耳栓のおすすめ人気ランキングTOP10【遮音性能徹底比較】
騒音や雑音から私たちの耳を守ってくれるのが耳栓ですが、製品によってその性能が違うことはご存知でしょうか。どれでも同じというわけではないのです。その性能の見分け方を知ることで誰もが最強の遮音性能を持つ耳栓を手に入れられるのです。
こちらではその性能に焦点をあて、最強の遮音性能をもつ耳栓のおすすめランキングをご紹介していきます。
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最強の遮音性を持つ耳栓とは?
最強の遮音性を持つ耳栓を知るためには何を基準にしたらいいのでしょうか。それは製品に必ずと言っていいほど記載されているNRRという数値です。この規格に関しては後述しますが、他にSNRという基準も存在しています。ここは性能を見る上では必須のデータです。
また単純な遮音性能だけでなく、各周波数の遮音性能も見る必要があります。つまり、ここでいう最強の耳栓というのは「NNR(もしくはSNR)の数値が高く、様々な周波数での遮音値が高い耳栓」となります。
最強の耳栓ランキングをご紹介する前に、まずはこのデータや見方の説明からしていきます。
防音性能の規格:NRRとSNR
まずは遮音性能の規格から見ていきましょう。少し専門的な内容になりますが、なるべくかみ砕いた内容にしていますので、ポイントだけでもしっかり押さえておきましょう。
先述した遮音性能の規格ですが、NRR(Noise Reduction Rating)はアメリカにあるアメリカ合衆国環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)で規定されている遮音性能です。
単位はデシベル(dB)が使用され、NRRは耳栓やイヤーマフなどの防音保護具を装着したときに、98%の人がこの値以上の防音効果を得られると言うものです。騒音減衰評価値や騒音減衰量と呼ばれています。
ただ、最近ではこの評価値と実環境での効果に乖離があるとして評価基準を見直す動きがあり、その結果いくつかの基準を変更した新基準で現在は測定をしています。
SNR(Single Number Rating)と言う表記あるいは併記されている製品もあります。これは欧州連合(EU)で採用されている規格です。
NRR、SNRともに数値が高いほど遮音性能が優れていることを示します。主な違いはNRRが2標準偏差で算出されるのに対し、SNRは1標準偏差で算出されることです。そのため同程度の製品であればSNRの数値がNRRよりどうしても大きくなります。これは知識程度に知っておいてください。
またNRRとSNRでは測定する周波数帯にも違いがあります。
周波数(Hz) | NRR(dB) | SNR(dB) |
63 | ✓ | |
125 | ✓ | ✓ |
250 | ✓ | ✓ |
500 | ✓ | ✓ |
1000 | ✓ | ✓ |
2000 | ✓ | ✓ |
3150 | ✓ | |
4000 | ✓ | ✓ |
6300 | ✓ | |
8000 | ✓ | ✓ |
NRRは125~8000Hzまでの3150と6300Hzを含んだ各周波数帯を調べるのに対し、SNRは63~8000Hzまでの3150と6300Hzを除いた範囲を調べます。
ただ公表されているデータによってはNRRとしていても3150Hzと6300Hzを表記していないメーカーもあります。あくまでもNRRかSNRか分からないときの指標としてください。
NRRはカナダを含む北米で採用されていますが、それ以外はSNRが一般的という意見もあります。ちなみに日本ではNRR表記が多いようです。
この数値の捉え方ですが、例えば耳栓でトップクラスの遮音性能を持つ物でNRR33を誇ります。NRRは数値が高いほど高性能であることを現し、33がトップの数値とされています。これが表記されているものはまず遮音性が最も高いと思ってもらっていいです。
この33という数値ですが例えば90dBの騒音の中で使った場合、
90dB - 33dB = 57dB
と57dB程度にまでその音量を抑えてくれるということです。つまり30dB以下の音は完全にシャットアウトしてくれるということですね。これを実験の結果98%の人が体感できたとしてNRRあるいはSNRの数値を決定しているのです。
90dBともなると騒々しい工場などの音量になります。それが60dB以下になるということで、普通の会話レベルにまで音量が抑えられるのは効果としても大きいです。
耳栓の遮音性能比較表の見方
商品名 | NRR | 周波数(Hz)ごとの遮音性能(dB) | ||||||||
