初心者必見!色鉛筆の上手な塗り方とコツ
これからスケッチに色を塗りたい人や初心者、学生さんは必見です!
「これ色鉛筆で描いたの?」と驚くような絵画や作品を一度は皆さんも見たことがあると思いますが、実は皆さんも技法や表現方法について理解することで簡単に描くこともできます。
ここでは基本的な色鉛筆の塗り方から色鉛筆でできる表現方法、技法について詳しく解説しています。これからスケッチに色を塗りたい人や初心者、学生さんは必見です!
ここで紹介している技法やポイントを抑えておくことで、誰でも簡単に色鉛筆で描くことができます。
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色鉛筆の基本技法
色鉛筆には数ある表現方法が存在し、自由自在に色彩を表現することができます。
無限の可能性を秘めた色鉛筆での表現方法、少し壮大でロマンチックですがコツとテクニックさえ覚えてしまえば誰でも表現することができます。
ここでは誰でも挑戦することができる基本的な表現方法についてご紹介したいと思います。
平塗り
平塗りなんて誰でもできるなんて思っていませんか?実はこの最も基本的で簡単な塗り方こそ実は難しかったりもします。
平塗りとは色を重ねて塗る表現方法です。やり方としては、色鉛筆を寝かせ一定の強さで同じ方法に塗っていきます。こうすることで広い面もムラなく塗ることができるので、塗りつぶしの時などに用いられる表現方法です。また、平塗りの後に他の技法を行うなど、ベース作りとなる表現方法です。
ポイントとしては紙に対して優しく弱い力で重ねて塗っていき濃くしていきます。この時一定の柔らかさで塗っていかないと箇所によって色ムラが発生してしまうのでとても重要なポイントです。
また、色鉛筆の芯を削り過ぎてしまうと先端だけに力が加わり、箇所によってムラができてしまうので削り過ぎには注意しましょう。
ハッチング
ハッチングは同じ方向に対し、平行に線を引いていくのが基本で線の間隔を変えることで色に強弱をつけることができます。
ポイントとしては、線の間隔を狭くすると色は濃く暗い表現になり、線の間隔を広くすると色は薄くなり明るい表現になります。
横だけではなく線の方向を縦や横、斜めにすることで印象が変わり表現の幅も広がっていきます。絵画などでは動物や人の髪の毛、ファッションデザインなどでは、ファーなどの細かい箇所の質感を出す時にも使える表現方法です。
また線が交差するものをクロスハッチングと呼び、異なる色鉛筆を使うことで色彩の幅が広がり自分だけの色や表現をだすことができます。
ものを立体的に表現したい場合にも使えます。先ほどいったように間隔を変え、明るさを調節し線の方向を変えることで、立体感を表現できます。この技法はモードデッサンに使用されたりもします。
注意したいのは芯の先が丸くなってしまい、始まりは細かった線が次第に太くなってしまいます。その時はこまめに削るか、それがめんどくさいと感じる人はシャープペンシルタイプの色鉛筆を使用することで細い線を継続して描くことができます。
細い芯と太い芯を使い分けたり、色を変えたりすることで、自分だけのオリジナルの色彩や表現がだせます。
色鉛筆の塗り方
色鉛筆は基本的に混色です。混色とは2色以上の色を混ぜ合わせて色を作り出すことです。
混色すればするほど色は暗くなっていきます。分かるやすく色の代表例でも3原色で説明すると、青と赤を混ぜることによってできる色は紫になります。そこに黄色を混ぜることで、色は紫ではなく茶色い濁った暗い色になります。
その原理から色鉛筆には塗る順番などが存在します。ここからは色を塗る際の順番と重ね塗りと近勅について解説していきたいと思います。
塗る順番
まずは、塗る順番について解説していきたいと思います。
基本的に、明るい色や鮮やかな色から薄く塗ります。理由としては濃い色や暗い色を塗った上に明るい色や薄い色を重ね塗ると色が出にくいからです。
例えば明るい無色の色でもある白に、他の色を重ねて塗ると色は発色しますが、色の中で最も暗い色の黒に対し上から他の色を重ねて塗っても色は発色しないのと同じ原理です。場合によっては暗い色から塗っても良いですがその際は薄く塗ることがポイントです。
また同系色や色同士が近いものにもこの方法を使います。色が塗られていない隙間に近い色を重ねて塗ると色が入りやすいからです。
そして色の面白いところは同じ色を組み合わせて塗っても順番を変えるだけで混色時の色の濃さが変わり強くでることがあります。
色の3原色でもある黄色と青で例えるとすると、黄色の上に青を重ねて塗ると黄色のほうが発色が強くなり黄緑色ができ、青の上に黄色を重ねて塗ると深い緑を作り出すことができます。
紫を作りたい時も同じで赤の上に青を重ねて塗ると赤紫になり、青の上に赤を重ねて塗ると青紫、紫に近い色を作りだすことができます。
重ね塗りと混色
単色の色を強くしたい場合は同じ色を重ねて塗り込んでいくことで色を濃くすることができます。色鉛筆は何度も塗り重ね、色を混ぜることで色に深みはでます。
例えば、色鉛筆に黄緑色がありますがただ黄緑色一色塗るよりも、黄色、青、または青、黄色を混ぜ合わせて塗ることでより自然的な色を作り出すことができます。
オレンジ色でも同じことで、より暖かみを出したい場合は色を重ね混ぜ合わせることをおすすめします。またただ重ね塗りするのではなく塗る際に強弱などをつけることで色彩の幅が広がり、無限の色を作り出すことができます。
明るく表現したい場合は何度も色を重ねないことがポイントです。