間接照明や照明器具の種類
高級ホテルやカフェ、バーなどオシャレな空間には必ず使われている間接照明。照明の種類は、直接照らさない間接照明と、直接照らす直接照明以外にもあるのはご存知ですか?また、間接照明と言ってもいくつかの種類があります。そこで照明の種類と間接照明の種類についてご説明します。
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照明の種類と分類
間接照明とは、光源が直接見えず、光を壁や天井に反射させて間接的に照らす照明のことです。直接照明はその逆で、直接光を対象に照らす照明を指します。
もっとも一般的な家庭で使われている照明は半直接照明と呼ばれるものですが、照明には他にもいくつか種類がありますので、以下でご説明します。
間接照明
間接照明とは、光源が直接見えず、光源から直接照らす光の量が10%以下の照明を指します。光を天井や壁に当て、その反射光で照らす照明ですので、柔らかく落ち着いた雰囲気を演出できます。インテリアとしての評価の高い照明です。
半間接照明
間接照明に近い照明ですが、光源から直接照らす光の量が10%から40%の照明を半間接照明といいます。間接照明よりは明るく、直接照明よりは暗い照明です。
直接照明
下方向のみを照らす照明であり、直接照らす光の量が90%以上の照明を直接照明と言います。スポットライトやダウンライトが直接照明であり、近年はリビングでもよく利用されています。
半直接照明
最も一般的な照明です。光源から直接照らす光の量が60%から90%であり、基本的には下部を照らす直接照明ですが、カバーを通して空間全体を照らします。
全般拡散照明
全方位に対して光を照らす照明です。シーリングライトやボールの形をしたライトが全般拡散照明にあたります。吊り下げて使われることが多く、高さが低いと眩しくなります。空間全体を明るく照らすことが出来る点が特徴です。
間接照明の種類
部屋に落ち着いた雰囲気や癒しの雰囲気を演出する間接照明。ホテルやカフェ、バーなどではおなじみの照明です。
光を壁や天井に反射させ、反射光によって柔らかく穏やかな光で部屋を照らす間接照明。この間接照明にもいくつかの種類があります。
この種類ごとの特徴をご紹介しますので、お部屋の照明選びの参考にしてみて下さい。
>>間接照明の選び方
建築化照明
間接照明に使う光源を天井や壁などに組み込んで設置された照明です。新築時やリフォームなどの際に取り付けることが多く、取り付ける場合には建築工事が必要と成ります。
コーブ照明(天井を照らす間接照明)
コーブ照明とは、折り上げ式の天井によく用いられる間接照明の種類です。天井の角や壁に照明を設置し、光源が直接目に入らないようにして天井を明るく照らす間接照明です。
天井を柔らかく照らすことで、明るい印象を演出できます。吹き抜けの天井や傾斜のある天井に適しており、立体感を強調できる間接照明です。
コーニス照明(壁を照らす間接照明)
天井と壁が接する場所に設置する間接照明です。遮光板などで直接光源が見えないようにし、下方向に照らします。壁やカーテンに光を反射させるのが一般的であり、素材によって光の印象が異なるので、様々な演出が出来る間接照明です。
バランス照明(壁の上下を照らす間接照明)
壁に取り付けられ、遮光板の上下から光を出す間接照明です。2方向から空間を照らすので影が出にくく、洗面所の鏡などによく使われます。天井や壁の素材や質感とのバランスが重要ですので、バランスを考えた計画が必要となります。
家具間接照明
家具の上部や下部に設置する間接照明を家具間接照明といいます。テレビ台などの下部に設置されることが多く、空間の重心を下げる効果もあります。
アッパー照明
光源を直接見えないようにしながらも、上方向に照らした間接照明をアッパー照明と言います。上方向に照らすことによって、立体感を演出することが出来ます。天井の低い部屋を広く感じさせる効果のある間接照明です。
間接照明として使われる照明器具の種類
間接照明として使用することの多い照明器具には大きく分けて3種類のものが存在します。
- シーリングを使用するタイプ
- ダクトレールを使用するタイプ
- コンセントから電源を引くタイプ
もっとも手軽なのはコンセントから電源を引いて使うタイプの照明器具ですが、住んでいる家の作りによってはダクトレールが引いてあったり、多くの場合はシーリングが設置されていると思いますので、工夫次第で様々な照明効果を部屋にもたらすことが可能となります。
それぞれのタイプの中にも様々な種類の照明が存在していますので、詳しく紹介していきます。
シャンデリア
天井からつりさげられた照明器具です。光源と装飾が多く、複雑な光を照らすためにカットされたガラスが良く使われています。リビングや吹き抜けによく使われています。
ペンダントライト
吊り下げ式の照明器具です。キッチンやダイニングなどで食卓の上につけられていることが多い照明です。
ブラケットライト
柱や壁等の側面に設置する間接照明です。照明のアクセントとして使用頻度が高く、雰囲気のある空間の演出に効果的です。
スポットライト
指向性の強い光が特徴の照明器具です。置物などの部分的な強調に適しています。天井や壁に光を向けて間接照明として使うことも多いです。
スタンドライト
スタンドライトの中には、テーブルスタンドと呼ばれる背の低いスタンドライトと、フロアスタンドと言われる背の高いスタンドライトに分類されます。
また、それ以外にも本体の形や光の指向性、シェードによって分類されます。以下に分類ごとの特徴についてご紹介します。
グローブ型
グローブ型は光源が直接見えないように、曇りガラスやプラスティックで覆われた照明です。他にもクロスや和紙などの素材も使われることがあり、素材毎に明かりの印象が大きく異なります。照明器具よりも、インテリアに近い印象です。
トーチ型
キャンドルのように細長い形状のスタンドライトをトーチ型と言います。大きさも様々で、色んな種類のシェードが使用されている種類が豊富な間接照明です。
シェード型
ホテルの枕元に必ずと言っていいほど置いてあるシェード型スタンドライト。シェードとは笠という意味であり、明かりを優しく下方向に分散させる間接照明です。
リフレクター型
リフレクター型間接照明はデスクスタンドとしてよく使われる照明器具です。スポットライトに近い照明ですので、壁を照らしたり家具の裏から照らすことによって素敵な間接照明となります。