125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 6300 | 8000 | ||
Camo | 33 | 42.3 | 43.7 | 46.6 | 40.9 | 38.6 | 44.7 | 46.9 | 49.3 | 48.3 |
それでは遮音性能の基準が分かったところで、最強と思わしき10個の耳栓の性能を比較していこうと思います。そのためにも耳栓の性能比較表の見方をご説明しておきます。上記はその一例です。とは言ってもこの商品も比較対象になっていますので、後程同じものが出てきます。
まず商品名とNRRの数値が記載されています。先ほど説明した通り、NRR33は耳栓の中でもトップクラスの遮音性能を誇っていることになります。
その隣ですが、125~8000Hzまでそれぞれ記載されており、その下にはその周波数帯の遮音性能の数値が示されています。こちらも数値が高いほど高性能だということです。
40dB以上を出していれば十分に高い効果が得られるということになります。この表を見ると、2000Hz以外に見られます。そのため高音域から低音域まで幅広く対応しているということが分かります。
比較表の中の40dB以上の遮音性能を示している部分は強調させていただきましたので、参考に見ていただけるといいです。
騒音値の基準と目安
耳栓の性能の見方が分かったところで気になるのが、相手にする騒音のレベルが如何ほどなのかということです。そこでここではその基準と目安を表にさせていただきました。
先述した90dBだと「大声による独唱」、「騒々しい工場の中」、「怒鳴り声」が挙がっています。また非常にやかましいという判定をされる範囲なので相当なレベルです。
どのレベルの騒音を遮音したいかで目的は変わってきます。こちらでは最強の遮音性を謳っていますので、目的別の耳栓の選び方などは関連ページを見ていただくといいです。
騒音レベル | 騒音の例 | |
非常にやかましい | 120dB | 飛行機のエンジンの近く |
110dB | 自動車の警笛(前方2m) くい打ち ロックコンサート |
|
100dB | 電車が通るときのガード下 | |
90dB | 大声による独唱 騒々しい工事の中 怒鳴り声 |
|
やかましい | 80dB | 地下鉄の車内 交通量の多い道路 電話が聞こえない |
70dB | 電話のベル 騒々しい事務所の中 騒々しい街頭 |
|
60dB | 静かな乗用車 普通の会話 |
|
静か | 50dB | 静かな事務所 |
40dB | 市内の深夜 図書館 静かな住宅地の昼 |
|
非常に静か | 30dB | 郊外の深夜 ささやき声 |
20dB | 木の葉の触れ合う音 置時計の秒針(前方1m) |
周波数と音の種類の目安
また耳栓を選ぶ際、遮音する目的となるものの周波数帯を知っておくことも大事です。下記は日常生活で現れる雑音・騒音の例と周波数帯を表にしました。
いびきや話し声であれば低音域、赤ちゃんや幼児の泣き声であれば中音域、楽器などであれば高音域と目的になるもので遮音しなければいけない周波数が変わるのです。他人のいびき対策で耳栓を使うなら125Hzに対して強い遮音性を持った耳栓を選ぶのがポイント、となるわけです。
つまりどの音域に強みを持っているかで買う耳栓は変わってくることになります。その強みも比較表の数値で見ることが出来ることは先述しましたので、以降に出てくる比較表と合わせてご覧ください。
音の発生源 | 周波数 | 音域 |
ピアノの一番低い音 | 27.5Hz | 低 音 域 |
いびき 男性の声 |
125Hz | |
女性の声 | 250Hz | |
一般的な会話 NTTの時報 |
500Hz | |
女性シンガー 救急車 パトカーのサイレン 幼児や子供の金切り声 |
1000Hz | 中 音 域 |
鐘や銅鐸の音 | 2000Hz | 高 音 域 |
金属音 ガラスの割れる音 ピアノの一番高い音 |
4000Hz | |
シンバル トライアングル |
8000Hz |
耳栓の遮音性能比較:一覧表
いよいよ最強の耳栓ランキングを発表していきたいと思います。その対象となる10個の耳栓は以下の通りです。
商品名 | NRR | 周波数(Hz)ごとの遮音性能(dB) | ||||||||
125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 3150 | 4000 | 6300 | 8000 | ||
Camo Spark Goin’Green Softies |
