出産準備で用意すべき?哺乳瓶の必要性と考え方
お産が近くなってくると退院時の赤ちゃんの服、タオル、おむつなど色々な育児用品を準備しなければいけませんね。そうして準備を進めていると「哺乳瓶ってどうしたら良いんだろう?」という疑問が湧いてくるかと思います。
今回はそもそも出産準備で哺乳瓶が必要なのか、あったほうが良いのかという点と、もし買うとしたらどんな点に着目して選べば失敗しないのかというところを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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新生児用に哺乳瓶は何本必要?
まだ赤ちゃんが生まれていないと想像しにくいかもしれませんが、まずは一般論で言うと以下のような本数になります。
- 完母なら240mlを1本
- 混合なら160mlを2本
- 粉ミルク(完ミ)なら多ければ多いほど便利
この数字は育児をしていくと最終的にこうなるという意見です。基本的な考え方としては「出産前に買うのは最低限にして、必要性を感じ始めてから買う」というのが良い選択になります。
ではここからは、あなたにとってベストな選択ができるように、哺乳瓶の必要性について掘り下げていきましょう。
産後の予定は完母?粉ミルク?混合?
まずは予定で構わないので産後は完母でいくのか、混合なのか粉ミルクなのかを何となく想像してみましょう。当然のことですが、それによって出産前から哺乳瓶が必要かどうか、また何本程度必要なのかが決まってきます。
哺乳瓶は出産前から用意すべき?
基本的に完母の予定であれば出産前に用意する必要はないので、出産後の母乳の出具合に合わせて検討すれば良いでしょう。ただ、産院によっても方針が違うので、もし粉ミルクを推奨する産院だった場合は哺乳瓶を用意してくださいと言われる場合もあります。
混合や粉ミルクの場合は退院時、もしくは入院中から使うことになるので出産前から用意しておいた方が良いでしょう。
完全母乳の予定でも哺乳瓶は必要?
完全母乳で育てる場合には哺乳瓶は必要か?と考えるよりも「あればあったで便利」というニュアンスで考えると良いかもしれません。例えば以下のような場面で活躍してくれます。
- 白湯や果汁を飲ませるのに1本は必要
- 誰かに預けなければいけない時に必要
- 風邪をひいて授乳すらできない時に必要
白湯や果汁を飲ませるのに1本は必要
産院や助産師によっても考え方が違うようですがお風呂上りに白湯を飲ませたり、赤ちゃんに果汁を飲ませたりする際には哺乳瓶があると便利です。「お風呂上りは母乳で良い」「生後6ヵ月までは果汁をあげないほうが良い」という意見もありますが、この後紹介する場面では赤ちゃんを哺乳瓶に慣らしておく必要があるので、あえて哺乳瓶を使っておくのもおすすめです。
誰かに預けなければいけない時に必要
誰かに預けなければいけなくなったときには哺乳瓶がないと困るので、この場合は必要となるでしょう。ただし、いつも母乳しかあげていない場合、急に哺乳瓶でミルクをあげても赤ちゃんは飲みません。もし預けなければいけないことが予想される場合には先ほどの白湯などで哺乳瓶に慣らしておく必要があります。
風邪をひいて授乳すらできない時に必要
お母さんが風邪をひいてしまった場合でも授乳しないと胸が張ってきて痛むので、できるだけ風邪薬などを飲まずに母乳を与えることが望ましいですが、高熱が出た場合やめまい、激しい頭痛がある場合には授乳できないことも予想されます。そうなってから哺乳瓶を買いに行くのも辛いですし、赤ちゃんが初めての哺乳瓶だと使えない可能性もあるので日頃から少しずつ触れさせておくといざというときに活躍してくれます。
赤ちゃんは哺乳瓶を使わなくても飲める!
実は生まれたばかりの赤ちゃんも哺乳瓶を使わずにスプーンやカップで水分をとることができます。もちろん、哺乳瓶に比べれば口の横からダラダラとこぼしながらになってしまうデメリットはありますが、乳首混乱が気になってたり、ちょっとした白湯を飲ませるだけに哺乳瓶が必要?と疑問が晴れない場合にはこの方法でも対応できます。
赤ちゃんは生まれて数日以内にK2シロップという新生児の出血予防のビタミンを病院で摂取しますが、このK2シロップの飲ませ方が「カップ」なので、カップで飲ませることが邪道ということはありません。入院中にカップで飲ませる練習がしたいとスタッフに伝えれば教えてくれるはずなので、入院中に練習しておくと良いでしょう。
哺乳瓶を購入するなら気をつけたいポイント
ここまでの内容で哺乳瓶1つは買っておこうかな、と思った方向けに最低限抑えておきたい哺乳瓶を選ぶポイントを紹介しておきます。哺乳瓶選びで大切なのは「乳首」「サイズ」「素材」の3点です。
哺乳瓶の乳首(ニプル)について
ピジョン / 乳首実感 | ピジョン / 母乳相談室 |
哺乳瓶の乳首は「サイズ」「硬い柔らかい」「出やすい出にくい」などがあって、赤ちゃんの哺乳力に合わせるのが最も重要になります。最初は柔らかめにしておいて、飲んでるときに乳首がへこんだり数分で飲み干してしまうようなら哺乳力が上がってきた証拠なのでもう少し固めにするなどの調節が必要です。
それから哺乳瓶の乳首とママのおっぱいで混乱するのを防ぐという目的で作られている物もあり、そういう所が気になる方は「乳首実感シリーズ」か「母乳相談室」を選ぶと良いでしょう。
哺乳瓶のサイズ選びについて
完母で育てるのであれば大きめのサイズを買っておくと汎用性が高いので便利です。粉ミルクで育てる場合は成長に合わせてサイズを選んでおくとミルクがあげやすいです。混合の場合も成長に合わせて買う方が結果的に楽ですが、経済面や買い替えるのが面倒だという場合は大きめにしておけば問題ありません。
プラスチックとガラスの違い
プラスチック製哺乳瓶 | ガラス製製哺乳瓶 |
哺乳瓶の素材は大きく分けてこの2つになります。それぞれメリットデメリットがあり使い分けができるので、2つとも持っているママも少なくありません。
まずガラスは重いので飲むのに時間がかかる新生児に使用していると腕が痛くなったり、持ち運びに不便だったりします。しかしメリットとしては、ミルクを冷ますのに時間がかからないことや傷がつきにくく匂いもつかないので衛生面で優れているという点が挙げられます。
プラスチックは軽くて持ち運びや長時間の使用には良いのですが、何度も消毒していると匂いがついたり、ミルクが冷めにくいと言ったデメリットがあります。
ミルクをあげる頻度が多い場合はガラス、あまり頻繁でない場合や外出用としてはプラスチックを選んでおくと良いでしょう。