3Mの特徴や評判とおすすめ耳栓の遮音性比較
耳栓のメーカーは数々ありますが、その中でも工業用の耳栓も作っている3Mというメーカーをご存知でしょうか。工場などで働く人には最適な耳栓を取り扱っているのですが、そちらの特徴を知っておくことでどのような場所でどの耳栓が合うのかを分かっていただけると思います。
ここでは3M(スリーエム)の特徴や評判とおすすめ耳栓に紹介していきます。
スポンサーリンク
3M(スリーエム)とは?
1902年米国ミネソタ州で設立され、その目的は研磨ホイールに適したコランダム (鉱玉)を発掘することでした。しかし、採掘できたのは質の悪いやわらかい石であったため、サンドペーパーの製造販売 へ事業転換、作業環境を大幅に改善する製品として大ヒットしました。
そして1960年、3Mのアジア初の現地法人としてスリーエムジャパン株式会社を創業しました。粘着テープや反射材、接着剤、研磨材 などの輸入販売を行い日本の高度成長に貢献するとともに、1961年には相模原事業所を設立し、国内生産を開始しま した。
現在は社員数約3,000人、製品数約3万種 類の規模に成長。グローバルの中核を担うとともに、進展著しいアジア市場全体を支援する地域リーダーとしての役割も果たしています。
3Mの耳栓の特徴
3Mの耳栓は上記のような加工技術を活かし、使いやすい製品となっていることが特徴です。通常ウレタンを使ったものは潰さないと耳に装着することはできませんが、形状などを工夫し、潰さなくても挿入できるスポンジ耳栓を開発しています。
また違和感をなくすため極力異物感を除き痛みや圧迫感を軽減して、自然なフィット感にもこだわった商品が多数あります。
またフランジタイプはともかくとして、他社製品にはない特性でスポンジタイプにもコードを付け紛失防止に役立てているのも3M製品の特徴です。これは3Mの製品が基本的に一般消費者向けではなく、工場や工事現場など現場作業をする企業向けに作られた製品だからです。
それでも一般にも販売はされているため購入しても何ら問題なく使用することができます。
3Mの耳栓の評価や評判
遮音性能は高いとは言えないものの、痛みが無いため長時間の使用が可能となっているのは評価されています。元々現場用ということもあり、コストパフォーマンスもよく1ペア20円程度という商品さえあります。
ただ他社と比べて劣化が激しいようで、使用開始から半月ほどで遮音性能などが低下したそうです。そのため評価を下げている部分もあります。
スポンジタイプが主なため使い捨てということもあり仕方ないところもありますが、他社製品だと1カ月はもつものが多いため、どうしてもそれと比べられ低評価となってしまうようです。
これは遮音性能よりもフィット感と使用感をコンセプトにしているため、加工の関係もあると推測されます。長期間は使えないものの、安いので定期的に交換していってください。
3Mの耳栓は水洗い可能?
快適な使用感を得るため主にウレタンを使用しています。そのためこの素材を使っているものは水洗いできません。しかし、全ての商品ではなくフランジタイプのものやスポンジタイプでも塩化ビニルを素材に使用しているものもあります。そのようなものは水洗いをすることも可能です。
ただ基本的に水洗いできるものは少ないため、水洗い可能あるいは再利用可能という記述がない限りは洗わないことをオススメします。
3Mの耳栓の遮音性能比較
商品名 | NRR | 周波数(Hz)ごとの遮音性能(dB) | ||||||||
125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 6300 | 8000 | ||
クラシック (310-1001) |
29 | 35.6 | 36.8 | 38.7 | 37.4 | 38.0 | - | 45.9 | - | 46.6 |
イージーフィット (312-1208) |
28 | 32.6 | 33.8 | 34.8 | 34.2 | 36.9 | - | 44.1 | - | 46.1 |
スーパーフィット (312-1256) |
33 | 35.0 | 36.0 | 37.3 | 36.8 | 40.9 | - | 46.4 | - | 47.7 |
エクスプレス (321-2200) |
25 | 29.0 | 29.8 | 29.4 | 31.5 | 35.0 | - | 35.6 | - | 38.9 |
プッシュイン (318-1008) |
30 | 40.2 | 39.4 | 41.0 | 41.0 | 37.4 | 41.1 | 44.0 | 48.3 | 47.3 |
ウルトラフィット (340-4003) |
25 | 26.1 | 24.6 | 27.4 | 24.8 | 31.3 | - | 34.3 | - | 41.6 |
耳栓 1100 | 29 | 34.4 | 39.9 | 41.7 | 40.7 | 37.5 | - | 43.7 | - | 47.2 |
耳栓 1290 | 25 | 31.1 | 31.1 | 32.6 | 29.7 | 30.9 | - | 35.2 | - | 44.3 |
3Mの主な商品です。遮音性能を示す規格のNRRがトップクラスである33を記録した製品としてスーパーフィットがあります。周波数帯を見ると高音域に強いですが、全体的にも悪い数値ではありません。
次点ではプッシュインが高性能製品として挙がります。NRR30とやや遮音性能は落ちますが、カバーしている周波数帯が広く低音から高音まで遮音してくれるのは有難いです。
全体的にはある程度の遮音性能を保ちつつ会話ができるレベルになっていると見受けられます。騒音は抑えつつ、指示などを聞きやすくするという現場での使用感を追求した性能となっています。
3Mのおすすめ耳栓:TOP3
ここからは比較表からみる3Mのオススメ耳栓をご紹介していきます。主には性能を重視してランキングを付けていますが、特徴なども記載していますので参考にご覧いただければと思います。
第1位:スーパーフィット
現在の価格はコチラ |
この耳栓は2000Hzの周波数帯に無類の強さを誇っています。遮音性もトップクラスとなっており、ウレタンを使っているのでフィット感も良くなっています。まさに3Mこだわりの一品となっています。
こちらの商品は紐なしになっていますが、紐付きよりも性能が高くなっているのが特徴です。3M製の耳栓では文句なしの1位でしょう。
第2位:プッシュイン
現在の価格はコチラ |
こちらはスーパーフィットには遮音性能でやや劣るものの、簡単スピーディーに装着できるように設計された耳栓となっています。
そのため必要となったときはすぐに耳穴に挿入でき、使用感も良い耳栓となっています。基本性能で劣るのでこの順位ですが、使えば満足いただける商品となっています。
第3位:耳栓 1100
現在の価格はコチラ |
耳栓の先端を細く丸くしたテーパー形は滑らかな肌触りで長時間の装着にも痛みや圧迫感を感じさせない設計になっています。
素材の復元力により、様々な外耳道の形に合わせぴったりフィットします。周波数に対する遮音性能も高く、高音域から低音域まで安定した効果を発揮します。NRR29なためこの順位ですが、上位の商品とも引けを取りません。