特徴や使用目的から考える!手帳の綴じ方の種類と選び方
スケジュールの管理やメモなど使い方は多種多様ですが、持っていれば便利なのが手帳になります。今も多くの方が紙媒体の手帳を使ってみえると思います。大抵は年に1回買い替えると思いますが、年末などの時期になると書店や文房具店に所狭しといろいろな手帳が並べられていると思います。
一見すれば全て違う手帳にみえますが、その種類は大別すると3種類だけになってしまうのです。その違いは手帳の綴じ方にあります。
実は様々な商品が販売されている手帳を選ぶ際にまず注目すべき点は手帳の綴じ方にあるのです。そこでこちらでは特徴や使用目的から考える手帳の綴じ方の種類と選び方についてご紹介していきます。
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手帳の綴じ方の種類
それでは早速、手帳の綴じ方の種類を知っていただきましょう。手帳の綴じ方は大別して3種類に分けれられます。
- 綴じ手帳
- システム手帳
- モジュール型手帳
以上の3種類になります。この綴じ方というのが重要で、使い勝手や便利さに直結してきます。そのため手帳を選ぶ上でまずこの3種類の中から目的に合ったもの、自分に合った綴じ方を選ぶ必要があるのです。それぞれの特長やデメリットを理解した上で、選んでみましょう。
綴じ手帳 | システム手帳 | モジュール型手帳 |
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綴じ手帳の特徴
- デザイン・色・フォーマットなどたくさんの選択肢がある
- 持ち運びに便利なものが多い
- コストパフォーマンスが良いものから高級ブランドのものまで
まずは綴じ手帳です。現在販売されている手帳のうち、そのおよそ9割が綴じ手帳と言われています。綴じ手帳の特徴を簡単に説明してしまえば「完成された手帳」と言うことになります。本と同じように既に製本されており、決まったフォーマットや罫線で区切られているページとなっています。そのためスケジュール管理やメモはそのフォーマット内に書き込むこととなります。つまり形は既に完成されているわけです。
なぜ「完成」なのかと言われれば、それは他の綴じ方の手帳を知っていただければ自ずと分かってくると思います。それはさておき、市場の9割を占めるだけあり、基本的にはこの手帳を使うことになる人が多いと思います。
完成されているとは言え、メーカーやブランドによってフォーマットや罫線の仕切り方など内容は異なっているので、自分で使いやすそうな、あるいは目的に合ったものを購入することになります。サイズも名刺サイズからノートサイズまで様々となっているので、自分が使うシーンに合わせて使いやすいものを選ぶことになります。
このサイズが重要で、大きさで重さや厚さも変わってきますが、他の綴じ方と比べても綴じ手帳は軽いタイプのものが多く、持ち運びに便利なものが多い利点があります。また綴じ手帳は誰もが手軽に使えるようでデザインされた手帳になっているのも特徴です。
大抵は1年分が1冊にまとまっているため、その年の中であれば前の出来事を振り返りやすくなっています。また大量生産されているので比較的安い商品となっています。とは言ってもブランドなどにこだわりだせば高額の手帳もあるのでピンからキリとなっています。
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綴じ手帳のデメリット
- 手帳の買い替え時は予定の書き写しが必須
- 書き込める量に限度がある
もちろんデメリットもあります。先ほど1年単位で1冊にまとまっていることは触れましたが、これは例えば1月はじまりの手帳を使っている場合、年末年始ちょっと面倒になります。12月に来年の予定が決まってしまっても、大抵の手帳は来年の3月分まで書き込めるスペースはあるものの、次年版の手帳を購入したら前年の手帳から予定を書き移さなければいけません。
また小さいサイズになればなるほど携帯には便利ですが、ページ数も決まっているため書き込める量に制限が出てきます。他の綴じ方の手帳はこのようなデメリットが存在しないものもあるので、これを面倒と思われる方は、他の手帳も一考してみてもいいかもしれません。
綴じ手帳はこんな人におすすめ
- 手帳はメモ程度に使いたい
- 今まであまり手帳を使用していなかった
綴じ手帳は先述したように持ち運びに便利な軽いものが多く、また誰もが使いやすいデザインとなっていることが多いです。言うなれば汎用性が高い大衆向けの手帳となっています。
そのため、スケジュール管理をメインとし、メモは付属程度に使う方にはおすすめとなります。システム手帳やモジュール型手帳は使い辛そうで選びにくいと思われている方は、綴じ手帳を選ぶのが無難と言えます。初心者の方も、まずは使いやすい綴じ手帳をおすすめします。
