ブルーレイレコーダーとは?機能や特徴について
今やレコーダーで番組を録画するならブルーレイと言う時代になりました。一昔前はDVDが主流でしたが、ブルーレイが当たり前に使われるようになっています。しかしこのブルーレイについて詳しく知っている方は意外にも少ないようです。
ブルーレイはその特殊な技術から名前などが付けられ、従来のDVDの何倍ものデータを記録できるようになった革新的なメディアなのです。こちらではそんなブルーレイを使用するブルーレイレコーダーの機能や特徴についてご紹介していきます。
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ブルーレイとは
ブルーレイレコーダーは今やDVDレコーダーに取って代わり、普及している便利なAV機器になります。しかし、この「ブルーレイ」とは何なのか、ご存知ない方は意外にも少なくないようです。
ではこのブルーレイとは何なのでしょうか?そこから突き詰めていきましょう。
ブルーレイとはディスクに書き込む際に使用される光のことを表しています。ブルーレイ、つまり直訳すれば「青い光」なのですが、これは波長405nm(ナノメートル)の青紫色半導体レーザーを使用して生み出されます。
この光を用いて、0.1mmのカバー層の光ディスクにデータを書き込む、あるいは書き込まれたデータを読み込むのがブルーレイレコーダーなのです。
>>容量と録画数!ブルーレイレコーダーの上手な選び方について詳しくはコチラ
DVDとの違い
ではこのブルーレイディスクがDVDに取って代わったのはなぜなのか、それは単純に書き込むことができる容量の大差にあります。
DVDは1層で約4.7GB、2層でも8.4GBの容量までしか書き込むことができません。それに対してブルーレイは1層で25GB、2層で50GBと、その5倍以上にあたる容量のデータを書き込むことができるのです。
この違いには先ほどご紹介した光の波長が関係しています。DVDに用いられているレーザーは650nmの光なのに対して、ブルーレイは先ほどの405nmの光が用いられています。
普段、光は白色に見えていることがほとんどだと思いますが、実は白一色で構成されているのではなく、連続的な色が重なり合って白く見えているだけになります。
光りを分光器にかけて調べると、波長の短い側から順に紫、青紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤(橙)、赤に分かれる言われており、これが虹の色の素になっています。もちろんくっきり分かれているわけではなく、その境目は連続的に移り変わるため文化によっても色の区別は異なりますが、難しくなるので光は虹のように7色に分けることができると思ってください。
さて、ブルーレイでは波長が短い青紫色が、DVDでは波長が長い赤色の光が使われていますが、なぜこれでこれだけの容量の違いが生まれるのか、考えてみましょう。
イメージとしては青色のボールペンと、赤色の太いマジック、そしてA3サイズの用紙を思い浮かべてもらうと良いです。
もしこのA3用紙いっぱいに線を引くとなれば、どちらが多く引けるか、答えは簡単だと思います。いくら太めのボールペンを使ったとしても、マジックの方が圧倒的に線の本数は少ないでしょう。つまりは埋めるだけならマジックの方が少なくて済みます。
しかしことデータの書き込みとなれば話が違います、引ける本数が多ければ多いほど、多くの情報を書き込むことができるのです。
従って波長が短い青紫色の光の方が赤い光よりも多くの情報をディスクに書き込むことができるのです。
ただしこれも受け取る側のディスクの構造にも工夫がいるためDVDにブルーレイの光で多くの情報が書き込めるわけではないため注意してください。
「Blu-ray」の由来
ブルーレイは表記上、「Blu-ray」となります。青い光と言うことを考えればBlue-rayとなるのが普通ですが、そうではないのです。
これは商標の問題が関わっています。もしBlue-rayとした場合、英語圏の国々では「青色光ディスク」という意味の一般名詞として捉えられてしまい、固有名詞とならない可能性があります。
商標登録をする場合は、広く一般的に認識されてしまう名称では登録が認められない可能性があるため、名称を「Blu-ray」としたという経緯があるようです。
ブルーレイレコーダーの特徴
それではそんなブルーレイディスクを用いるレコーダーにはどのような特徴があるのか、見ていきましょう。
ブルーレイレコーダーとは記録型光ディスクに記録できるレコーダーとしてDVDレコーダの次の世代にあたり、2003年に登場、2007年から本格的に普及しだしたAV機器になります。
先ほどご紹介した通り、ブルーレイディスク自体に記録できるデータ量は従来のDVDとは比較にならないものであり、現在のデジタルハイビジョン画質をそのまま記録することが可能となっています。
