知育玩具の種類やタイプごとの特徴
知育玩具は、目的や育児方針に合わせて分類される種類と、形状や使用方法で分けられる種類が存在しています。様々な種類の知育玩具があるため、本当に自分の子供にとって適切な知育玩具なのかわからないまま買い与えているという人も多いでしょう。
そんな人のために、ここでは知育玩具の種類やタイプごとの特徴について詳しく解説していきますので、ご自身の家庭における育児方針や、自分の子供に合った知育玩具を見つけるために役立てて頂けたら嬉しく思います。
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育児方針に合わせた知育玩具の種類
知育玩具を育児方針別に分類すると、大きく分けて7つの種類に分類されます。
これらの分類は一般的に「子供の興味とは関係しにくい」とされています。例えば、おもちゃの定番ともいえる積み木に関しても、それが数字になっていれば積み木として使用するだけでなく、数学的な知育玩具としても活用できますし、子供は小さな頃から数字に関心を持つようになっていきます。
そのため、上記の分類は「親の関心」において分けられていると考えてよいでしょう、そのため子供の興味に合わせて選ぶというよりは、ご家庭の育児方針や教育方針などに合わせて選ぶのが適切とされています。
英語系の知育玩具
主に英単語やアルファベットを使用した知育玩具です。
幼児向けのものであれば、アルファベットの形をしたブロック、ぬいぐるみの体のパーツに英単語が書かれていて押すと発音するなど、遊びの一環として英語を取り入れて、英語に対する抵抗をなくすための知育玩具です。
主に、楽しみながら英語に触れ合えることを目的に作られています。
数字・計算系の知育玩具
主に数字や計算式、算数の基礎をベースに作られた知育玩具です。
数字や算数への苦手意識を持たせないために、数字の基礎を遊びながら学べるように作られており、数字の大きさが視覚的に判断できるように作られたものや、カラフルなそろばん状の造りで数を楽しく学べるように作られたものなどがあります。
文字・ことば系の知育玩具
主に国語の基礎となる言葉や文章、文字といった要素を使った知育玩具です。
日本語の正しい発音が学べるように、文字やイラストを押すと音声が再生されるものや、ことばの形を絵合わせゲームのように学べる仕組みのものなどが展開されています。
リズム・音楽系の知育玩具
実際に演奏のできる楽器や、楽器の音が出る知育玩具などがこの種類です。
ピアノや打楽器のような一般的な楽器を簡略化したものから、絵本などをタッチすると楽器の音が出る仕組みになっているものなどが存在しており、電子楽器から木のおもちゃまで様々な種類があります。
お絵かき・工作系の知育玩具
幼児期の子供がなめてしまっても大丈夫な天然素材で作られたクレヨンや、寒天で作られている粘土などがあります。もちろん知育玩具としての定番と言われるレゴブロックなどもこのタイプに属します。
色彩感覚や独創性、手先の感覚などの成長を促します。
パズル・脳トレ系の知育玩具
様々なタイプの知育玩具に属しているパズル系。英語を題材にしたものや地図や図形などを題材にした学習的要素の強い知育玩具から、様々な工夫を促して達成させる脳トレ系の知育玩具までざまざまな種類があります。
幼児向けにはピースが大きくシンプルなもの、さらには立体構造のものが好まれており、児童向けにはピースの細かいものや、学習要素を高めた知育玩具が好まれています。
運動・スポーツ系の知育玩具
知育玩具というのは「知的能力向上を促すおもちゃ」とされているため、運動能力については知育玩具に含まないという見方もあるようですが、幼児期から活用することで優れたバランス感覚の会得を促す効果などが期待されている玩具もあります。
バランスボールのような素材で作られた馬のおもちゃなど、子供の運動効果を高める目的で使われています。
形状や使用方法による知育玩具の分類
知育玩具を形状や使用方法で分類すると大きく分けて以下の7種類に分けられます。
- 幼児向け語学や数学的知識を教える知育玩具
- パズルを使用し学習効果を狙う知育玩具
- 形状を自由に作り変えられる知育玩具
- 化学や工学の基礎を学ぶ知育玩具
- 音声を使用した知育玩具
- テレビゲームを使用した知育玩具
- 映像を使用した受動的な知育玩具
これらの知育玩具は、子供の興味であったり適切な年齢に合わせて選ぶことが大切となります。
幼児向け語学や数学的知識を教える知育玩具
