犯罪心理から学ぶ男性ストーカーの心理について
ストーカーの約80%は男性であると言われています。そんな男性のストーカーはどのような心理状態でストーカーになるのでしょうか。ストーカーの心理状態についてタイプ別にご説明します。凶悪犯罪に至る可能性の高い、危険な心理状態のストーカーもいますので、ご注意ください。
スポンサーリンク
心理的にストーカー行為を起こしやすい男性
男性のストーカーに多く見られる心理的な特徴
ストーカーになる男性には心理的な特徴があります。オーストラリアのストーカー研究の第一人者であるミューレン医師によって、ストーカーの心理が特徴別に分類されていますので、そちらをご紹介します。
「親密追求型」
「親密追求型」のストーカーは、相手と相思相愛になることを強く願い、一方的に自分の好意を押し付けるストーカーのタイプです。相手が理想の女性であると妄信的に考え、自分の孤独などの負の感情を救ってくれるのは、相手しかいないと考えています。ストーキング対象に対して保護者のような愛情を求めています。
「無資格型」
人格障害などの精神疾患を患っているストーカーは、「無資格型」に分類されます。相手の立場を考えずに、自分の欲求ををぶつけるためにストーキングに及びます。罪悪感を全く感じていないのが特徴で、相手は自分の欲求に応えるべきだと考えています。
「憎悪型」
ほとんど知らない人や親しくない人に対し、恐怖や混乱させることを目的にストーキングを行うのが「憎悪型」です。本当に些細な出来事で「自分は被害者」であると考え、ストーキングするのは当然だという身勝手な暴論でストーカーとなります。ストレスの発散を対象者にぶつけてきます。
「拒絶型」
元カレなどの元恋人が、拒絶されること(フラれる等)でストーカーになるのが「拒絶型」です。ストーカーで最も多いのがこの対応です。最初はよりを戻そうとするが、最終的に「復讐」の感情へと変化します。
心理的な背景は複雑ですが、「執着心」「被害者意識」などが主な背景です。凶悪事件に発展しやすい危険なストーカーです。
男性ストーカーの心理を逆撫でせずに対処する方法
相手が迷惑行為を繰り返すストーカーにまで発展すると、自分だけで解決することは難しく、危険です。かならず「警察」「探偵」「弁護士」など信頼できる第三者に相談することをオススメします。凶悪事件に発展するケースも珍しくありませんので、油断は禁物です。
そこまで大きな話にしたくない場合でも、身内や親しい友人の助けを借りてください。ストーカーの60%以上を占め、凶悪事件に発展しやすい元カレなどの元恋人がストーカーになるケースは、別れ方が原因の場合が多いです。
「急にいなくなる」「理由も告げずにいきなりふる」などの別れ方ですと、相手がストーカーになりやすいので、注意が必要です。
男性ストーカーの心理状態から探る危険性
危険度の高い男性ストーカーの心理状態とは
危険度の高いストーカーの心理状態の特徴をご説明します。ストーカーから以下のような言動をしている場合、非常に差し迫った状態であると認識してください。
・「殺す」等の脅迫
・待ち伏せ
・知人や友人への脅迫
このような場合は、すぐに身を隠し警察や弁護士、探偵に依頼し、ストーカーの摘発に向けて動いてください。また、証拠集めも非常に重要ですのでメールや手紙の保管、電話や会話の録音を必ず行ってください。
ストーカー被害に遭っている場合は「ICレコーダー」は必ず携帯してください。スマホ等のアプリも有効ですが、すぐに起動できなかったり、肝心な時にバッテリーがないケースも多いので専用のものを用意したほうが良いです。
現在の価格はコチラ |
男性ストーカーが殺人を起こす心理とは
ストーカーが「殺人」に至る心理状態についてですが、「憎悪」や「復讐」に近い心理状態であると考えられています。ストーカーの精神は非常に未発達であり、幼稚園児のような考え方をしています。中には精神疾患のストーカーも少なくありませんので、普通の考え方ですと理解できません。
被害者意識が強いのも特徴であり、自分にこんな思いをさせた相手はひどい目にあって当然と考えたり、相手だけ幸せになるのは我慢できないなど理解に苦しむような思考で犯行に及びます。深刻な被害を受ける前に、ストーカーの相談・対策を行いましょう。