おっぱいトラブル予防!搾乳機を使わない上手な搾乳方法
初めて子どもを持ったママにとっては搾乳なんてどうして良いかわからない、というのは当然です。様々な理由で粉ミルク育児をするにしても生後間もないうちは母乳で育てたい、搾乳しないと胸が張って痛いなど、搾乳しなければいけない時は必ずやってきます。
今回は搾乳の必要性や上手な搾乳方法、必要な道具ややり方を解説し、搾乳した母乳の保存方法や飲ませ方まで紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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搾乳の必要性
まず「うちは粉ミルクだから関係ない」と思うこともあるかもしれませんが、ママの体の構造上そうはいきません。いくら粉ミルクで育てると言っても、子どもを産んだら母乳が作られるようになっているので、搾乳しないと母乳が貯まりすぎて「乳腺炎」になってしまいます。
また、赤ちゃんが生まれて間もないころは赤ちゃんの飲む量と母乳の作られる量のバランスが合わずに「母乳過多」になることが多いです。その場合でも搾乳しておかないと乳腺炎になるので、定期的な搾乳は必須と言えるでしょう。
上手な搾乳の方法
搾乳と聞くと難しく感じ、搾乳器がないと出来ないというイメージがあるかもしれません。しかし、搾乳機ではおっぱいを痛めてしまうこともあるので、産院によっては手でおこなう搾乳の方法を推進しているところもあります。コツを掴むと非常に簡単で費用もかからないので、ぜひ覚えてみましょう。
搾乳で用意する道具
哺乳瓶 | 母乳バッグ | ガーゼ |
- 哺乳瓶・計量カップ・普通のコップなどの容器
- (冷凍保存する場合は)母乳バッグ
- ガーゼやタオル
搾乳の手順
- STEP1:搾乳する方の手の親指と人差し指でCの形を作る
- STEP2:Cの形にした指を胸にぐっと押し付ける
- STEP3:胸に押し当てている指で胸をつまむようにして搾る
- STEP4:同じ要領で様々な角度から搾る
STEP1:搾乳する方の手の親指と人差し指でCの形を作る
搾る方の手でCの形を作ったら、もう片方の手は哺乳瓶などの容器を持って乳首に近付けます。容器に上手く入らなかったり、胸を伝って垂れることがあるので容器と胸の間にタオルやガーゼを挟んでおくと良いでしょう。
搾乳しないほうの胸からも母乳が出ることがあるので、母乳パッドやガーゼを当てておくようにしましょう。
STEP2:Cの形にした指を胸にぐっと押し付ける
この時のポイントは「乳輪よりも外側」に指を押し付けることです。乳首に近いと上手く搾乳できません。
STEP3:胸に押し当てている指で胸をつまむようにして搾る
上手くCの指を当てられたらそのままつまむようにするだけで母乳が出てきます。赤ちゃんがおっぱいを飲むようなペースで搾ると良いでしょう。
STEP4:同じ要領で様々な角度から搾る
指で押した場所の乳腺からしか母乳を出せないので、角度を変えて全体をまんべんなく搾るようにします。一定の角度だけだと、搾れていない場所で乳腺炎になる可能性があります。
搾乳時の注意点
- 上手く出ない時はCの指の位置を確認する
- 片方の胸は15分~20分を目安に、短時間で左右交互におこなう
- 搾乳の間隔は赤ちゃんに授乳する間隔と同じ(最低でも3~4時間おき)にする
搾乳した母乳の保存と飲ませ方
搾乳した母乳を保存する場合は冷蔵か冷凍になります。常温で置いておいたとしても6時間以内なら大丈夫、2時間なら大丈夫、という様々な意見がありますが、そもそも常温の定義もあやふやなことが多いですし、湿度なども関係してきます。
鮮度や衛生面を考えると常温の場合は搾乳後30分以内に飲ませるのが理想でしょう。30分以上飲ませないようであれば冷蔵庫や冷凍庫で保存すると安心です。
冷蔵庫で保存する場合
冷蔵庫で保存する場合は搾乳した容器ごと冷蔵庫に入れて保存します。この場合は24時間を目安に飲み切りましょう。
冷蔵保存した母乳の飲ませ方
冷蔵庫で保存した母乳はそのまま容器をお湯につけて人肌くらいに温めて与えます。粉ミルクと違って熱によって成分が壊れてしまうので温めすぎ(50℃以上にならないように)に注意しましょう。
冷凍庫で保存する場合
冷凍庫で保存する場合は搾乳した容器から専用の母乳パックに移してから冷凍庫に入れます。しっかりと空気を抜いて密封し、搾乳した日付を書いておくと忘れずに済みます。この場合は1ヶ月を目安に飲み切りましょう。
冷凍保存した母乳の飲ませ方
冷凍保存した母乳は冷蔵庫に入れて自然解凍させるか、流水でゆっくり解凍するのが理想です。溶けてきたら哺乳瓶に移し、お湯につけて人肌くらいに温めます。
冷蔵庫で保存した場合と同じく、熱によって成分が壊れてしまうので電子レンジを使って解凍するようなことはしないようにしましょう。