フランジ耳栓の魅力や特徴と遮音効果
耳栓には様々な種類があります、その使用用途も様々です。そのためこれから耳栓を買おうと言う人は何を買ったらいいか分からない、という方もみえることでしょう。
耳栓の中で、最も定番とされているのはフォーム素材で作られたスポンジ耳栓ですが、傘を縦に連ねたような形のフランジ耳栓も存在しています。ここではそんな、フランジ耳栓の魅力や特徴、遮音効果をご紹介していきます。
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フランジ耳栓とは?
フランジ耳栓は素材としてエラストマーやシリコンを使用しています。そのため形がしっかりとしており、耐水性もあります。そのため長期で使っても弾力が落ちることもなく、水洗いができて繰り返し使用することが可能です。
また形状として名称にもなっているフランジ(ヒレ)が付いているので、耳穴に抜き差しするだけで簡単に装着できます。ただ素材の問題で硬いため長時間使用できないのが玉に瑕です。またゴム製品なので耳炎やアレルギー性皮膚疾患などの方は使う前に専門医の指導を仰ぐことをオススメします。
エラストマー素材のフランジ耳栓
エラストマーはゴム弾性を有する工業用材料の総称です。耳栓には特に熱可塑性エラストマーという加工をされたエラストマーが使用されています。この素材は熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却すればゴム上に戻る性質を持つものです。
そのため製造時にフランジが付いた形に整形しやすいのが特徴となっています。体温では多少軟化はするものの、装着しやすくなる程度なので、より耳栓をスムーズに着けることができます。
シリコン素材のフランジ耳栓
珪素を主成分としたゴムで作られた素材であり、正確にはシリコーン樹脂と言われます。耐熱・耐水・耐薬品性に優れていることから歯科医療の型取り剤や美容整形手術の充填剤にも用いられます。
そのため体にも無害な成分となっており、また耐水性のおかげで水を伴う場所でも使える仕様になっています。気体透過性が良いことからスポンジ耳栓よりも遮音性能が落ちるのが惜しい点です。
フランジ耳栓の特徴
フランジ耳栓の特徴は、なんと言っても他の耳栓には無いフランジが付いていることです。これのおかげで装着しやすく、耳穴の隙間を埋めてくれています。
また素材のおかげで形成がしやすいため、再利用できる商品なのに同様のシリコン粘土耳栓より安価で手に入れられることも特徴となっています。
メーカーによって形状は多少違いますが、柄が付いているものがほとんどなので、ここを摘んで耳穴に出し入れがしやすくなっているのも特徴です。
フランジ耳栓の魅力
フランジ耳栓の魅力は何と言っても、耳栓の着けやすさと水洗いができるという点にあります。
着けやすさは他の耳栓と比べても随一で、耳を上に引っ張り耳穴さえ広げておけば、すんなり耳栓を装着することができます。これは先述の素材の特徴とフランジが相まって装着のしやすさを生んでいます。
エラストマーやシリコンは素材の特性上、表面が滑らかな仕様になっています。またフランジを付けることで装着した後、自然と抜けることの無い弁の役割も果たしています。構造はメーカーによって異なりますが、基本的には円錐型をしているため、耳穴に挿入しやすくなっています。
また使用している素材の耐水性の効果で水洗いができるようになっています。清潔に保つためには汚れを落とさなければいけません。そうなると液状洗剤などで洗う必要がありますが、大抵は可能となっています。ただ気をつけるべき点は、ゴム製品を溶かしてしまうような洗剤は使わないようにしてください。
洗浄することで繰り返し使えると言うのは、まさにこの耳栓の魅力と言えるでしょう。メーカーによってはコードが付いているものもあるためなくしても床を探し回ることもありません。他の耳栓には無い特徴なので、これもフランジ耳栓特有と言えます。
フランジ耳栓のデメリット
デメリットもまたこの素材にあります。先述通り、硬い素材となっています。これは他のスポンジ耳栓や同じシリコンを使ったシリコン粘土よりも硬い仕様です。そのため長時間使用すると耳が痛くなります。
この解決策としてフランジを3番目まで耳穴に入れるのではなく、2番目で止めるといいです。痛みは素材の硬さによるものでもありますが、入れすぎて先端部分があたっている可能性もあります。また3番目のフランジが最も大きくなっているため、圧迫感が痛みになっている可能性もあります。
そのため2番目で止めておくとそれほど痛みは感じなくなります。しかし、その分だけ遮音性が落ちるので気をつけましょう。
またそのまま引っ張り出すとフランジや形状の影響で鼓膜を傷つける可能性があります。これもデメリットとなりますが、耳穴から出すときはねじりながら取り出してください。
フランジ耳栓の使い方
フランジ耳栓は耐水性に優れていることは先述させていただきました。また長時間の使用に向いていないこともご説明済みです。
そのため短時間の作業や音の大きな電動工具や機械を使うときに適しています。またスポーツでは水泳やシンクロナイズドスイミングなどに使えます。
フランジ耳栓は着けやすいということもあり、着用は容易です。そのためスポンジ耳栓のように小さく圧縮して耳穴に詰め込む必要もありません。耳穴に耳栓を入れていき、このフランジの3番目が耳穴を塞いだら、それ以上入れすぎるないようにしてください。
着け方のポイントやコツ
簡単に着けられるためコツと言うほどのことはありません。あえて挙げるなら、スポンジ耳栓同様に反対の手を頭の後ろに回し、耳を上に引っ張り上げグリップを持ちながらゆっくり耳穴に軽く押し込んでください。
おすすめのフランジ耳栓
それではこんなフランジ耳栓のオススメ商品をご紹介していきます。メーカーによって多少の形状の違いなどはありますが、基本的な性能はそれほど変わりません。商品のポイントなどを記載しておきますので、購入の参考にしてください。
また、遮音効果最優先で耳栓を選びたいという方の為に、当ページでは人気の高い耳栓の遮音効果を徹底比較し、最強の耳栓をランキングにしているページもございますので、最強の遮音性を持った耳栓が欲しい!という方は参考にしてください。
MOLDEX / ROCKETS
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原産国はアメリカの耳栓です。耳に優しくフィットするエラストマー素材を使用し繰り返し使える耳栓になっています。耳障りで有害な高周波を効果的にカットし、生活に必要な音は通します。
3M / ウルトラフィット
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こちらも原産国はアメリカで、一般作業や研磨作業、溶接作業を用途として作られています。3段フランジで耳にフィットしやすくなっています。NRR25となっており、スポンジ耳栓よりは遮音性能は下がりますが、短時間の使用であれば問題は無いでしょう。
ピップ / イヤーホリデイ
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こちらはフランジが1つのタイプの耳栓です。専用ケースも付属しており、持ち運びが容易となっています。肌の柔軟性に近づけた素材となっているため、自然な装着感を得られます。
こちらは柄がついていないため少々取り出しにくいかもしれません。また表面は滑らかに加工されているので、汚れが付きにくくなっています。