圧力鍋の上手で賢い選び方
圧力鍋を選ぶ時、まさか「そんなに量は作らないから…」などという理由で小さいものを買おうなどと思ったりはしていませんか!?選び方によってはせっかくの圧力鍋なのに、できる料理が限られる、なんてことになりかねません。
これはほんの一例にしかすぎませんが、実際に圧力鍋を購入しようと思ったら、様々な要素が関係していきます。ここではそんな圧力鍋を上手に選ぶ方法について紹介していきます。
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圧力鍋のサイズによる選び方
圧力鍋を選ぶ際に、多くの方が気になるのがどのサイズの圧力鍋を選べばよいのかということでしょう。大きすぎても重たい、小さすぎると作りたい量が作れないなど弊害が出てきてしまうので、なるべく丁度良いサイズを選びたいものです。
圧力鍋を選ぶ際にまずは気を付けたい、サイズによる選び方について確認していきましょう。
選ぶべきサイズの基準
まずは、初めて圧力鍋を使おうと思っている方にとって分かりやすい一つの基準を紹介します。
- 選ぶべき圧力鍋のサイズ = 家族の人数(料理を食べる人数) + 1リットル
これが一つの目安となるでしょう。これにはもちろん作った料理を食べるのが大人なのか、子供ばかりなのか、さらにはメインの料理に使うのか、副菜をメインに作るのかによっても変わってくるでしょう。
すべてが紹介した基準の通りになるとは限りませんが、一つの基準とはなるでしょう。大は小を兼ねるという言葉がありますが、大きすぎるとそれだけ重くなります。これは圧力鍋を使用しなくなる大きな要因の一つとなるので注意しましょう。
キッチンの広さも大切
圧力鍋のサイズ選びで見落としがちなのが、自宅のキッチンの広さです。圧力鍋というのは、普通の鍋と比べてフタがかなり大きいです。その場合、コンロが狭いと他の料理が作りにくくなったりしてしまいます。
それはすなわち圧力鍋を保管するスペースも必要なるでしょう。しまう場所はもちろん、洗った後に乾かす場所も普通の鍋に比べてスペースを使うということを頭に入れておくと良いでしょう。
圧力鍋の素材による選び方
圧力鍋の選び方で気にしておきたいポイントであり使い勝手を左右するの要素の一つが、圧力鍋に使われている素材です。基本的にはアルミ製、ステンレス製、アルミとステンレスの多層式の三種類に分かれています。
それぞれに特徴があり、どんな料理をするかによっても選び方が変わってくるので、それぞれの種類ごとに確認していきましょう。
アルミ製の圧力鍋
アルミ製の圧力鍋の最大の特徴と言えば、何と言ってもその「軽さ」でしょう。圧力鍋の欠点一つとも言うべきがその重さ。かなり苦労されているお母さんも多いのではないでしょうか。
そんな圧力鍋の重さを少しでも軽減してくれるのがこのアルミ製の圧力鍋です。熱伝導にも優れているので、より「時短」を実感出来る素材であるとも言えるでしょう。ただし酸・アルカリに弱いので調理する際に酢の成分を含むものを作るのはおすすめできません。
ステンレス製の圧力鍋
ステンレス製圧力鍋の最大の特徴は熱の伝わりが悪いという部分です。これは一見するとデメリットのように聞こえますが、加熱してから冷めていくのに時間がかかる点が、煮込み系の料理をする際には大きなメリットとなるのです。
牛筋の煮込みや、ブタの角煮、おでんなどにも非常におすすめで、アルミ製の圧力鍋にくらべて時間がかかる半面、非常に美味しく仕上げることが出来るでしょう。
アルミステンレス多層式の圧力鍋
こちらは文字通り、アルミとステンレスを合わせて作られた構造となっています。つまりアルミとステンレスの性質を掛け合わせたような特徴を持つ圧力鍋であるということが言えます。
ステンレスの熱伝導の悪さをアルミの要素が補っています。重さに関してはステンレス製のものと同じであると考えて良いでしょう。圧力鍋が持つ特徴を最大限発揮できるのがこの多層式の圧力鍋であると考えて良いでしょう。
圧力鍋の機能(仕様)による選び方
