安産祈願のお参りを行う場合の作法
安産祈願をすることになり、いざお参りに行くとなった時に気をつけておきたいのがその作法です。やはり安産祈願をするのなら、正しい作法や手順マナーはしっかりおさえておきたいところです。ここではそんな安産祈願のお参りの際の作法とマナーについて解説します。
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一般的な安産祈願のお参り作法について
安産祈願のお参りの流れと作法
まずはごく一般的な安産祈願におけるお参りの流れとその作法についてですが、基本的に神社にお参りをする際とその作法に関してはそこまで大きな違いはありません。では順を追って説明していきます。
・お清め
まずはお参りをする前に自分の体を清めることから始めましょう。神社には手水舎といって水で手を洗うところがあるので、ここで口をすすぎ、手を洗って参拝前に体のお清めをします。清らかな体で安産祈願をしましょうということですね。
・ご祈祷申込み
神札所で、何の祈願をお願いするのかについて申し出をします。安産祈願で有名なところだと確認しない場合もあるでしょう。申込みの際に初穂料を支払います。金額の設定がなされているところではその金額を、されていないところでは5,000円~10,000円程度は用意するとよいでしょう。
・お祓い
混雑している神社では順番を待つこともあるでしょう。ご自身の順番が来たら本殿へ進みご祈祷の前のお祓いを済ませます。
・祝詞奏上
いよいよご祈祷が始まります。神主が神様にご祈祷をするので軽く頭を下げながら聞きましょう。それが終わったら「二拝・二拍手・一拝」を行います。
・授与品の受け取り
すべて終了すると神主から参拝者一人一人に授与品が渡されます。これでご祈願はすべて終了となります。待ち時間を除けば、10分程度で終了となるでしょう。
安産祈願で受け取ったお札の飾る場所
安産祈願をした際には、必ずお札を受け取ることになります。自宅に戻ってからは基本的にこのお札に手を合わせたりすることになります。ですからこのお札をどこに飾るかということに少し気をつけてみましょう。
まず基本的には神棚に置くことになるのですが、神棚がない家庭も多いでしょう。そんな場合には、家族が集まりやすいリビングなどで目線よりも高くなる場所がよいでしょう。この際には、袋(封筒)などから取り出して東や南を向けると良いでしょう。
安産祈願のお参りをする時のマナーについて
安産祈願の際の鳥居のくぐり方
神社で安産祈願をする場合にはまず鳥居をくぐることになるでしょう。その際に鳥居をくぐる時のマナー作法があるのをご存知でしょうか。せっかくの安産祈願ですから正しい鳥居のくぐり方も確認しておきましょう。
まず、中央部分というのは神様の通り道であるとの考え方から基本的には参道の中央は歩かないようにしましょう。その上で、いったん左右どちらかの鳥居の柱に寄ってから一旦立ち止って一礼します。
鳥居というのは、神様の領域を示すものです。つまりそれらは一つの結界となっており、そこに踏み入れる際に一礼するという考え方です。
普段の生活においても、勝手に他人の家に上がり込むことは非常に失礼です。神様に対しても同じようにその領域に入らせていただくという気持ちで会釈をします。
手水舎でのマナーについて
通常に神社においては、鳥居をくぐった先には手水舎があります。ここでは参拝の前に手や口を清めるという重要な場所です。しかし、マナー違反が目立つ場所でもあるので注意が必要でしょう。
まず、洗う順番ですが、最初は左手から洗います。続いて柄杓を持ちかえてから右手を洗います。再度柄杓を右手に持ちかえ左手の手のひらに水を注ぎその水で口をそそぎます。口をすすいだ後、左手も再度洗い流します。
最後に柄杓に水を入れて縦向きにし、水を柄にこぼすようにして柄を洗います。柄杓を使って直接口に水を含ませる方がいますがこれはマナー違反です。また柄を洗うのも忘れがちなので注意しましょう。