失敗しない!哺乳瓶のサイズや種類とおすすめの選び方
赤ちゃんを育てて行くのには様々な育児用品を用意しますが、中でも赤ちゃんの命を繋ぐのに大切なのが赤ちゃんの唯一の食べ物である「母乳やミルク」です。
そんな母乳やミルクをあげる手段として活躍してくれる哺乳瓶ですが、本当にいろいろなものが発売されているので「どれを選べば赤ちゃんと自分にとって一番良いのか」というのは本当に悩みますよね。
ここではそんな哺乳瓶の失敗しない選び方を細かく解説していくので、ぜひ参考にしながら赤ちゃんにぴったりの哺乳瓶を選んであげてくださいね。
スポンサーリンク
哺乳瓶の必要性
まず「哺乳瓶は必要なのか?」という点から解説していきましょう。例えば完母の場合は必要ないかも、と思いがちですが急に母乳が出なくなったり乳首トラブルで授乳できなくなることもあるので1本あると便利です。容量は大き目の物を選んでおけば長く使えるので「完母なら240mlを1本」用意しておくと良いでしょう。
また、母乳との混合であればそこまで量が必要ないので「混合なら160mlを2本」用意し、「粉ミルクなら多ければ多いほど」便利になります。これは最終的にそうなることが多いだけなので、最初は少なめに用意して必要に買い足していっても良いです。
とりあえずどんな育て方でいくにしても1本は間違いなく持っていた方が良いので、以下の選び方を参考に選んでみましょう。
哺乳瓶の違いとは?
哺乳瓶は様々なものが発売されていますが、大きく違うのはボトルと乳首の2つです。
- ボトルは「サイズ」と「素材」が違う
- 乳首は「サイズ」と「穴の形」と「素材」が違う
また、それぞれの「形状」については各メーカーが工夫を凝らして「赤ちゃんにストレスがかかりにくいこと」や「咀嚼力を鍛えること」「ママの乳首と混乱しにくいこと」など様々な特性を出しているので、その点にも注目していくと赤ちゃんにぴったりな哺乳瓶が探しやすくなります。
哺乳瓶のボトルの種類と選び方
哺乳瓶のサイズは基本的には月齢に合わせて小さいものから徐々にサイズアップしていきます。素材選びは使うシーンや用途を先に考えると選びやすく、形状についてはママの使いやすさなのでお好みで選んでも大丈夫です。以下でもう少し細かく見ていきましょう。
ボトルサイズの選び方
月齢 | サイズ |
新生児 | 120ml〜150ml |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 200ml〜240ml |
ボトルサイズは、新生児の頃などは小さい120mlや150mlを使用し、生後2ヶ月~3ヶ月くらいになってきたら200mlや240mlを使用します。
ただ、月齢が小さいからと言って小さいボトルじゃないといけないわけでなく、小さい方がママの腕が楽だというだけなので買い替えの手間や費用を抑えたい場合は最初から大きくても問題ありません。
ボトル素材の選び方
素材 | メリット | デメリット |
ガラス | 劣化しにくい 傷がつきにくいので清潔を保ちやすい 臭いがつかない 熱が逃げやすいので冷ましやすい |
重い 割れやすい |
ポリプロピレン (PP) |
軽い 割れにくい 環境ホルモンを含まない |
傷がつきやすい 薬液消毒で劣化しやすい ミルクを冷ましにくい |
ポリエーテルサルホン (PES) |
軽い 高熱に強い(180℃まで) 割れにくい 環境ホルモンを含まない |
値段が少し高い ミルクを冷ましにくい |
ポリフェニルサルホン (PPSU) |
軽い 高熱に強い(180℃まで) 衝撃に強い 環境ホルモンを含まない |
値段が少し高い ミルクを冷ましにくい |
トライタン (Tritan) |
とても軽い 衝撃に強い ガラスのような透明感がある 環境ホルモンを含まない |
高熱に弱い(110℃まで) 電子レンジ消毒ができない ミルクを冷ましにくい |
シリコン | 柔らかい 熱に強い 劣化しにくい |
裂けやすい 臭いがつきやすい |
ボトルの素材は自宅で使うなら傷に強くて長持ちするガラス製、外出先で使うならプラスチック製を選ぶと良いでしょう。プラスチックの中にはさらに細かい素材の違いがありますが、そこは素材の性質を見極めて「おこないたい消毒方法」に合わせて選ぶと良いでしょう。
ボトル形状の選び方
