ビジネスマン必見!システム手帳の種類と賢い選び方
ビジネスマンにとって手帳はスケジュール管理やメモなど様々な場面で活躍する良き相棒とも言えるツールです。しかし、市販されている綴じ手帳を購入して使ってみえる方で、どうも相性が悪いと感じる方はみえませんか?綴じ手帳は多種多様な用途に対応できるよう、多くの種類が販売されていますが、大衆向けである以上その対応力にも限界があるのです。
それでは綴じ手帳が自分に合わないと感じる方がみえるのは当然でしょう。そんな方はシステム手帳を使ってみてはいかがでしょうか?自分でカスタマイズできるので、自分に合ったオリジナルの手帳を作り上げることも可能なのです。
ただ綴じ手帳ほどではないものの、種類もそれなりに販売されているため購入するときには悩んでしまうかもしれません。そこでこちらではビジネスマン必見のシステム手帳の種類と賢い選び方をご紹介していきます。
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システム手帳の特徴
手帳と言えば、一昔前だとこのシステム手帳が浮かぶ方も多かったのではないでしょうか。今でこそ綴じ手帳が市場の9割を占め、このシステム手帳の市場は縮小気味になっていますが、ビジネスマンなどからリフィルを自分仕様にカスタマイズでき、取り換え可能で何年も同じものを使えるといった理由で、能率的・機能的な点が評価されている商品として根強い人気があります。
ただ使うとなるとこの自由度の高さから、使いこなすのが難しく、カスタマイズに時間や労力、費用を割いてしまうこともあり、手にする人が少なくなってしまったのです。既に形の決まった綴じ手帳の方が簡単に使えますし、大量生産していることから安く手に入れやすくなったのも、その原因の1つでしょう。
またシステム手帳はその性質上、中央のリフィルを挟むリングが邪魔をして利き手と逆のページが書きにくいことや、カスタマイズの仕方によっては重くなってしまうなどのデメリットもあります。ただこれはリフィルをリングから外して書くなどの工夫ができるので、回避が可能な点でもあります。
モノを作ることに時間を惜しまない方や、自分専用のオリジナル手帳が欲しい方、特に男性に多いようですが、そのような方々からシステム手帳は今も必要とされているのです。既に使ってみえる方もそうですが、これから使いたいという方もみえると思います。そんな方々にシステム手帳を使いこなしていただくために、システム手帳の賢い選び方をご紹介していきましょう。
システム手帳を選ぶポイント
とは言ってもシステム手帳を選ぶポイントを知っていなければ、賢く選ぶことは出来ません。ただ闇雲にいろいろなものを取りいれればいいというわけではないのです。システム手帳はバインダーやリフィルを使ってカスタマイズできるのですが、使う人によって全く違う仕様になります。あなたが作ったシステム手帳が、例えば同僚にも使いやすいかと言われればそうではないのです。
システム手帳にはバインダーの「素材」、「サイズ」、「留め具」、「リング径」に種類があり、自分に適したものを選ぶことが必要となるのです。それぞれの選び方のポイントをここから1つずつ見ていきましょう。
システム手帳の素材の選び方
まずはシステム手帳のバインダーの素材選びからです。素材は大きく分けると「ソフトケース」と「ハードケース」の2種類に分かれます。ソフトケースは本革や合成皮革があり、ハードケースは樹脂製のものが分類されます。性能や値段、使える期間、手入れの方法などが素材によって大きく変わるので、それぞれの特徴も知った上で選ぶ必要があるのです。
それをここから1つずつご紹介していきたいと思うのですが、そのために1つだけ注意があります。既にシステム手帳を使ってみえる方もそうですが、購入経験や知識が無い方がいきなり高価な本革のものを購入して使うのはかなりの冒険になります。その理由は特徴を知っていただければ分かりますが、先にそれだけは断らさせていただきます。
レザー・本革素材の特徴
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さて、今挙がったレザーや本革ですが、こちらは1つのシステム手帳バインダーを長く大切に使いたい方におすすめです。使用されているのは牛や馬、鹿などの動物の皮を使っているので、丈夫で長く使うことができるものが多いです。
難易度を上げている原因としては、手入れが大変という理由が挙がります。バインダーに限らず本革製品のものをお使いの方は分かると思いますが、手入れはマメにしなければいけませんし、慣れるまではそれなりに時間がかかってしまう作業です。また水に弱い特徴もあるので、天候などにも気を使わなければならないこともあります。
