難聴予防!パチンコにおすすめな耳栓の選び方
騒音から耳を守るために使えるのが耳栓ですが、この騒音に晒される場所としてパチンコは有名です。このような場所で騒音から耳を守らなかった場合どのようなことが起こるかご存知でしょうか?またどんな耳栓でもパチンコでは効果があるのでしょうか?
実はパチンコに使うといい耳栓には条件があるのです。ここではそんな条件を解説しつつ、パチンコでのおすすめな耳栓の選び方をご紹介します。
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騒音性難聴とは?
まずパチンコなどで騒音に耳を晒し続けた場合、どのようなことが起こるのか、から説明します。結論から言うと、騒音に晒され続けた耳は騒音性難聴というものになる可能性があります。この症状について詳しく知っていきましょう。
騒音下での職業など、長時間騒音に晒され徐々に進行する難聴を騒音性難聴といいます。また爆発音やロックコンサートなどの強大音のために急性に起こる難聴を音響外傷といいます。
低音成分より3000Hz以上の高音成分の方が外傷を起こしやすく、主に傷害を受けるのは内耳の有毛細胞です。
音響外傷では、音源に近い方の耳だけに起こることがありますが、騒音性難聴ではほとんど両耳が同程度の難聴になります。同じような騒音環境にいても騒音性難聴になるかどうかは個人差が大きく、難聴になる人とならない人がいますので、確実になるとは言いません。
症状としては多くの場合、難聴に加えて耳鳴りを伴います。大きな音を聞くと音が割れてやかましく聞こえるようになり言葉の弁別、つまり識別も悪くなるという感応性難聴の特徴を持ちます。難聴は高音部に強く現れ、初期には4000Hzが聞こえにくくなるC5 dipという難聴を示します。
要するに高い騒音レベルの音に長時間晒されることで、両耳とも徐々に高音域が聞こえにくくなるのが騒音性難聴ということになります。
パチンコの音が耳に与える負担とは?
さて、騒音に晒されることで騒音性難聴になることは分かっていただけたと思います。そこでパチンコではどの程度の騒音レベルで、耳にどれだけ耳に負担を与えているか見てみましょう。
まずはパチンコ店内と同レベルの騒音が起こっている場所をご存知でしょうか。パチンコに行かない人もいると思いますので、イメージしやすくしてみたいと思いますが、それは人によってはよく通る身近な場所にあります。
それが電車が通る時のガード下で、電車が通り続けている中過ごしている状況です。電車は等間隔ではないにしろ、常にその場所にいることは珍しいですし、長時間電車が通り続けている状況はまずありません。
ところが、パチンコ店はあの騒々しい状況を常に継続しているということなのです。パチンコをプレイしに行く人はあんなうるさい状態に耳を長時間晒し続けているということなのです。
一般的な騒音レベルとパチンコの音量
さてそれでは分かりやすく騒音レベルの数値で考えてみましょう。まずは生活の中に溢れている音の音量を知っておきたいと思います。
騒音レベル(dB) | 音の大きさの目安 | |
70 | 掃除音 騒々しい街頭 キータイプの音 |
うるさい |
60 | 普通の会話 チャイム 40km/hで走る自動車の内部 |
|
50 | エアコンの室外機 静かな事務所 |
日常生活で望ましい |
40 | 静かな住宅街 深夜の市内 図書館 |
|
30 | ささやき声 深夜の郊外 |
静か |
20 | ささやき 木の葉が触れ合う音 |
皆さんがうるさいと思う掃除機の音で70dBということになっています。それでは続いてパチンコ店での音量を見てみましょう。
騒音レベル(dB) | 測定した場所 |
108 | 客の多いパチンコ店内 |
104 | 客の少ないパチンコ店内 |
90 | 客の多いパチンコ店のトイレ |
60 | 客の少ないパチンコ店のトイレ |
客が多い店のトイレでさえ騒音レベルは掃除機を超えているのです。90dBともなると作業を行っている騒々しい工場のレベルにまでなります。店内になれば人の数に関わらず相当なレベルにまで引きあがっています。
これは稼動しているパチンコ台から出ている音が既に高い騒音レベルに達しているためです。あとはプレイされている台の数で違いが出るくらいなのです。先程この騒音レベルだと列車の通過時の騒音レベルという例を挙げましたが、それ以外だと自動車のクラクションもこのレベルにあたります。
また客の多い店内に近い状態になると、ヘリコプターの近くで会話をしているような状態です。会話なんかほとんど聞こえるわけがありません。
パチンコの音の周波数
パチンコ玉は鋼製になっており、それが台内の釘などに当たったときに最も高い音が出ていると考えられます。もちろん演出上の曲などもあるため一概には言えませんが、台は頻繁に変わるため、そちらは今回無視させていただきます。
音の周波数は密度が高ければ高くなり、強度が高いほど高くなります。また衝突速度、衝突面積は周波数とは関係ありません。
さて鋼玉を釘にぶつけたときの周波数と言うのは残念ながら研究結果が公表されていないので分かりません。鋼を叩いたときの固有振動数を計測したデータがありましたのでそちらを参考にしましょう。
このときの固有振動数は1次固有振動数が332.2Hz、2次が427.1Hz、3次が925.8Hzになっています。人間にはこの3次固有振動数が聞こえていると考えてください。そう考えると、こんな高周波に晒されてるわけですから、耳鳴りがするのも当然です。
パチンコから耳を守る耳栓選びのポイント
耳栓には遮音性能を現す規格としてNRRとSNRと言うものがあります。NRRは北アメリカ、SNRは欧州を中心とした規格となっています。日本はNRRを使用しているものが多いので、ここではNRRを用いて説明させていただきます。