先ほどもご紹介しましたが、ブルーレイレコーダーを用意したからと言ってDVDに同じ容量のデータを書き込むことは出来ず、またDVDレコーダーにブルーレイディスクを挿入しても書き込みや読み込みは出来ません。
当然ですが、ブルーレイレコーダーとはブルーレイディスク専用の機器であるというのも、その特徴の1つに挙がります。
プレーヤーとレコーダーの違い
プレーヤーとレコーダーを良く混同される方がいらっしゃいますが、この2つには当然ですが違があります。
プレーヤーはその名の通りブルーレイディスクの再生にのみ使用される機器になるのに対して、レコーダーは記録及び再生、両方に使用することができます。
ブルーレイプレーヤーの使いどころは、レンタルショップなどで借りてきたブルーレイの再生や、家族や友人などがレコーダーによって記録したディスクの再生となります。
それに対してレコーダーはプレーヤーに出来ることだけでなく、HDDに録画した番組などをディスクに書き込むことが可能となっているのです。
ただその分、レコーダーは構造の複雑さや機能の多さから、価格が高めになっているのに対して、プレーヤーはシンプルな分、価格は安めとなっています。
これはブルーレイだけでなく、DVDでも言えることなので、商品選びの際にはおさえておくといいでしょう。
ブルーレイレコーダーの最新機能
ブルーレイレコーダーの特徴としては、その機能も挙がります。
最近はブルーレイレコーダーだけでなく様々な機器がネットワークを使用した機能を有しています。最新のレコーダーでもネットワークを利用し、スマホやタブレットから録画予約や、録画した番組を持ち出して視聴できるなどの機能があります。
また従来のDVDレコーダーなどは2番組までの同時録画など便利な機能が付いていましたが、ブルーレイレコーダーではさらに発展し、3番組や6番組同時録画機能や全番組録画機能などが付いています。
他にもハイビジョン映像を長時間録画を可能とするHDD容量の増加や、容量が足りなくなった際には外付けHDDで増設することができるなど、便利な機能が多々付いています。
ブルーレイレコーダーを使う時の注意点
そんな便利なブルーレイレコーダーですが、当然使う上での注意点もあります。便利である以上、構造も複雑であり、その点を考慮していないと不具合や故障などにも繋がってしまいます。
主に注意する点は以下の通りです。
- 寿命と修理費
- オーディオフォーマット
- 接続端子
それぞれの注意点について見ていきましょう。
寿命と修理費
先述したようにブルーレイレコーダーは構造が複雑であり、精密機器です。そのため当然の如く寿命もありますし、使い方によっては寿命を待たずに故障することもあります。
ブルーレイレコーダーの中でも特に壊れやすいのが書き込みや読み込みをする「光学ドライブ」と録画したデータを蓄積する「HDD」になります。
- 光学ドライブ:10年
- HDD:5年
つまり寿命が来るとすれば、この2つが基準となります。特にレコーダーの場合は埃の多い環境や熱のこもりやすい場所などに置くことで大きく影響を受けます。
環境が劣悪な状態にあると、故障リスクを高めることになり兼ねないため、上記の年数を経ることなく壊れることも考えられます。
では壊れた場合は買い替えか、と言われると修理と言う選択肢もあります。ただ修理費用はメーカーによっても違うので、相談の上、新品を買った方が安くつく場合もあることは理解しておきましょう。
部品交換を伴わない修理:3,000円~
付属品交換:3,000円+付属部品代
部品交換を伴う修理:10,000~70,000円
目安としては上記の通りになります。部品交換については部品の代金により、特にHDDとメイン基板の価格が高くなる可能性があります。メーカーに問い合わせた上で、修理するかどうかを考えていただくといいでしょう。
オーディオフォーマット
ブルーレイレコーダーは音楽鑑賞として使用することもでき、実際にそのように使っている方もいらっしゃいます。
ただし気を付けなければいけないのが、オーディオフォーマットの存在です。これが対応していないとディスクを挿入しても音声・音楽が再生されないことがあります。
- DVDオーディオ
- SACD
代表的なものとしては以上のものが挙がります。音楽鑑賞用としても使うのであれば、これらのフォーマットが対応しているか確認をするようにしましょう。
接続端子
購入する際、あるいは使用するときには接続端子は特に重要です。先述したネットワーク機能を有しているものだけでなくてもLAN端子は使うことがありますし、音声の入出力にUSB端子や、同軸デジタル音声出力端子など、種類もいくつか存在しています。
自分が使用してるケーブルが対応しているかどうか、自分がブルーレイレコーダーで行いたいことができる端子を有しているかどうかは必ず確認してください。