しかしそれさえできるのであれば、使うたびに味が出る高級感あるシステム手帳を長く使い続けることができます。ホントに丁寧に使えば20年はもつと言われるほどです。高価なものは本当に高いですが、丁寧に手入れをしながら使えるのであれば、その価値以上の物となるのではないでしょうか。
合成皮革・人工皮革の特徴
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一見すると本革と見間違える質感があるのがこの合成皮革や人口皮革のバインダーです。いきなり本革は手が出しにくいという方にお勧めの素材となります。また初のシステム手帳購入者にもおすすめです。価格も本革ほどかからないので、少し金額を出せば手が届くものであり、ソフトケースとはいうものの造りもしっかりしています。またシステム手帳の全てのサイズで商品が販売されているので、自分好みのサイズを探しやすくなります。
ただ本革ではないので長くは使えないことは覚悟しておきましょう。平均で2~3年程を目安に考えておくといいです。もちろん丁寧に使えばもう少し延びるでしょうが、それでもこの素材は徐々に傷んできてしまいます。そのタイミングで本革にしてみたり、合成皮革でも別のバインダーを試してみたりするのもいいでしょう。
プラスチック・樹脂の特徴
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こちらはあまり多く展開しているメーカーこそありませんが、軽量で持ち運びやすく汚れにくいバインダーになります。素材の関係もあり、価格としても安価となっています。そのため時々100均に置いてあることもあります。特にこだわりがないのであれば、こちらでもいいかもしれません。
ただ、展開が少ないので商品数もそれほどないため選びにくいのと、ハードケースという分類通り、汚れには強いですが衝撃に弱いところもあり、バッグの中などで力がかかって割れ目が入ってしまうなどのトラブルもあり得る素材です。
システム手帳のサイズの選び方
素材については分かっていただけたと思いますが、同じ素材でもサイズが違えば使いやすさも変わります。これは目的にもよるのですが、記入欄の多さと持ち運びのバランスなどの兼ね合いで選ぶようにしましょう。
またシステム手帳のサイズ展開とその大きさの目安は表の通りです。こちらも合わせて見ていってください。
サイズ | 大きさ(縦×横) |
ミニ5穴 | 105mm×62mm |
ミニ6穴 | 128mm×80mm |
バイブル型 | 171mm×95mm |
A5 | 210mm×148mm |
持ち歩き方法から選ぶ
まず持ち歩くことを前提に考えるのであれば、例えば小さなカバンに入れて持ち運ぶ場合、重くて丈夫なものを選んでしまうとカバンに入らないことや、入っても重くて荷物になってしまうと感じることがあります。これでは手帳の利点である携帯性が失われてしまいます。
毎日持ち歩くのであれば尚更、持ち運びにくいものは億劫になってしまうので、あくまでも自分のカバンのサイズや重量などを元に荷物にならないサイズを選ぶようにしましょう。またそうすることで、立ったまま手帳を開くことがあっても使いにくいという状況を避けることもできるので、この選び方は重要になります。
書き込みたい内容で選ぶ
ただサイズが大きいと持ち運びはしにくいものの、利点もあります。1日のスケジュールをしっかり書けたり、日記のように1日の出来事をライフログとして書けたりするスペースが広がります。ポケットに入れられれるようなコンパクトなタイプのバインダーだと、必然的に記入欄は小さくなってしまうので書きたい内容が書けないといったトラブルも起こりかねません。そのため携帯性も大切ですが、記入量もサイズの選び方としては重要なのです。
システム手帳の留め方の選び方
続いてはバインダーの留め方になります。スタンダードなのはバンドタイプとファスナータイプになりますが、見た目や使い方にこだわるのであれば、ボタンタイプのものやマグネットタイプのものだと、どこか高級感も出るのでおすすめです。なぜ他にも留め方があるのにバンドとファスナーがスタンダードなのかというとどちらも、その使いやすさや性能に利点に関係してきます。その点も含めてそれぞれの特徴をご紹介してきます。
バンドタイプの特徴
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バンドタイプは片方の拍子にバンドがついており、逆側の表紙にはそのバンドを固定する輪が付いており、そこにバンドを通すことで留める方式になっています。そのため手軽に手帳を閉じておけるのが特徴となっており、この手軽さと簡単に製造できるおかげでシステム手帳のスタンダードとなっています。ただ手軽に留めておける分、簡単に外れてしまうので注意が必要です。
ファスナータイプの特徴
