間接照明に使われる光源について
LEDや蛍光灯、白熱灯など照明に使われる光源にもいくつかの種類があります。同様に間接照明に使われている光源にもいくつかの種類があります。代表的な間接照明に使われている光源の光の特徴や寿命、経済性についてご説明します。
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間接照明の光源の種類
間接照明にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。また、間接照明に使われる光源にもいくつか種類があります。間接照明に利用される光源には、以下の種類があります。
これらの光源が間接照明に使われる光源として一般的です。それぞれの特徴について以下で詳しくご説明します。
LEDの特徴
近年急速に普及しているLED。LEDとはLight Emitting Diodeの略であり、電流を流すことによって発光する半導体です。圧倒的な寿命を誇り、省電力、明るさなど他の光源を圧倒しています。最近では間接照明に使われる光源としても広く一般的となってきました。
LEDの光の性質
LEDの光は熱線や紫外線をほとんど含まず、艶や立体感の表現性に優れている点が特徴的です。また、すぐに点灯する点も特徴であり、点滅にも強いのでON/OFFの切り替えが頻繁な照明にも適しています。
ただ、LEDは生産工程が複雑なため同じタイプのLEDでも個体差が他の光源よりも大きく、ばらつきが大きいという点も特徴の1つです。
LEDの寿命と経済性
LEDの寿命は非常に長く、光束が初期値の70%以下になるまでの時間が約40,000時間と、他の光源を圧倒しています。一般的な白熱灯の25倍以上の長い寿命を誇ります。
経済性にも非常に優れており、一般的な白熱灯の1/8程度の消費電力量と言われています。街灯や信号機の光源が次々にLEDに切り替わっているのにも頷ける寿命の長さと経済性の高さを誇っています。
蛍光灯の特徴
蛍光灯は、照明の光源としては最も一般的です。蛍光灯は放電によって発生した紫外線を蛍光物質に当てて、発光させる仕組みです。
蛍光灯内部の蛍光物質の種類で温白色や昼光色などの多くの色温度を変化させることが出来るので、家庭用の間接照明はもちろん、業務用にも幅広く使われている光源です。
蛍光灯の光の性質
蛍光灯の光は拡散光と言われる指向性の低い光ですので、影が出来にくい特徴があります。
また調光が可能であり、蛍光物質を変えることでいろんな色温度を出せます。 デメリットとしては、低温時に明るくなるまでに時間がかかる点が挙げられます。
蛍光灯の寿命と経済性
蛍光灯の寿命は種類によって多少の差はありますが、最もよく利用されているHf蛍光灯で12,000時間と言われています。家庭用の丸形蛍光灯でも7000時間程度、直管蛍光灯で4000時間程度の寿命です。
蛍光灯の特徴としては、ON/OFFの切り替えに弱く、頻繁な切り替えによって寿命が短くなります。一説には一回の点灯によって寿命が一時間短くなると言われています。
経済性の非常に高く、消費電力はLEDには劣りますが、非常に経済的と言える消費電力の低さを誇っています。
白熱灯の特徴
昔ながらの光源である白熱灯。蛍光灯やLEDの普及によってシェアを落としている光源です。しかし、白熱灯はスポットライトやダウンライトとして間接照明には度々使われています。
白熱灯の光の性質
白熱灯の光は点光源に近いので、立体感や艶感の表現に優れているのが特徴です。調光も簡単であり、低温でもすぐに点灯する点が大きなメリットです。 白熱灯は演色性能が非常に高く、LEDや蛍光灯よりも照射対象をより綺麗に見せることが出来ます。
また、白熱灯は点滅に強いため、ON/OFFの切り替えに強く、頻繁につけたり消したりする照明に適しています。
白熱灯の寿命と経済性
白熱灯の寿命と経済性は低いです。その効率の悪さから経済産業省の方針として、2012年までに代替の効く白熱電球の生産を中止し、電球型の蛍光灯に切り替えていくことが決まっています。
白熱灯は寿命が他の光源よりも短く、1000時間から4000時間程度と言われています。また、白熱灯は本体が熱くなることからも分かる様に、余分なエネルギー消費が大きく、電気消費量が多い点もデメリットです。
HID(高輝度放電灯)の特徴
HIDとは、High Intensity Discharge Lampの略であり、高輝度放電灯と呼ばれる光源です。間接照明には使われることはほぼありませんが、ご紹介します。 HIDは大光束が必要な屋外で間接照明として使われることが多い光源です。
たとえば、道路照明やスタジアムなどの施設で使われることが多いです。公告などのライトアップにも良く使われています。
HID(高輝度放電灯)の光の性質
発光原理は蛍光灯とほとんど同じですが、点灯するまでに時間がかかる点が特徴的です。HIDは点灯には内部の水銀を蒸発させる必要があるので、点灯までに数分は時間を要します。
また、HIDは効率が良く光量が多き点も特徴です。そのため屋外の大光束が必要な場面で使われることが多いです。
HID(高輝度放電灯)の寿命と経済性
HIDにも水銀灯やメタルハライドランプなどいくつか種類があるので、一概には言えませんが、HIDの寿命は6000時間から16000時間程度と言われています。
発光原理が蛍光灯に近いので、蛍光灯の寿命とさほど変わりません。 同様に、経済性に関しても良く、蛍光灯と同程度の経済性の高さを誇ります。