圧力鍋の使い方で絶対に守るべき注意点まとめ
圧力鍋は普通の鍋とは異なり高圧で調理するので、調理時間が短縮するというメリットがあります。しかし、デメリットもあります。それは正しい使い方を守らなければ爆発や蒸気の噴出などのリスクがある点です。そこで圧力鍋を安全に便利に使うために覚えておいてほしい注意点をまとめましたのでご確認ください。
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圧力鍋に入れてはいけないもの
圧力鍋は非常に便利な調理器具です。調理時間の短縮や、ガス代の節約など多くのメリットをもたらしてくれます。しかし、リスクもありますので注意しなければならない点がいくつか存在します。
実際に日本国内でもやけど等の事故の他にも死亡事故も起こっています。そこで圧力鍋を使う上で必ず守ってほしい取り扱いの注意点をまとめましたので参考にしてみて下さい。
ただ、圧力鍋の種類によっては注意点が異なったり増えたりしますので、必ず付属の取扱説明書は確認するようにして下さい。
絶対ダメ!リスクが高い食材と調味料
圧力鍋は内部に圧力をかけて沸点を上昇させて調理する器具ですので、入れてはいけない食材や調味料が存在します。
入れてはいけない食材や調味料の特徴としては、「膨らむもの」か「蒸気口(ノズル)を塞ぐ危険があるもの」です。
圧力鍋に入れてはいけない食材や調味料を分かりやすくリストにまとめてみましたのでご確認ください。
圧力鍋に入れてはいけない食材
- 豆類。圧力鍋事故の原因の上位食材。説明書記載の量以上は絶対に入れない。
- パスタなどの麺類。泡立つので危険。
- おもちや竹輪などの膨らむ食材。
- 牛タン等の皮膜に覆われた食材。
圧力鍋に入れてはいけない調味料
- カレーやシチューのルウ。とるみが強くノズルを詰まらせる原因。事故例多い。
- 重層
- 多量の油
- 多量の酒
主要なものは上述した通りですが、他にも膨らんだり泡立つ食材等のノズルを詰まらせる危険のある食材は注意が必要です。
圧力鍋の手順ごとの注意点まとめ
実際に圧力鍋で調理する際の注意点を手順ごとにまとめてみましたので、ご確認ください。
調理前の点検
圧力鍋は普通の鍋とは異なり、内部に圧力をかけて調理するのでいくつか需要な部品があります。その部品に不備があれば、うまく調理できなかったり事故の原因にもなり得ます。
調理前の圧力鍋の点検ポイントをまとめましたのでご確認ください。
- 蒸気口(ノズル)が詰まっていないか?
- 安全装置は壊れていないか?
- パッキンは劣化していないか?
- 取っ手や蓋のネジが緩んでいないか?
- おもり式の圧力鍋ならおもりはついているか?
加圧中の注意点
圧力鍋に材料を入れ、火にかけてからも注意点がいくつかあります。火にかけている時の事故が最も多いので注意が必要です。調理時の注意点もまとめましたのでご確認ください
- 圧力鍋の内容量を確認し、最大容量以上は絶対に入れない。
- レシピ等で加圧時間を確認しておき、加圧時間10分につき200ml以上の水を入れる。
- 蓋はしっかりと閉まっていることを確認してから火にかける。
- おもり式の圧力鍋は必ずおもりをつける。
- 圧力がかかったのを確認できたら、弱火にする。
蓋を開ける時の注意点
蓋を開ける時にも注意が必要です。しっかりと減圧(圧力が下がっている)されていることを確認してから蓋を開けなければなりません。
日本では圧力鍋は消費生活用製品安全法の特定製品に指定されており、国が決めた技術基準をメーカー(輸入業者)が保障することが決められています。この基準を満たした証明である「PSCマーク」がある圧力鍋は基本的には減圧されていないと蓋が開かないように安全装置がついています。
しかし、安全装置があるといっても完璧に毎回作動するかはわからないので、事故のリスクを少しでも下げるためにも、確認は怠らない方が無難です。
通常は火からおろして自然冷却すると、内部の圧力も徐々に下がるので、粗熱が取れてから蓋を開けます。
しかし、時間がない時やあまり味が濃くならないように早く取り出したい方もいると思いますので、「急冷」による蓋の開け方と注意点をご説明します。
おもりを調節して圧力を抜く方法
おもり式の圧力鍋で使える方法です。蒸気口についているおもりを一段あげて少しづつ内部の圧力を下げる方法です。
慎重にやらないと蒸気口から勢いよく蒸気が出ますのでやけどの危険があります。圧力が下がると内部の沸点も下がるので再沸騰する点も注意が必要です。
少しづつ焦らずに圧力を下げていってください。再沸騰によって煮崩れすることもありますので、おススメはしません。
圧力鍋の上から水をかける方法
圧力鍋の上から流水をかけることによって、圧力鍋の温度を下げて圧力を下げる方法です。おもりを上げる方法よりも安全性は高いですが、鍋の種類によっては禁止されていますので説明書の確認が必要です。
圧力鍋を水につける方法
水をかける方法と原理は同じです。圧力鍋を水につけることで温度を下げて圧力を下げます。この方法も鍋の種類によっては禁止されていますので説明書の確認が必要です。また、ステンレス製の圧力鍋は、鍋底を痛めるのでやめておいた方が無難です。