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ファスナータイプは手帳の背表紙以外がファスナーで閉じる仕組みになっています。そのため中身を完全に密封するので、プリントなどを挟むことが多い場合は紛失しないのでおすすめです。また多少濡れてもファスナーが閉じていれば密封している布が中身を守ってくれるので安心です。これがバンドタイプ同様にスタンダードとなっている所以です。密閉という形で中身の安全を手軽に確保できます。
ただし密閉するために開け閉めにはファスナーを完全に端まで動かさなればいけないのが手間です。またバンドタイプと違い本体に備え付けなので、ファスナーが壊れたり、その周辺の布が破れたりした場合はバインダーごと交換となるデメリットもあります。
ボタンタイプの特徴
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ボタンタイプはバンドタイプのバンド部分にボタンの凸部分が、逆側の表紙にボタンの凹部分があり、これによって固定する方法です。皮製のバインダーに時々ついている留め方になります。ボタンの取り付けで簡単に留められるのですが、物によっては外れやすいのもこのタイプです。
また手帳を閉じておけるのはバンド頼りなので、バンドが本体から千切れたら留めることは出来なくなります。またファスナータイプと違い中身はむき出しなので、雨などに晒されると中身が濡れてしまうことがあります。これはバンドタイプも同様になります。
マグネットタイプの特徴
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マグネットタイプは上記のボタンタイプの凹凸のボタンが磁石に置き換わったものになります。そのため磁石の強弱によって留め具合が変わるので、選ぶ時には注意が必要です。磁石は使い続けると弱くなる場合があるので、多少力が要っても強めの磁石の物を選ぶようにしましょう。
ボタンタイプよりもさらに開閉はしやすくなっています。また強い磁石であればそうそう開くことはありません。ただその分だけ力が必要になることもあります。またこちらもバンドが千切れてしまうと使い物にならなくなるので、バインダーごと交換ともなりかねません。
ゴムバンドタイプの特徴
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こちらはゴムバンドでバインダーを巻き固定しておく留め方になります。ゴムバンドを開いて手帳を通すだけなので簡単に留めることができます。ただし開くときもバンドを外さなければいけないのが面倒でもあります。
ただ他の留め方と異なり、手帳とは別で製造できるので、多くの種類が販売されており、またバンドにペンホルダーや定規を固定できるものや、定規やペンケースがバンドそのものについているもの、デザインが良いものなど多種多様となっています。
ただ手帳から外している時に紛失してしまうなどのデメリットもあります。買い替えれば済む話ではありますが、購入するまでは手帳を留められなくなってしまうのは、中身が出てしまったり、手帳が勝手に開いてしまったりと少々不安ではあるかもしれません。また使い続ければゴムが緩くなることもあるので注意して使ってください。
システム手帳のリング径の選び方
システム手帳のバインダー選びを決定づけるのが、このリング径の選び方です。システム手帳のリング径は主に「8mm」、「15mm」、「20mm」となっており、それぞれの太さによって収納可能なリフィルの枚数が変わってきます。一応「25mm」というサイズもありますが、あまり取り扱われていないので予備知識として知っておいていただく程度で良いです。
またバインダーそのものの太さも変わります。リング径が大きすぎると利き手と反対側の記入で邪魔になるほか、入れる枚数が多くなっても本体が分厚く重くなってしまうこともあるので、使いやすさと必要リフィルの枚数の兼ね合いが重要となってきます。
リング径の種類
こちらはリング径の種類と収納可能枚数を分かりやすくグラフにしたものです。こちらを参考に自分の目的や使いやすさに合わせたリング径を選んでいただくといいです。一応各リング径における一般的な収納枚数も数値として記載しておきます。グラフと一緒に見ていただくといいかもしれません。
リング径 | 収納可能枚数(一般) | 倍率 |
8mm | 約50枚 | 1.0~1.6倍 |
15mm | 約80枚 | 1.0~1.3倍 |
20mm | 約180枚 | 1.0~1.1倍 |
(25mm) | (約200枚) | (1.0~1.1倍) |