圧力鍋には非常に様々な機能(仕様)を持ったものが発売されています。圧力鍋の形状はもちろんのことながら、持ち手の形や機能に至るまで様々なものがあり、それぞれに特徴があります。
これは圧力鍋を選ぶ上でも非常に重要な部分となってくることには違いないでしょう。ここではそんな機能、仕様による選び方について紹介していきます。
両手鍋か片手鍋か
圧力鍋というのは、非常に便利である半面、かなり重いです。女性にとっては正直重すぎて料理しにくいと感じる方も少なくないでしょう。基本的には水を入れて使用する圧力鍋では余計に重さが気になるでしょう。
そんな時、圧力鍋の選び方で気にしておきたいのは、鍋の持ち手の形状です。基本的には持ち手が二つの両手鍋と、一つの片手鍋のどちらかを選択することになります。
一般的には両手鍋の方がおすすめです。しっかりと持つことが出来るので持ちやすいことはもちろんのことながら、収納の時のことを考えても、持ち手が飛び出していないのでしまいやすいというのもおすすめのポイントとなります。
また、圧力鍋によっては、片手鍋の形状でありながらも、通常の持ち手部分の反対側に小さな持ち手が付いていて両手持ちが可能というものもあります。
圧力調整器が付いているか
圧力鍋には、内部の圧力をどの程度にするかを調整できるものとできないものがあります。調圧弁の種類にもよりますが、錘(おもり)を取りかえることで内部の圧力を調整するものと、レバーで簡単に調整出来るものがあります。
調整出来た方が良いかによって出来る料理に大きな変化はありませんが、調理時間が変わってくるでしょう。また圧力を記載したレシピに対応しやすいのも調整機能がついた圧力鍋となります。
基本的には調整機能が付いたタイプの方が値段が高くなりやすいので、どちらを選ぶかは値段次第になる方も多いかもしれませんが、付いていると便利な機能であることは間違いないでしょう。
フタの方式による違い
圧力鍋のフタは密閉出来るようになっていますが、このフタの形状にはいくつかの種類があります。それぞれの種類によって特徴が異なるので一つ一つ簡単に確認していきます。
かさねブタ
圧力鍋のフタ側にパッキンが付いているのがこのタイプとなります。材料を入れて圧力鍋にフタをしたら回転させるなどしてストッパーにひっかけることで密閉されます。
落としブタ
一方で圧力鍋のフタではなく、鍋側にパッキンが付いているのが落としブタ式の圧力鍋です。これはフタを落とすことで鍋の圧力が上がった際に鍋側のパッキンがストッパーとなり密閉します。
スライド式
片手持ちの圧力鍋のほとんどがこのタイプと言えるでしょう。圧力鍋にかぶせたフタを回転させるなどしてスライドさせることでフタを固定し、鍋を密閉させます。
IH対応かどうか
最近のキッチンは、IHを採用しているものも多く、圧力鍋の選び方を考える上で、その圧力鍋がIHに対応しているかどうかというのは非常に重要なポイントと言えるかもしれません。
今発売されている圧力鍋は、大切に扱えば何年にも渡って使用できます。もし仮に自宅のキッチンがIHでなくとも、将来のことを考えてIHに対応した圧力鍋を選んでおくメリットは高いと言えます。
IHに対応しているかについては、その圧力鍋の仕様を確認すれば簡単に分かります。多くの場合アルミ製の圧力鍋はガスのみ、ステンレス製の圧力鍋はIHにも対応しているものが多いようです。
レシピブックが充実しているか
圧力鍋を選ぶ際につい見落としてしまいがちなのが、その圧力鍋を使ったレシピブックが充実しているかどうかです。圧力鍋を使用した料理のレシピはネット上などにもたくさん紹介されています。
しかし圧力鍋と言ってもその種類は非常に多く仕様が違えば調理時間にも違いが出てきます。そんな時、その圧力鍋を使ったレシピブックが充実していれば、より美味しい料理をたくさん作ることが出来るでしょう。
最近の圧力鍋には付属しているものが多くなっていますが、そのレシピ数が多いに越したことはありません。レシピブックが付属していることはもちろんのこと、ある程度のレシピ数が揃っているかどうかは、圧力鍋選びの重要なポイントと言えるでしょう。