NRR(Noise Reduction Rating)はアメリカにあるアメリカ合衆国環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)で規定されている防音性能です。
単位はデシベル(dB)が使用され、NRRは耳栓やイヤーマフなどの防音保護具を装着したときに、98%の人がこの値以上の防音効果を得られると言うものです。騒音減衰評価値や騒音減衰量と呼ばれています。そのためNRRが高ければ高いほど性能は高いとされています。
先程の騒音レベルと周波数の内容を考えると、遮音性能が高く、高音域に強い耳栓を購入する必要が出てくるわけです。それではこの内容を含めてパチンコ用にどんな耳栓を選ぶべきなのか、少し詳しく見ていきましょう。
NRR33の耳栓を選ぶ
先程NRRは高ければ高いほど性能が高いことを記載させていただきました。
例えばスポンジタイプの耳栓ではNRR33と言うものがあります。これは耳栓の中でトップクラスの遮音性能となっているのですが、これを90dBの音に対して装着すれば98%の人が、
90dB - 33dB = 57dB
これだけの遮音効果が期待できることが予測されるという数値になります。パチンコ店では騒音レベルが高いので必然的にこの最高レベルの遮音性を誇る耳栓を購入するのがポイントになります。
1000~2000Hz帯で遮音値40前後の耳栓
こちらも先述の通り、鋼の固有振動するが1000Hz前後になることから1000~2000Hzの音域に強い耳栓を買うのが効果的です。
音域 | 低音 | 中音 | 高音 | ||||||
周波数(Hz) | 125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 6300 | 8000 |
平均遮音(dB) | 42.3 | 43.7 | 46.6 | 40.7 | 38.6 | 44.7 | 46.9 | 49.3 | 48.3 |
こちらの表は耳栓の各周波数における平均遮音値を示したものになるのですが。40dB以上を示していればその音域に強いと言われます。ただ1000~2000Hzで40dB以上と言うものはなかなかないので、遮音値40dB前後のものであれば遮音性は高いと思ってもらっていいです。
必然的に素材はウレタンフォーム系
このような条件を満たし、かつ長時間パチンコをしようと思うとウレタンを素材としているスポンジ耳栓を買うことがポイントとなります。スポンジ耳栓はNRR33のものが多く、素材が柔らかいため長時間入れていても違和感や痛みはほとんどありません。
耳栓には他にフランジ耳栓やシリコン粘土耳栓がありますが、遮音性はスポンジ耳栓よりも劣り、またフランジ耳栓は長時間使用していられません。必然的にウレタンを使用したスポンジ耳栓になるでしょう。
パチンコにおすすめな耳栓:厳選3種
ここまでポイントなどを解説させていただきましたが、じゃあ何を買ったらいいの?と言われる方もみえることでしょう。そこれここからはパチンコにおすすめな耳栓を3つご紹介したいと思います。
また、パチンコ用に使用する耳栓をランキング形式でTOP10まで紹介したページもご用意しております。以下のおすすめ耳栓から選んでも問題ありませんが、ランキングが気になるという方はこちらのページも選ぶ際の参考にしてください。
3M / E-A-Rsoft スーパーフィット(312-1256)
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この耳栓はNRR33を誇り、ウレタン性のおかげで柔らかい仕上がりになっています。小型なため耳の小さい人向けになっています。遮音性も高く、1000~2000Hzの遮音性はトップクラスの耳栓になります。先述のポイントを全て網羅しているパチンコに対して最強の耳栓になっています。
MOLDEX / Camo,Spark,Goin’Green,Softies
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こちらもNRR33の耳栓で、どのような音域にも強い耳栓になっています。特に6000Hz以上の音域に強く高音域には無類の強さを誇っています。もちろん1000~2000Hzにも強いためパチンコ店でも使いえます。
名称がそれぞれ分かれているのは色及び模様が4種類存在していることを示しています。性能は変わらないのでお好きなものをご購入下さい。
- MOLDEX Camo(硬さレベル5)の価格はコチラ
- MOLDEX Goin’Green(硬さレベル4)の価格はコチラ
- MOLDEX Softies(硬さレベル3)の価格はコチラ
- MOLDEX Spark(硬さレベル2)の価格はコチラ
同じ性能を誇りながらニーズに合わせた違った仕上がりを実現しているあたり、さすがモルデックスといった感じです。
HOWARD LEIGHT / MAX
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MAXは3150~8000Hzの高音域に強い耳栓です。特に3150~4000Hzの遮音性は高いです。そのため1000~2000Hzの音域には少し弱いものの、それでも遮音性は十分にあると言える耳栓です。
使い捨てですが安価なため、コストパフォーマンスもいいです。こちらも色のバリエーションがあるのでお好きなものを選んでいただけるといいでしょう。
>>ハワードレイト(HOWARD LEIGHT)の耳栓の性能