しかし、実際に綴じ手帳を使ってみて使い勝手が悪かった方や、いろいろな綴じ手帳を見てみたけど自分が望む内容のものがない、という方にはおすすめできません。そのような方はシステム手帳やモジュール型手帳から選んでみるといいでしょう。
システム手帳の特徴
- 男性ユーザー、特にビジネスマンが多い
- 自分好みにカスタマイズできる
- 予定を書き写したりする必要がない
では続いてシステム手帳の特徴です。こちらは1980年代に大ブームになった手帳であり、バブル期に社会人をしてみえた方には馴染みの深い手帳ではないでしょうか。ビジネスマンなどから能率的かつ機能的な点で評価されていた手帳となっています。現在は市場規模こそ縮小してしまったものの、綴じ手帳に比べて男性ユーザーが多いのも、この手帳の特徴になります。
それはこの手帳の機能面にあります。システム手帳は本で言うところの表紙に当たる部分と印字してある紙が別々で販売されていることが多い手帳です。表紙部分をバインダー、中身をリフィルと言いますが、これらがバラバラに販売されている、つまり自分で使い勝手のいい好みの手帳を作り上げることができる「セルフカスタマイズ手帳」なのです。
綴じ手帳が完成された手帳なのに対して、システム手帳は買った時点では未完の手帳と言っても差し支えないのではないでしょうか。
システム手帳は自分好みにカスタマイズできるところが男性のモノ作りの心をくすぐっている部分もあり人気となっています。バインダーも様々なデザインのものが販売されており、好みのものを選ぶことができます。またリフィルも市販のものも多種多様あるニーズに応えられるものが販売されており、スケジュールを管理するカレンダーやメモだけでなく、クリアホルダーや下敷き、電卓といったアイテムまで全て手帳に綴じることができるのです。
そうでなくても、ビジネスマンの場合は書き込む内容や手帳の使い方は綴じ手帳だけでは対応しきれないこともあり、このように自分が使いやすいように中身を作れるのは非常に便利と言うこともあって、特に営業をすることが多い男性にユーザーが多いのです。
他にも中身が入れ替えられると言うことは、綴じ手帳のように来年の予定を書き移す必要はなく、前年分の不必要なところだけ抜き取って次年分を新たに補充すればいい点や、情報を一元管理しやすく、検索がしやすいなど、まさしくビジネスシーンにおいての使い勝手が良い手帳となるのです。
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システム手帳のデメリット
- 初期投資が高い
- 上手く使いこなせない場合もある
このカスタマイズ部分がそのままデメリットにもなり兼ねません。確かにカスタマイズできるのは便利なのですが、使いこなそうと思うと難易度は高く、宝の持ち腐れとなってしまこともあります。また前年分だけ抜き出せばいいとは言いましたが、抜き出したものを管理しておく場所が別に必要になり、また中身がバラバラになりやすいデメリットがあります。
綴じ手帳はその1冊をそのまま保管しておけばいいので中身が散乱するような心配はありません。しかしシステム手帳はリフィルを管理するためにボックスや、別のバインダーが必要となることもあるのです。
さらにメインで使っているバインダー自体もリフィルを挟むため、必然的に綴じ手帳よりも厚くなってしまい、総じて重くなりがちです。そのため携帯する上では綴じ手帳の方が便利となってしまうのです。他にも初期投資が高くなってというデメリットがあります。
バインダーとリフィルを別々に買うと言うことは、その分だけお金がかかることにもなります。綴じ手帳は1冊ずつ買うとは言え、価格はそれほど変動せず基本的には安いものが多いので、初期からお手頃な値段で使用することができます。
しかし、これは初期投資さえしてしまえば2年目以降はリフィルだけの交換で済む可能性の方が高いので、コストパフォーマンス的にはシステム手帳の方が安く済む可能性もあるだけに、完全なデメリットとまでは言い切れない部分もあります。
システム手帳はこんな人におすすめ
- 綴じ手帳に使いにくさを感じている
- モノ作りが好き
特徴やデメリットでも触れてきましたが、システム手帳は自分専用の使い勝手が良い手帳を使いたい方におすすめの手帳となります。ビジネスマンにとっては使いこなせればこれほど力強いツールはないほどの手帳になります。またモノ作りが好きな方にとってもシステム手帳は向いているアイテムになります。作っている時から既に楽しみがあるので、使うときにも作っていたときのことを思い出しながら使えるでしょう。