33 | 42.3 | 43.7 | 46.6 | 40.9 | 38.6 | 44.7 | 46.9 | 49.3 | 48.3 |
Pura-Fit | 33 | 42.4 | 43.5 | 45.9 | 39.8 | 36.8 | 44.5 | 46.6 | 48.1 | 47.4 |
Meteors | 33 | 42.4 | 43.5 | 45.9 | 39.8 | 36.8 | 44.5 | 46.6 | 48.1 | 47.4 |
Mellows | 30 | 26.2 | 32.3 | 41.0 | 37.8 | 38.3 | 47.3 | 47.7 | 48.0 | 45.7 |
MAX | 33 | 40.9 | 43.0 | 44.8 | 38.9 | 37.2 | 47.4 | 48.5 | 47.7 | 47.8 |
Max Lite | 30 | 33.5 | 33.6 | 36.0 | 37.5 | 39.4 | 42.5 | 43.9 | 43.7 | 45.2 |
Laser Lite | 32 | 36.8 | 38.0 | 40.4 | 41.1 | 40.1 | 44.4 | 48.5 | 46.4 | 45.8 |
E‐A‐Rsoft イエローネオン |
33 | 35.7 | 37.7 | 37.1 | 35.6 | 39.2 | - | 46.3 | - | 47.1 |
E-A-Rsoft スーパーフィット |
33 | 35.0 | 36.0 | 37.3 | 36.8 | 40.9 | - | 46.4 | - | 47.7 |
レギュラー | 32 | 36.4 | 39.1 | 41.7 | 40.7 | 38.1 | 44.5 | 45.9 | 48.4 | 48.1 |
一通りるだけでもどれも高性能な耳栓であることが分かっていただけると思います。その中でも順位をつけていくということなので、かなり際どい結果となっています。
ちなみに最上段のCamoですが、同シリーズとして「Spark」「Goin’Green」「Softies」の3種があります。性能は全く同じになっているので、順位には4種を一纏めとして扱わさせていただきます。
また現在サイレンシアブランドの製品はリニューアルされたことにより、正確なスペックが表記されておりません。そこで旧サイレンシアレギュラーのオリジナル版であるEARのTaperFit2の平均遮音値データを参考に記載してあります。
メーカー別:耳栓の性能比較
メーカーごとの特徴や主要な耳栓の性能を比較したページもご用意しておりますので、耳栓のメーカーごとに商品の特徴が詳しく知りたいという方は参考にしていただけると幸いです。
遮音性の高い最強の耳栓ランキング:TOP10
それでは上記の比較表を元として最強の耳栓を1位から紹介していきます。それぞれの特徴なども記載しておきますので、もしこれを見て耳栓を買おうという方は参考にしてみてください。
第1位:MOLDEX / Camo,Spark,Goin’Green,Softies
現在の価格はコチラ |
遮音性能が33dBまでカットとNRRでは最高性能を誇り、あらゆる周波数帯に対応しているという、まさに向かうところ敵なしの性能を持った耳栓になります。
原産国はアメリカなのですが、米軍が愛用するほど性能の信頼性を得ています。ただアメリカ人向けに作られているため、大きめでCamoは硬い仕上がりとなっているため、装着時は圧迫感を感じるかもしれません。
しかし、SparkやSoftiesはCamoと違い柔らかい仕上がりとなっているため長時間の使用が可能となっているのがポイントです。
- MOLDEX Camo(硬さレベル5)の価格はコチラ
- MOLDEX Goin’Green(硬さレベル4)の価格はコチラ
- MOLDEX Softies(硬さレベル3)の価格はコチラ
- MOLDEX Spark(硬さレベル2)の価格はコチラ
同じ性能を誇りながらニーズに合わせた違った仕上がりを実現しているあたり、耳栓メーカーのトップをMOLDEXが走っているのは頷けます。日常生活に起こるような雑音をシャットアウトし静寂の中で集中したい、あるいは眠りたいという方にはまさしく最強の耳栓と言っても過言ではないでしょう。
最強の耳栓でもまだ物足りないという方へ
現時点でのスペックを見る限り、モルデックスのこのシリーズが最強の遮音性を誇ることは理解していただけたと思います。しかし、実際に使ってみたけどまだ無音状態とは言えない!と感じる方もそれなりに居るのではないでしょうか?