「あいうえお」の五十音や、アルファベットの「ABC」、数字の「123」など、記号や文字を形取った幼児向けの玩具から、基本的な足し算や九九といった数学的知識を印字した児童向けの玩具があります。
スポンジのような柔らかい素材でできた玩具や、積み木のような形状で作られた物など形状は様々ですが、どのようなタイプであっても両親や身近な人間が、玩具に印刷された文字や記号の意味を教えて、それらを組み合わせたりすることで知能的成長を促す知育玩具として作られています。
知育玩具の中では比較的低年齢向けとなっており、その中でも特にポピュラーな存在です。
パズルを使用し学習効果を狙う知育玩具
空間把握能力や形状把握能力、他にも集中力を向上させるためにも使われることのあるパズルを使用した知育玩具です。
幼児向けとしてポピュラーなものは、子供に人気の高いキャラクターなどが描かれており、ピースを年齢に合わせて単純化したジグソーパズルがあります。また、日本地図の形状に合わせて、県ごとの形に切り抜かれたピースを合わせるような学習効果を狙った知育玩具も販売されています。
他にも、図形や文字、数字などの部品を同一形状の穴や窪みにはめ込む組み立て式のパズルであったり、敷き詰めパズルを子供向けに簡単な作りにした物などもあり、それぞれの育児方針などに合わせて選ばれています。
このタイプの知育玩具もまた、非常にポピュラーな存在と言えるでしょう。
形状を自由に作り変えられる知育玩具
この種類の代表的な知育玩具といえばレゴブロックなどが挙げられます。
このタイプの知育玩具は、何かの形を模倣したり創造することで認識能力の強化であったり、創意工夫や発想意欲を強化する為の役に立つと考えられており、また人間の器官の中でも特に優れた表現力を持つ手を使用することで、大脳の発達を促すとも考えられています。
知育玩具の中でも特にポピュラーな存在であり、非常に多くの幼児や児童がこの種類の知育玩具に夢中になることから、世界中で好ましい玩具として受け入れられています。
レゴブロックのように凹凸のあるブロックを組み合わせるものだけでなく、マグネットやパズル的構造を持った知育玩具など、各メーカーから様々な魅力や特徴を持った知育玩具が登場しています。
化学や工学の基礎を学ぶ知育玩具
理科教育の基礎として知育玩具が使用されるケースも多くあります。単純な化学や工学であったり、電子工学を学習する手助けとなる知育玩具が登場しており、電子回路を組み合わせることで様々な電子機器を作成したり、シンセサイザーのように音を発生させるタイプものもなども存在しています。
このタイプには、比較的対象年齢の高い知育玩具が多く、中には学校用の教材として使用されているものもあります。
音声を使用した知育玩具
古くからある音声を使用した知育玩具といえば、カセットデッキなどを使用して、言葉の発音を繰り返し聴かせるような作りのものがありましたが、最近ではデジタル録音によってROMチップに録音された音声を、操作によって発声させ、英単語や英語の発音、さらには絵本をタッチするだけで動物の鳴き声や楽器の音などを出すものも登場しています。
シンプルなものであれば幼児向けの「音が出る」という知育玩具から、地球儀や図鑑などと連動して音声で詳しい説明を行うような児童向けの知育玩具なども登場しています。
テレビゲームを使用した知育玩具
テレビゲームを同じ技術を使用し、内容を教育的にした知育玩具も近年注目しており、大人向けのものであれば「脳トレ系」に代表される、学習効果を狙ったテレビゲームソフトなどが展開されています。
一般的なゲームハードを使用したものから、ペンタブレットを使用した知育玩具、さらにはタッチパネルを使用して操作するものなども登場しており、知育玩具の中でも今最も進化している種類といえるでしょう。
ゲームに熱中する子供が多いため、その興味を教育に向けようと狙って作られている事で注目は集まっていますが、学習要素を高めすぎるとゲームであっても子供の関心が失せてしまうという事もあるようです。
映像を使用した受動的な知育玩具
知育玩具の中でもより教材的な意味合いの強い種類です。大人であれば運転免許試験場などで見せられる事故防止ビデオなどと同じように、幼児や児童が好むキャラクターを登場させつつ学習的内容をもたせたものです。
近年までは「見ているだけ」という非常に受動的な遊び方の知育玩具でしたが、ハイテク化とともにテレビゲーム的要素をもたせたタイプの種類も登場しています。