カーブ | ストレート |
ボトルの形状はストレートが一般的ですが、メーカーによってはカーブのついているものもあります。カーブのついているものは赤ちゃんが楽に飲めるような角度に工夫されているので赤ちゃんにとっては飲みやすいようですが、「カーブしてなきゃダメ」ということはありません。
あとは少しくびれているものは手にフィットしやすく、口が広いものは調乳や洗浄がしやすい、スリムなものは持ち運ぶ際にかさばらないなど、ママの使いやすさが変わってくるだけなのでお好みで選んで大丈夫です。
哺乳瓶の乳首(ニプル)の種類と選び方
哺乳瓶の乳首を選ぶときは「サイズ」と「穴の形」と「素材」の3つを考慮して選びます。
選び方のポイントとしては以下の通りです。
- サイズは月齢に合わせて選ぶ
- 素材は赤ちゃんの好みと洗浄方法に合わせて選ぶ
- 穴の形は月齢と赤ちゃんの個性に合わせて選ぶ
以下でもう少し詳しく見ていきましょう。
乳首(ニプル)のサイズの選び方
サイズ | 月齢 | 哺乳量 | スピード |
SS | 新生児期 | 80~160ml | 10分で50ml |
S | 生後1ヶ月頃 | 120~160ml | 10分で100ml |
M | 生後3ヶ月頃 | 160~220ml | 10分で150ml |
L | 生後6ヶ月頃 | 200~220ml | 10分で200ml |
乳首のサイズの選び方は基本的にそのメーカー内で販売されている小さい乳首から徐々に大きい乳首へとステップアップするように選んでいきます。目安は月齢と「赤ちゃんが1回の授乳(哺乳)に10~15分かけて飲める」という点で、早く飲み過ぎるようならサイズアップ、遅いようならサイズダウン、というようにして考えると良いでしょう。
乳首(ニプル)の素材の選び方
乳首の素材は基本的にはどれを選んでも大丈夫ですが、赤ちゃんの好みと可能な消毒方法が違ってきます。基本的には新生児の頃に決めた素材を貫くようになるので、好みの消毒方法に合わせて選ぶと良いかもしれません。
歯が生え始まったら傷つきにくい素材に移行したほうが長持ちしますがが、交換すると赤ちゃんがいつもと違う素材や匂いを嫌がったり、いつもと違う力を使う事に戸惑い、ミルクを飲まなくなる事もあるので注意が必要です。
乳首(ニプル)の穴の形の選び方
名前 | 特徴 | 月齢 |
丸穴 |
丸い穴 自然にミルクが出る |
新生児期 |
スリーカット |
Y形の穴 吸う力でミルクの量が変化 |
生後2〜3ヶ月以降 |
クロスカット |
X形の穴 吸う力でミルクの量が変化 スリーカットより哺乳量が多い |
生後2〜3ヶ月以降 |
乳首の穴の形を選ぶ際は赤ちゃんの月齢と哺乳力がついてきたかどうかで判断します。新生児のうちは丸穴を選んでおけば間違いありません。
その後、哺乳力がついてきて赤ちゃんが1回の授乳を10分より早く飲めるようになって来たらY型(スリーカット)に移行していきます。X型(クロスカット)はY型で15分以上時間がかかってしまうときに使ったり、果汁などの繊維があって詰まりやすい飲み物を与えるときに使用します。
月齢に合わせた哺乳瓶の選び方
哺乳瓶を選ぶときの「月齢」はあくまで目安でしかありません。同じ月齢でも赤ちゃんによって哺乳力や飲む量も全く異なってくるためです。とはいえ、新生児の時に選ぶ場合の選択肢と、3ヶ月以降に選ぶ場合の選択肢ではかなり違いが出るので、ここではわかりやすいように月齢ごとに選び方を解説していきます。
新生児向け哺乳瓶を選ぶポイント
- ボトルのサイズ:120mlや150mlなどの小さめサイズ(大きくても問題ない)
- ボトルの素材:あまり外出しないことが多いのでガラス製
- ボトルの形状:ここはお好みで
- 乳首のサイズ:各メーカーの一番小さいサイズ
- 乳首の素材:ここもお好みで(この時選んだ乳首の素材を使い続けることになる)
- 乳首の穴の形:丸穴
生後3ヶ月以降の哺乳瓶を選ぶポイント
- ボトルのサイズ:200mlや240mlなどの大きめサイズ
- ボトルの素材:外出にはプラスチック製、自宅ではガラス製
- ボトルの形状:ここはお好みで
- 乳首のサイズ:メーカーによって表記は違うが3ヵ月~などとなっているもの
- 乳首の素材:最初に選んだ乳首を使い続ける(歯が生えてきたらシリコンゴムが強くておすすめ)