逆にカスタマイズが面倒な方や、中身を考えるのが億劫な方にはシステム手帳はおすすめできません。そのような方は既にフォーマットが決まっている綴じ手帳の方が向いています。使いこなせない可能性の方が高いので、無理にシステム手帳にこだわらず、綴じ手帳を使った方が無難です。
モジュール型手帳の特徴
- 綴じ手帳とシステム手帳のいいとこどり
- 初めての人も使いこなしやすい
さて最後にご紹介するのはモジュール型手帳になります。綴じ手帳やシステム手帳と違い、モジュール型手帳って何?と思ってみえる方も多いのではないでしょうか。まずどのような手帳なのか、から知っていただきましょう。
モジュール型手帳とは手帳の本体となるカバーの内側に複数冊のノートなどを挟み込むタイプの手帳です。最近はリンクレットと呼ばれる新しいタイプのものも誕生しています。こちらは複数冊のノートをカバー内に挟み込むのは同じですが、そのノートをバンドで連結してしまうタイプになります。
どちらもカスタマイズ手帳に変わりないのですが、システム手帳が1枚単位でリフィルによってカスタマイズするのに対して、モジュール型手帳はノートなど1冊単位でカスタマイズする手帳であり、手帳好きの間では知る人ぞ知る人気商品です。
もう少しイメージしやすくするためにも、代表的な商品をご紹介してしまうと、「トラベラーズノート」や「「超」整理手帳」、「ジブン手帳」、「SYSTEMIC」が挙がります。
この手帳の特徴はモジュールの交換・入れ替えが可能であるところにあります。システム手帳はリフィル1枚1枚を入れているため、1枚単位での入れ替えが可能なので細かいカスタマイズまで可能でしたが、その分まとめて交換した場合はバラバラになるデメリットがあることも言及させていただきました。しかしモジュール型手帳は1冊単位なので、中身がバラつくことなく容易に交換や入れ替えができるのです。
さらにこの1冊単位でカスタマイズできることが肝となっています。例えばマンスリーとウィークリーの2冊の手帳を組み合わせてカバーに挟むことでマルチテーマを簡単に管理することが可能なのです。マンスリー、ウィークリーそれぞれに必要な部分が欠けていて、2つあれば自分の使いやすい手帳ができるといったとき、このモジュール型手帳に収納することで便利な手帳が簡単に作れてしまうのです。
また製品にもよりますが、ゴムバンドやペンホルダーなどを使うことで小物を収納するなど自分の欲しい機能をカスタマイズすることも可能です。内側にバンドを組み合わせることで、自分独自の配置にすることができます。これにより手帳に付属するペンだけでなく、スマートフォンやWi-fiルーターと言ったものまで全て収納できてしまう手帳を作り上げることも可能となっているのです。つまり手帳としての中身だけでなく、手帳内部の収納なども自分でカスタマイズできてしまう手帳なのです。
システム手帳と比べても負けず劣らずの自由度であり、製本されたものを収納して使うので、システム手帳のようなリングが中心にないことから書きやすく、こちらの方が使いこなすことも容易となっている点で優れていると言えます。
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モジュール型手帳のデメリット
- まだ種類が少なく、デザインなどの選択肢があまりない
- 他のブランドとの互換性が低い
さて、こんな自由度が高く使いこなしも比較的しやすいモジュール型手帳ですが、デメリットもあります。まずサイズですが、まだ種類が少なく、製造販売しているメーカーやブランドも独自のサイズ展開となっているところが多いため、互換性が低いのが玉に瑕となっています。また様々なものを収容できると言うことはカスタマイズ如何によってはシステム手帳以上に重くなることや、持ち運びに不便なものになってしまうこともあります。手帳の利点である携帯性を失ってしまったのでは本末転倒であるため、自由度は高くてもそのあたりを考慮した上で作らなければいけないというデメリットもあるのです。
モジュール型手帳はこんな人におすすめ
- 手軽に手帳をカスタマイズしたい
- 手帳やスマートフォン、文房具などを一つにまとめたい
とは言え、こちらもなかなか便利な手帳であることは確かです。元々荷物が少なくて、手帳だけでなくスマートフォンなどを1つにまとめてしまいたいという方にはおすすめでしょう。カスタマイズの際に、必要なものを全て収納できるようにしておけば、荷物もこれ1つで済みます。また2つ以上の手帳や、手帳とノートといった複数冊のものを1つにまとめて使用したい方にもおすすめとなっています。
逆に荷物が多く、手帳も単純なものが良いという方には向きません。その場合は綴じ手帳の方が持ち運びも便利ですし、シンプルですが使いやすいのでおすすめです。手帳の内容について細かくカスタマイズしたい方もモジュール型手帳よりはシステム手帳の方が向いているでしょう。