好みがわかる!色鉛筆の種類と特徴
色鉛筆には様々な種類があり、色々な文具メーカーから販売されています。サクラクレパスや三菱鉛筆、ぺんてるなど誰もが一度は聞いたことがあるメーカーから、外国製のものなど多様になってきています。
親しみやすい描画材のひとつでもあり、それぞれ特徴を持っています。広範囲に塗るのに適した色鉛筆や細かい作業に適したもの、折れにくいものやお子さん向けなどたくさんあります。なかには、色鉛筆で絵を描かれる方にはあると便利な色鉛筆もあります。
そんな多種多様な色鉛筆の種類についてご紹介します。
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色鉛筆の種類
色鉛筆というと塗り絵をするというイメージの強いものですが、色鉛筆は芯のタイプによって油性色鉛筆と水彩色鉛筆の2つに大きく分けられます。
さらに形状などが特殊な色鉛筆などもあります。軸は木製軸が一般的であり、軸の形状には一般的に丸軸が用いられています。六角軸は主に海外製品で使われています。芯だけのものや無色の色鉛筆などがあり、芯の柔らかさや硬さもそれぞです。
筆圧により色の加減が調整でき、緻密で繊細な表現が可能な色鉛筆は教育や趣味に使われるだけではなく、プロの仕事場でも使われており、著名な画家も色鉛筆を使って作品を残しています。
そんな色鉛筆の特徴や使い方についてご紹介します。使い分けることによって新たな表現が可能となります。
油性色鉛筆
最も一般的な色鉛筆が油性色鉛筆です。顔料を油性のワックスで固めた芯で出来ており、オーソドックスなタイプです。
クレヨンのような描き味のものと柔らかいオイルパステルような描き味のものがあります。
学校などの図画工作や美術で使う色鉛筆がこちらで、趣味で使う際にも特にこだわりが無ければ油性色鉛筆を選ぶのが無難です。また、多彩な色のバリエーションがあり、複数の色を使ってグラデーションを描くことが出来ます。
水彩色鉛筆
水を含ませた筆などで筆跡をにじませて水彩状にすることが出来る色鉛筆です。普通の色鉛筆は油性で水に溶けませんが、水彩色鉛筆は顔料を水溶性のワックスで固めた芯で出来ているため、水に溶けやすく水彩画のように楽しむことができます。
色鉛筆と水彩画の二つのタッチを表現することができ、さらに色のブレンドも楽しむことができるため多彩な表現が可能な色鉛筆です。
着彩に慣れている方や、絵の具よりも手軽に水彩画をやりたい方におすすめです。デザイナーや建築家などプロの方も仕事で使用しています。
また、細い色鉛筆を持てないお子さんのために太めのジャンボ色鉛筆を展開しているメーカーもあります。
その他の特殊な色鉛筆
形状などによってさまざまなタイプがある色鉛筆を紹介します。中にはぼかすことができるものもあり、持っていると重宝し色々な使い方が出来ます。
カラフルな色鉛筆は見ているだけでも楽しいのでコレクターアイテムとしても人気があります。
芯だけの色鉛筆
クーピーペンシルのように芯だけで出来た色鉛筆です。折れにくく手が汚れにくいのが特徴で、クレヨンのような塗りやすさにも定評があります。芯で出来ているため、通常の色鉛筆よりも経済的です。
特に小さなお子さんや学童向けで、広い面積から細かいところの筆記まで芯を削ることで対応できるのが特徴です。大人向けにも配色が多いものが展開されているため、大人の塗り絵で使う方が増えています。
繰り出し式色鉛筆
くるくると回して芯を繰り出して使う色鉛筆です。本体はプラスチックで覆われているため、芯が折れにくくなっています。クレヨン同様に濃く描けるため、違和感なく使えます。手が汚れにくいため小さなお子さんにもおすすめです。
ただし細く削れないため細かいイラストには向きません。また、芯を繰り出しすぎると折れてしまいますので注意が必要です。
カラーレスブレンダー
無色の色鉛筆のことで、この一本だけで紙に塗ってみても色はつきません。カラーレスブレンダーの使い方は、塗ってある色の上にのせる(塗る)ことで、色鉛筆特有の筆跡をスムーズにし、ぼかして他の色となじませたりする際に使用します。つや出しの効果もえられるため、つや出しとして使われることもあります。
これを使うことでグラデーションが綺麗に仕上げることができます。本格的に絵画・イラストなどを描かれる方がきれいに色をぼかしたい場合におすすめです。また、最近では大人の塗り絵でも使用される方がいます。
色鉛筆の本数の種類
色鉛筆の種類についてご紹介してきましたが、次に色鉛筆の本数にはどのようなものがあるのか一般的な本数をご紹介します。
多いものでは500色の色鉛筆もありますが、そこまで揃える必要があるかというとそうではありません。学校やお絵描きで使う場合と塗り絵で使う場合とでは色の違いを表現する用途が違うため、後者の場合には多くの色数を揃えておくほうが良いでしょう。
また、本数が多いと初めて色鉛筆を使われる方には微妙な色の違いが分からない場合もあり使いこなせない場合もありますので、自分の用途に合わせて選ぶことが必要です。
12本
最もスタンダードな本数が12本入りです。基本の12本があれば充分に使うことができます。色に初めて触れ合う場合に使われるものが12本となりますが、塗り方の強弱を加減したりと色を作る楽しみを覚えるにもこの12本入りは最適です。
色数が多いと微妙な色の違いが分からない場合もあるため、小さなお子さんや学校で使われる場合にはこちらがおすすめです。
18本
基本の12本に6本色が増えたのが18本入りです。メーカーによって違いがあるため一概には言えませんが、使い方が難しい色が増えた印象を受けます。しかし、白色が入る場合には色を重ねてぼかしを楽しむことができます。
24本以上
塗り絵をする場合には、24本以上のものを使用すると多彩な色使いが出来るためおすすめです。また、本数が多くなると微妙な色の違いを表現できるため色を混ぜ合わせて作ることが苦手な方におすすめです。
本数が多いとその分カラーバリエーションが豊富になりますので、揃っている色でグラデーションなども表現できるのが魅力です