タンブラーって何?サーモマグ・マグボトルの違いや特徴
このページを読んでみえる方々は飲み物を飲むとき何に入れて飲んでいますか?グラスやカップなど飲む物やその温度によって変えると思います。その中にタンブラーを挙げる方もみえるのではないでしょうか。
タンブラーを知らない方もみえるかもしれませんが、実は非常に便利な代物なのです。こちらでは知らない方の為にもタンブラーとは何なのかという基本的な情報をご紹介していきます。
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そもそも、タンブラーって何?
まず先に断っておかなければいけないのは、一般的なタンブラーと本来のタンブラーの違いを知らない方も多いのではないでしょうか?。まずはそこから説明してきましょう。
タンブラーとは英語で「tumbler」と表記され、本来であればタンブラーグラスというシリンダー形のグラスを指すということです。これは通常コップあるいはガラスコップと呼ばれているものです。
つまり一般家庭で使われているであろうコップは本来タンブラーと呼ばれるのです。ハイボールグラスとも呼ばれ、ハイボールやソフトドリンク、ロングカクテルを飲むために用いられます。
こうなるとグラスと何が違うのか、という質問もあります。
グラスはガラス製コップの総称となります。その中の1つで、シンプルで汎用性の高いグラスを特にタンブラーと呼ぶのです。普段タンブラーを使っていてこれを読んだ人は、「え、使っているものと違う」と思われることもいると思います。そうなのです、これはあくまで世界的な名称としての本来の意味であり、日本ではその扱いが少々異なるのです。
タンブラーの語源は『倒れるもの、転ぶもの』となり、その理由はもともとは獣の角で作られた器などを指していたためです。その容器が倒れにくい形になったのが世界のタンブラーということですね。
それに対し、日本ではこの転倒する可能性のある円筒形の容器に蓋を付けることで、こぼれにくい容器としてタンブラーという名称で売り出したと言えます。
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一般的な「タンブラー」という言葉について
日本での「タンブラー」はタンブラーグラスの中でも金属もしくは樹脂製の2層構造により保温機能を持った簡易的な蓋付きのものに限定してタンブラーと称するケースが多いのです。
つまり特定の機能を持った商品を特にタンブラーと呼称し販売するようになったのです。日本では時々このように本来の意味にさらに限定をかけて固有名称として販売することが多いんですね。
サーモマグって何?
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サーモマグはタンブラーのブランド名になります。しかしステンレス製で所謂魔法瓶の構造を持ち、冷たいものや温かいものも入れられる保温性に優れたマグカップの事をサーモマグと呼ぶ人もいます。
タンブラーは先述通り元はガラス製で冷たいもの専用でした。しかし日本におけるそれは温かいものも入れられるため、その境は曖昧となっています。そのためブランド名であることも絡めてタンブラーをサーモマグと呼ぶ人もいます。
捉え方はまちまちのようですが、製品の素材によって両者の違いが判断されることが多いようです。
マグボトルって何?
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マグボトルもタンブラーとの違いは曖昧です。しかしタンブラーはあくまで保温性のある蓋のついた「カップ」なのに対して、マグボトルは保温性能があり水漏れに強い「水筒」としての特性が強いのです。
後述しますが水筒とタンブラーでは大きな違いがあります。そのためマグボトルはタンブラーには含まれません。しかし、一部ではスクリュー式の蓋が付いた水筒の様に使えるタンブラーという認識の人もいます。
水筒とタンブラーの違い
それでは水筒とタンブラーの違いについて説明させていただきます。まずこの2つの決定的な違いはその「密閉性」にあります。タンブラーには蓋はついていて中身がこぼれにくいですが、あくまでこぼれにくいのであって、こぼれないわけではありません。
タンブラーには水筒のようなゴムパッキンがないものが多く、簡易的に閉じる構造のものが多く、そのため蓋を固定する機能が省略されています。
これはタンブラーが室内で使うことが前提であるためです。ある程度の時間保温でき、倒してしまってもこぼれにくくすることが目的であり、長距離の持ち運びを想定していないためです。
それに対して水筒は外に持ち歩くことを考慮して作られています。だから密閉性はタンブラーよりも圧倒的に高く作られています。魔法瓶などの構造は保温性も高く、まさしく長時間の使用を想定して作られている点ではタンブラーと大きな違いとなります。
ただ水筒には欠点もあります。タンブラーと違い密閉性を高めるためゴムパッキンを使っていますが、香りの強いものを入れると、次に入れた飲み物に匂いが残ってしまうことがあります。
他にも水筒に入れるのを避ける飲み物として
- 酸性度の高いもの:オレンジジュース、乳酸菌飲料、スポーツドリンク
- 塩分を多く含むもの:スポーツドリンク、味噌汁、スープ類
- ガスが発生しやすいもの:カフェオレなどの乳製品、野菜ジュースなど
このような物が挙がります。そのため長時間の持ち運びや保温は望めても、中身は限定されてしまうのです。先述のマグボトルも同様の性能となるため、小さくて手軽な飲み物入れとして考えがちですが、汎用性はあまり高くありません。
タンブラーは長期的な保温はできないものの、汎用性は高いので様々な飲み物を入れて使うことができます。そういった点でも室内で使う上ではコーヒーや紅茶など香りが強いものなどを、手軽にある程度の時間保温しながら飲める点では便利だと言えます。
従って、密閉性とそれに伴う保温性、そして汎用性という点で水筒とタンブラーは違いが出てくるのです。
- 密閉性・・・水筒>タンブラー
- 保温性・・・水筒>タンブラー
- 汎用性・・・水筒<タンブラー