- 乳首の穴の形:赤ちゃんの哺乳力に合わせてY型かX型
用途に合わせた哺乳瓶の選び方
どうしても1本で済ませたい、という場合であれば「これぞ!」という自分にあった1本を選ぶのが良いですが、目的に合わせて複数の哺乳瓶を持っているとシーンごとに便利なのでおすすめです。
なにかと出費が重なる時期ではありますが、経済的に余裕があればこれから紹介する目的に合わせた選び方を読んで、納得できるものを探しいただければと思います。
自宅用の哺乳瓶選びのポイント
現在の価格はコチラ |
自宅用の哺乳瓶はプラスチックでもガラスでもどちらでも良いですが、ガラスの方が傷がつきにくく長持ち、消毒方法も選ばず劣化もしにくいので長く使えておすすめです。
外出用の哺乳瓶選びのポイント
現在の価格はコチラ |
外出用としてはガラスだと重く、落として割れる危険性もあるためプラスチック製を選ぶと良いでしょう。プラスチックなら軽くて落としても割れにくいので外出に持ってこいです。
旅行用の哺乳瓶選びのポイント
現在の価格はコチラ |
旅行など、長期的に家から離れる場合は外出用でおすすめしたプラスチック製でも良いですが、洗浄や消毒できるのかが気がかりになります。そんな時には使い捨て哺乳瓶も検討してみると良いでしょう。
使い捨て哺乳瓶があれば旅行先での消毒・洗浄の心配がいらず、消毒用品も持って行かなくて良いので荷物も負担も軽くて済みますよ。
また、使い捨て哺乳瓶は例え旅行中に余ってしまったとしても災害用に備蓄しておけるので、とりあえず何かあったときのために1つは持っておくことをおすすめします。
迷ったらコレ!定番の人気哺乳瓶おすすめ5種
ここまで哺乳瓶の失敗しない選び方を細かく紹介してきました。考えるべき点が多かったかもしれませんが、何となく選べそうでしょうか?ここからはちょっと迷ってしまっているママのために人気があって定番と言える哺乳瓶を5つ紹介するので合わせて参考にしてみてください。
>>新生児から使える!人気の哺乳瓶おすすめランキングはコチラ
ピジョン(pigeon) / 母乳実感 哺乳瓶
現在の価格はコチラ |
ピジョンの母乳実感哺乳瓶はもう口コミでも何でもとにかくNO.1です。迷ったらこれを買っておけばとりあえず失敗しないと言っても良いくらい定番の哺乳瓶になります。
母乳実感の乳首は赤ちゃんが母乳を飲む口の動きを研究して作られているので母乳とミルクの併用がしやすく、赤ちゃんがどちらかを嫌いになってしまう現象を抑えるように工夫されているので混合のママでも安心して使うことができます。
ピジョン(pigeon) / 母乳相談室 哺乳瓶
現在の価格はコチラ |
同じくビジョンの母乳相談室哺乳瓶は、ちょっとだけ特殊で「一時的に母乳が使えない時に」使用する哺乳瓶になります。乳首トラブルなどで母乳があげられず、哺乳瓶を使ったら母乳を飲まなくなったという現象を抑えるための「訓練用」とも言われています。
ドクターベッタ(Betta) / ブレイン
現在の価格はコチラ |
ドクターベッタの哺乳瓶は他にはない独自の角度がついていて、赤ちゃんがミルクを飲みやすい角度になるように工夫されています。さらにブレインの乳首はクロスカット(X型)で、赤ちゃんが頑張って吸わないと出てこない設計になっているので咀嚼力を鍛えられるのが人気の秘訣です。
ヌーク(NUK) / プレミアムチョイス
現在の価格はコチラ |
ヌークの哺乳瓶はその乳首に大きな特徴があります。他の哺乳瓶の乳首は丸くなっていますが、ヌークの乳首はかなりいびつな形をしているんですね。
実はこのいびつな形はママのおっぱいが赤ちゃんの口に入っている状態を再現しているので、まるで母乳を吸っているかのような感覚でミルクを飲むことができるということなんです。そのため混合のママでも母乳と哺乳瓶の切り替えができると人気を博しています。
コンビ(Conbi) / テテオ(teteo) 授乳のお手本 哺乳瓶
現在の価格はコチラ |
コンビの授乳のお手本哺乳瓶は、独自の「4段階流量調節機能」を備えていて、調節リングを回すことで細かくミルクの流量を調整できるようになっています。それからコンビの乳首はママのおっぱいを真似して作られているので乳孔が2~3個空いていることも大きな特徴と言えるでしょう。