この枚数であれば無理なく入れられるというように表記されています。しかし実際はもう少し多くても使いやすさはあまり変わりません。表の倍率はそこまでの枚数増加なら使い勝手を損なわず枚数を増やせる許容範囲となっています。あくまで許容範囲なので、参考程度に見てください。
システム手帳用のリフィルの選び方
さてシステム手帳のバインダーのサイズが選び方によって決まったところで、まだ終わりではないのは分かりますよね。次は中身であるリフィルを選ばなければいけません。当然システム手帳のサイズに合ったリフィルを選ぶ必要があります。バインダーとリフィルのメーカーあるいはブランドが違っても基本的には使用できますが、メーカーによっては独自サイズを展開している場合もあるので注意が必要です。
例としては「フランクリンプランナー」というメーカーは他メーカーあるいはブランドのサイズと合わない商品となっています。こう言ったメーカーの物には二重穴のリフィルが使えます。
肝心のリフィル選びですが、「フォーマット」、「始まり月」、「書き心地」をポイントとして選ぶ必要があります。どれも詳しい関連ページを設けてあるため、そちらも参考にしてください。
リフィルのフォーマットの選び方
フォーマットは手帳の使いやすさに直結する問題です。そのため自分の手帳の使用目的やライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。しかしシステム手帳はこのリフィルを1種類に限定せず、組み合わせてカスタマイズすることで、その汎用性を上げることが可能なのが売りです。
そのためバーチカルとマンスリータイプを併せて使うなど、自分の使いやすさに合わせてカスタマイズするといいです。フォーマットの選び方、そしてカスタマイズの仕方は関連ページを見ていただくともっと詳しく知っていただけます。
リフィルの始まり月の選び方
始まり月も使いやすさに要素の1つです。1月始まりを使う方が最も多い使いですが、例えば新学期に気分を入れ替えたい方や学生、新社会人などは4月始まりのリフィルを使うとスケジュール管理などがいやすくなります。他にも始まり月に種類があり、おすすめとさせていただいている方もみえるので、こちらも関連ページをご覧ください。
リフィルの書き心地の選び方
書き心地も意外と重要な要素です。書きにくいと手帳をあまり使わなくなることもあります。例えば裏文字が透けてしまうと書きにくかったり、書き味の好みもあったりと、リフィルの材質も書きやすさに直結してくるので、しっかりと選ぶ必要があります。
おすすめ!定番のシステム手帳:厳選3種
さて、ここまでいろいろご紹介してきましたが、じゃあどれを買えばいいの?と悩まれている方もみえるかもしれませんので、ここからは定番のシステム手帳を厳選して3種ご紹介していきたいと思います。おすすめも参考に自分に合ったシステム手帳を探してみてください。
ファイロファックス(filofaxe) / ザ・オリジナル
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ザ・オリジナルは牛革をはじめ、合成皮革などを使用して作られており、そのデザインは多くのものが製造されています。A5とバイブルサイズが主となっていますが、一部には独自のサイズであるキーリングと呼ばれるキーホルダー付きのシステム手帳も販売されています。
そのサイズはミニ5穴よりも小さいサイズとなっておりユニークです。いずれにしても多くの種類から選べ、価格は高いながらも高級感が感じられる革を使ったデザインのものとしては手が出るものとしておすすめのシリーズになっています。
レイメイ藤井 / ダ・ヴィンチ ロロマクラシック
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ダ・ヴィンチのロロマクラシックは牛本革を使用した高級感あふれるシステム手帳のシリーズです。サイズはA5とバイブルの2種類ですが、リング径に違いがあり、A5には30mmの一般規格より大きいものも用意されています。本革を使用し長時間かけて作っていることもあり、磨くと宝石のような艶と味が出る逸品となっています。
フランクリン・プランナー(Franklin Planner)/ カラー・ノブレッサ
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ステアハイドと呼ばれる牛革を使って作られたシステム手帳です。サイズ展開は独自の物となっており、ポケット・コンパクト・クラシックと呼ばれるものの3種類となっています。またクラシックはリング径にも一般的には無い30mmのものを使用しています。
カラーバリエーションが多いのもそうですが、価格が1万円以下に抑えられているので、高級感がある革製品であっても手が出しやすく、機能としてもシンプルにまとまっているのでビジネスマンが持つにはおすすめのシリーズとなっています。