そんな、とにかく無音にこだわる!という方は以下の2つの方法を組み合わせるのがおすすめです。
- イヤーマフと耳栓の併用
- 環境音のマスキング
ヘッドホン型防音具であるイヤーマフと耳栓を組み合わせ、周囲の雑音を打ち消すBGMを部屋で流してマスキングすることで、最強の無音空間を作り出すことができます。この点についてはイヤーマフの選び方を紹介するページにて詳しく解説していますので、耳栓の遮音性だけじゃ物足りないという方は参考にしてください。
第2位:MOLDEX / Meteors
現在の価格はコチラ |
Camo同様にNRR33を誇り対応周波数帯が次に広いのがこの製品になります。特に低音域に強みを持っているため、いびきや日常会話をしっかりシャットアウトしてくれます。
Sparkよりもさらに柔らかい仕上がりとなっているため、使用感も良くなっています。Sparkでも耳に痛みを感じるようであれば、Softies以外の選択肢としてこちらの耳栓を試してみてもいいかもしれません。Camoより少し劣る程度なのでその有能さから堂々の2位となっています。
第3位:MOLDEX / Pura-Fit
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こちらもMeteorsと同程度の性能を持っているため遮音性も高く、周波数帯への対応力も十分にあります。高音域から低音域まで幅広くカバーしているのは魅力的です。柔らかい仕上がりでフィット感は高いと言えます。
同程度の性能を持っているのに3位になってしまったのはコストパフォーマンスの面でMeteorsに劣った結果です。それでも十分に安い耳栓となっています。性能だけで言えば甲乙つけられませんが、他の特徴を鑑みてこの順位とさせていただきました。
MOLDEXが上位を独占していますが、先述通り耳栓メーカーのトップを行くのはこのような主力商品の性能が高く人気であることが理由として挙げられるわけです。
第4位:HOWARD LEIGHT / MAX
現在の価格はコチラ |
NRR33を誇るHOWARD LIGHTの耳栓です。低反発素材を使用し、遮音性能、周波数帯への対応幅もトップクラスの耳栓となっています。ただMOLDEX製の上記3つと比べると少し見劣りしてしまうためこの順位となっています。
高音域にはめっぽう強いですが、低音域は強みとはしているものの、CamoやMeteorsより数値は低めになっています。着け心地も良く性能とのバランスが取れています。また表面はサラサラ加工となっているため汚れにくく、抜き差しが快適です。
サイズも普通と小さめの2サイズを展開しています。持ち運びに便利な専用ケースも付いているので安全に持ち運ぶことができます。HOWARD LIGHTの中では最も高性能な耳栓となっています。
>>ハワードレイト(HOWARD LEIGHT)の耳栓の性能
第5位:3M / E-A-Rsoft スーパーフィット
現在の価格はコチラ |
上記の耳栓同様にNRR33の性能を持つ3M製の耳栓です。3Mは元々工場や工事現場向けの作業用品を製造している会社です。機械類が放つ周波数に対応するため、この耳栓は2000Hzの周波数帯に無類の強さを誇っています。
遮音性もトップクラスとなっており、ウレタンを使っているのでフィット感も良くなっており、まさに3Mこだわりの一品となっています。こちらの商品は紐なしになっており、紐付きよりもありますが、こちらの方が性能が高くなっているのが特徴です。
第6位:3M / E‐A‐Rsoft イエローネオン(312-1250
現在の価格はコチラ |
スーパーフィットの次点に来るのがNRR33と同様の遮音性能を示すこの製品です。ただ周波数帯への対応はスーパーフィットよりも劣ります。同様に機械類の周波数を伴う騒音を遮断するため高音域に強い耳栓となっています。
こちらの商品も紐付きのものがありますが、やはり紐なしの方が性能は高いです。ただ大きな違いはないため、紛失防止には紐ありの方がいいかもしれません。
第7位:HOWARD LEIGHT / Laser Lite
現在の価格はコチラ |
同社製のMAXなどに比べると遮音性能が少しだけ落ちるためこの順位です。周波数帯は広くカバーしており、NRR32の性能を持つ中では最も性能が高いと言えます。
ウレタンを使用しているため超ソフトな仕上がりとなっており、圧迫感もわずかとなっています。独特のTシェイプのおかげで扱いやすい商品です。
>>ハワードレイト(HOWARD LEIGHT)の耳栓の性能
第8位:サイレンシア / レギュラー
現在の価格はコチラ |
遮音性能はNRR32と6位までの製品より若干遮音性は落ちますが、7位のLaser Liteと同等となっています。高性能では広い周波数帯のカバーをしていますが、その対応力でLaser Liteに少しだけ劣るためこの順位です。それでも低音域から中音域には強さを発揮します。
2ペアのパッケージングで保管用ケースも付いており、サイレンシアブランドでも売上個数No.1を誇ります。水泳など水がある場所では使えませんが、環境騒音には非常に強い効果を発揮してくれるので、そのような騒音にお困りな方は是非お使いいただけるといいです。
第9位:MOLDEX / Mellows
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NRR30の性能を持つ耳栓になります。遮音性能としてはこれまで見てきたものと比べてしまうと落ちてしまいますが、それでも高い方の性能を持ちます。高音だけでなく低音もカバーしているのが特徴で、Max Liteよりも性能がいい耳栓としてこの順位になっています。
第10位:HOWARD LEIGHT / Max Lite
現在の価格はコチラ |
MAX LiteはNRR30と少し遮音性能に劣りますが高音域に強くなっています。ただ装着感を重視している商品であるため、その加工から同性能のMelloesより各周波数帯の遮音性能は見劣りしてまうのでこの順位となっています。
>>ハワードレイト(HOWARD LEIGHT)の耳栓の性能