しい街頭 キータイプの音 |
うるさい |
60 | 普通の会話 チャイム 40km/hで走る自動車の内部 |
|
50 | エアコンの室外機 静かな事務所 |
日常生活で望ましい |
40 | 静かな住宅街 深夜の市内 図書館 |
|
30 | ささやき声 深夜の郊外 |
静か |
20 | ささやき 木の葉が触れ合う音 |
このようなレベルになっています。つまり70dBまでの生活騒音であればNRR33の耳栓は十分に効果を発揮してくれることがわかります。
耳栓で遮音したい周波数の確認
ある耳栓の防音性能はこのように表記されています。
音域 | 低音 | 中音 | 高音 | ||||||
周波数(Hz) | 125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 6300 | 8000 |
平均遮音(dB) | 34.3 | 35.3 | 36.8 | 34.7 | 35.5 | 40.5 | 37.5 | 40.3 | 44.4 |
標準偏差(dB) | 4.1 | 4.4 | 5.1 | 3.1 | 3.4 | 3.7 | 3.8 | 6.2 | 3.8 |
平均偏差は誤差の範囲だと考えてください。例えば8000Hzの平均遮音は44.4dBとされていますが、実際には44.4±3.8dBの範囲で遮音できるということを現しています。
また平均遮音が高い位置を見てみると3150Hzの40.5dB、6300Hzの40.3dB、8000Hzの44.4dBとなっています。つまりこの耳栓は高音域の遮音性能に優れているということです。平均遮音の数値が高い音域に強いということになります。
つまり遮音したい音の周波数がどの音域なのか知ることが大事だと言うことです。では勉強の妨げとなるような音はどのような物がありえるでしょうか。
音の発生源 | 周波数(Hz) |
いびき | 125 |
一般的な人の声 | 125~500 |
幼児や子供の金切り声 | 1000 |
生活の中で遮音したい発生源としては上記があげられると思います。夜であれば親兄弟のいびきなどが気になるでしょうし、日中であれば人の声は集中の妨げとなるでしょう。
この周波数を見てみると、いびきや人の声は低音域、幼児や子供の金切り声は中音域に入ります。つまり耳栓としては低音に強いものを選ぶ必要があるのです。先程の例に挙げた耳栓では用途には合っていないということですね。
勉強におすすめな耳栓の種類
上記の内容を元にどのような種類の耳栓の種類が勉強に適しているのか説明していきます。先述したとおり、集中と一言で言ってもその人の条件によって変わってきます。条件が変われば適した耳栓も変わってきます。
例えば遮音性が高いものを使って静寂の中で勉強したい場合、必然的に高性能の耳栓を選ぶことになります。しかし遮音性能の高さと着け心地は多くの場合反比例します。そのため無音状態に耳栓では長時間の使用には耳が耐えられず痛みを伴いやすくなります。
つまり使用する時間も耳栓選びの重要なポイントとなるのです。ではどのような耳栓を選んだらいいのか、条件ごとに説明していきます。
とにかく静寂の中勉強したい場合
集中のために無音にしたいという方は高性能なスポンジタイプの耳栓がおすすめです。この耳栓は遮音性が高く多くのものがNRR33を誇ります。また使用している素材は低反発ウレタンは柔らかい仕様となっています。これであれば高い性能を確保しつつ、長時間の使用に耐えられます。
この素材で1つ難点なのは水に弱い点です。ウレタンは水によって劣化します。そのため耳穴の中は常に乾燥した状態で、耳栓は清潔な状態で使用しなければいけません。高性能な分、デリケートなのでご注意ください。
遮音性よりも耳栓の使用感で選ぶ場合
耳栓の使用感で選ぶのであれば、フランジタイプがオススメです。この耳栓は完全な遮音状態にはならないため、無音では集中できない方はフランジタイプ程度の遮音性能の方がいいかもしれません。
ただこちらは素材が硬いため、装着し続けると痛みを感じることがあります。短時間であれば問題はないので、暗記をするときには効果的でしょう。
もし長時間使いたいのであれば、シリコン粘土タイプを使うといいです。こちらは耳穴には入れず、耳穴の周辺を覆うタイプの耳栓です。そのため長時間使っても痛みを伴うことはありません。また完全に無音になるわけではないため、多少の雑音の方が集中できる方にはオススメです。
ただ遮音性能はフランジタイプの方が上なので、シリコン粘土タイプでうるさいと思う場合はフランジタイプを使ってください。
勉強用におすすめな耳栓:厳選3種
と、ここまで条件に合わせたポイントを説明してきましたが、実際どれを買ったらいいの?と悩まれる方もみえるでしょう。そこでここからは勉強用にオススメな耳栓をご紹介していきます。
また、勉強用に使用する耳栓をランキング形式でTOP10まで紹介したページもご用意しております。以下のおすすめ耳栓から選んでも問題ありませんが、ランキングが気になるという方はこちらのページも選ぶ際の参考にしてください。
MOLDEX / Camo,Spark,Goin’Green,Softies
現在の価格はコチラ |
MOLDEXのフラッグシップ機と言っても過言ではないスポンジ耳栓で、NRR33とトップクラスの遮音性能を誇っています。上記はそれぞれ耳栓の模様となっており4種類存在しています。長時間集中したいのであれば柔らかい仕上がりとなっているSpark、Softiesを使うことをおすすめします。
- MOLDEX Camo(硬さレベル5)の価格はコチラ
- MOLDEX Goin’Green(硬さレベル4)の価格はコチラ
- MOLDEX Softies(硬さレベル3)の価格はコチラ
- MOLDEX Spark(硬さレベル2)の価格はコチラ
遮音性能が高いので静寂を求める方ならこちらの耳栓がオススメです。ただ先述通り、スポンジタイプはデリケートなので扱いには注意が必要です。
MOLDEX / Rockets
現在の価格はコチラ |
こちらもMOLDEXのフランジタイプの耳栓です。硬い素材ではありますが着け心地がよく、完全に無音にならないため、絶妙なバランスとなっています。水洗いができるため繰り返し使うことができますし、耳栓そのものも安価となっているためコストパフォーマンスはいいです。
Macks / Pillow Soft
現在の価格はコチラ |
こちらはシリコン粘土タイプの耳栓となっているため、長時間着けていても痛みはまずありません。遮音性は上記2つよりも劣りますが、無音でないほうがいい人にとってはこちらでも問題はないでしょう。「ご飯できたよー!」という大きな声であれば聞こえますが、家の外の話し声などは聞こえ無い絶妙な遮音具合で、深夜ならほぼ無音状態となります。
着け心地も気にならず、長時間集中していた人にはオススメの耳栓となっています。耳に入れるだけで使用できるタイプでは無いので、ちょっと取り扱いが面倒なのは唯一のデメリットといえるでしょう。