新生児でも安心なベビーカーの賢い選び方
新しい家族の誕生にワクワクと胸を躍らせながらも、その準備に追われているママや家族の方にとって、赤ちゃんを乗せるベビーカーを選ぶのも大きな楽しみですが、大変な作業の一つなのではないでしょうか。
ここでは、これからベビーカーを購入する方必見の情報として、生まれたばかりの赤ちゃんでも安心して乗せることができるベビーカーの賢い選び方について紹介していきます。
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新生児を乗せてもOKなベビーカーとは
ベビーカーには様々な種類があり、それぞれに対象年齢が設定されています。これは赤ちゃんが安全に乗ることができるものを表したものでありしっかりと確認しておかなくてはいけません。
では新生児を乗せても大丈夫なベビーカーというのは一体どのようなものなのでしょうか。
生後何カ月までが新生児?
ベビーカーを探す時に必ずチェックしておかなくてはならないのが、メーカーが提示している対象年齢です。実際に見てみると、「1ヵ月~12ヵ月」などといった表記となっていますが、厳密に新生児の定義を御存知でしょうか。
これは母子保健法によって定められており、出生から28日未満の乳児を指します。それ以降は一歳までの赤ちゃんが乳児と定義されています。
つまり、メーカーが表記している対象年齢が1ヵ月からとなっているベビーカーには、新生児を乗せるには適していないということを忘れないようにしておきましょう。
新生児を乗せることが可能なタイプのベビーカー
新生児を乗せても安心なベビーカーを探している方がまずおさえておきたいのが、ベビーカーの種類です。ベビーカーには大きく分けて3つの種類に分けることが可能です。
まずはベビーカーの種類について簡単におさらいしておきましょう。
- A型ベビーカー
こちらは別名「両対面ベビーカー」とも言われるタイプのベビーカーです。A型というのは、日本のSGが定めた規格によってつけられた名称で、リクライニングが150度以上可能なベビーカーを指します。
- B型ベビーカー
A型同様にSGの規格によって、リクライニング角度が100度まで良いとされたタイプのベビーカーを指しており、お子様は進行方向側にしか向くことができないため、「背面ベビーカー」と言った呼ばれ方をします。
- AB型ベビーカー
A型とB型のベビーカーの両方の要素を持ったベビーカーと言えるのが、このAB型です。海外ブランドの多くがこれであり、上記二つとは違いAB型というSG規格はありません。「マルチタイプベビーカー」や「新基準A型」と呼ばれることもあります。
新生児を乗せるならA型ベビーカーがおすすめ
このようにタイプが分けられた場合、新生児を乗せることが出来るタイプのベビーカーは基本的にはA型のベビーカーとなります。
首が座っていない赤ちゃんを乗せるためには、ほぼフラットにできるほどリクライニングが出来なくてはいけないので、必然的にB型ベビーカーは新生児用にはなりません。
さらに、実際に新生児用のベビーカーを探した方はすでにお気づきかもしれませんが、ほとんどのメーカーは生後1ヵ月からを対象年齢にしている場合がほとんどであり、新生児を対象としたベビーカーのラインナップは決して豊富とは言えません。
これは一体なぜなのかというのに関係してくるのが、事項で紹介する、「赤ちゃんはいつからベビーカーに乗せるのか」という問題です。
赤ちゃんをベビーカーに乗せるのはいつから?
長い期間お腹のなかにいた赤ちゃんが生まれた時の喜びは、なにものにも代えがたいものです。そんな可愛い我が子と散歩やお買い物に行くのはとっても楽しい時間でしょう。
もちろんその時にはベビーカーを使用することになるのですが、生まれたばかりの赤ちゃんは、いつからベビーカーに乗せて外に連れて行ってあげることができるのでしょうか。
赤ちゃんをベビーカーに乗せるのは生後1ヵ月から
これは家庭によって育児方針が違うでしょうから、絶対的なものとは言えませんが、基本的には生後1ヵ月に行う1ヶ月検診が終わってから初のベビーカーという方が多いと言えるでしょう。
つまり、定義上の新生児が使うためのベビーカーというのは、実はあまり必要なものとはなりません。本格的に必要となるのは生後1ヵ月からということになるのです。
対象年齢生後1カ月からのベビーカーを探す
このようなことから各メーカーから販売されているベビーカーの多くは生後1ヵ月からを対象年齢としているものが多くなっており、新生児からを対象としているものは極端に少ないでしょう。
そこで無理して新生児から対応しているものを探す必要は決してありません。本格的に散歩をし始める生後1ヵ月以降を対象としたベビーカーを探せば十分ということになります。
生後1ヵ月以上であれば、各メーカーで豊富なラインナップを揃えているため、使いやすい一台が見つけられるのではないでしょうか。
新生児のうちはベビーカーより抱っこ紐
それでもママの中には、他の子供の送り迎えや家庭の事情などから、どうしても生後1ヵ月未満の新生児を短い時間でも外に連れて行かなくてはいけない場面があるかもしれません。
そんな時には、抱っこ紐を使うのがベターです。有名なところでいえば、「ベビービョルン」からは新生児でも対応している抱っこ紐があり便利です。
新生児の少しの外出時には無理にベビーカーを利用しようとせず、抱っこ紐を使うようにしましょう。
新生児に伝わるベビーカーの振動とストレス
生まれたばかりの赤ちゃんは、外的な要因からうけるストレスを自らの力で退けることがほとんどできないうえ、それがどの程度のものなのかをママに上手に伝えることができません。
一見するとベビーカーに揺られて気持ちよそう。でも実は赤ちゃんはベビーカーによって様々なストレスや影響を受けているということについてまとめてみます。
コンビ社の実験
これについて詳しい実験を行ったのが、ベビー用品の製造販売で有名な「コンビ(Combi)」です。
杏林大学医学部精神神経科学教室の古賀良彦教授の監修によって行われた実験によると、ベビーカーによる振動は、「母親の姿が見つからない」ことや「おむつが汚れた時」とほぼ変わらないほどのストレスを受けるそうです。
それほどのストレスを受ける行為なのであれば、新生児であればなおさら避けてあげたいと言えるのではないでしょうか。
参考:http://www.combi.co.jp/products/shindoless/lab/
揺さぶられっ子症候群
揺さぶられっ子症候群というのは、主に生後半年以内の赤ちゃんが必要以上に揺さぶられることによって内出血などを起こしてしまうものを言います。
虐待が疑われるものではありますが、ごく稀にベビーカーなどで酷い砂利道や凸凹の道を長時間進んだことによって引き起こされた例もあるようです。
新生児であればそれはなおさら大きなストレスとなるので、どうしても悪路を行く場合には抱っこ紐を利用するようにしましょう。
なるべく振動の少ないベビーカーを選ぶ
これらのことから生後1ヵ月以降に使うベビーカーを使う際にも、なるべく振動が伝わりにくいものを選ぶようにするのがおすすめと言えるでしょう。
上記の実験の部分でも紹介したコンビなどからは、「エッグショック」という振動を4割も低減させる機能を搭載したベビーカーが発売されています。
こうした機能性を重視した選び方をするのも小さな赤ちゃんを、ベビーカーの振動から守ることに繋がるでしょう。