【2014年版】人気ボールペンのトレンド調査
毎年新しいアイデアを搭載した様々なボールペンが登場しています。
そして今まで流行だった物が消え、新しい物が新たなトレンドとなったり、まるでサバンナの弱肉強食な世界のごとく、熾烈な競争が起きています。
2014年に登場予定だったボールペン達が、各社出揃ってきた今!今年のボールペンのトレンドについて徹底調査をしてきたので報告します。
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2014年版ボールペンのトレンド調査報告
今年のボールペントレンド調査における重要なキーワードは3つ。「太文字系」「加圧ペン」「機能的小型筆記具」を覚えておきましょう。
ザックリと2014年のトレンドを見てると、まず極細神話の崩壊です。ボールペンだけでなくシャープペンシルにもこの太字がトレンドの様子。
そして、加圧ペンと呼ばれる、無重力でも書けるボールペンの流行。
さらに、手帳等に使うボールペンとして人気の小型タイプのペンは、様々な機能を持たせたモデルが増え、トレンドの兆しがありました。
と、今年のトレンドをザックリ説明した所で、詳しく見てみましょう。
極細より太文字のボールペンが最近のトレンド
※写真上:シグノ・ビット0.18mm/写真下:レックスグリップ1.6mm
去年までのトレンドと言えば、「ボールペンは細い方が正義」という流れ、文房具業界では”極細神話”なんて呼ばれた、『細さ=進化』なトレンド。
しかし今年は、ボールペンの進化は書きやすさにある!と言える変化で、極細への進化は0.18mmのボールペンで一旦休止しようという流れがあり、ボールペンだけでなくシャープペンも、1mmオーバーの太めへ回帰し、頼もしい書き味や、楽に書けるという事が注目のトレンドとなりました。
文房具などを扱う雑誌にボールペンの付録がつくというのは今や定番ですが、そういった場面では今まで0.5~0.3mmのペンが付録として付きました。
しかし2014年に入ってからはo.9mmのボールペンが付録になったりと、業界全体も、太文字のボールペンを推している雰囲気が感じられます。
油性の0.5mmと水性ゲル0.3mmは同じ太さ!?
ボールペンを愛用している人でも、意外と知らない人の多いこの情報。
油性のボールペンはインクが紙に乗っかる為、太さが変化しづらいですが、ゲルインクや水性インクの場合は紙に染み込むため太くなってしまいます。
つまり油性の0.5mmと、水性の0.3mmは、紙に書かれると同じ太さになり、細いボールペンで書き味を良くしようとすると水性のインクとなるため、せっかく0.18mmまで細くしても、油性の0.3とあまり変わらない場面も。
こういった問題から、書き味の良い太めのボールペンが注目されています。
2014年の注目キーワードは「加圧ボールペン」
宇宙でも書ける!という言葉が流行したのはかなり昔の話ですが、今年に入ってパイロットやトンボ鉛筆からも加圧式のボールペンが登場し、このジャンルのボールペンも各社出揃い一種のトレンドとなっています。
加圧ボールペンの老舗である三菱のパワータンクは加圧式の芯を使用し、後発のトンボ鉛筆はノックする事で空気圧を作る加圧式を完成。
そしてそのアイデアを利用し、ノック式の加圧ペンを作ったパイロットは、専用の替芯でなくても使える加圧ボールペンを完成させるに至りました。
実際はガテン系な現場を想定して作られた加圧式のボールペンですが、書き味の良さと、インクダマの出来にくさで広く愛用されています。
オーバースペックな加圧ボールペンが売れてる理由は?
耐久性が高く、壁や天井に向けても書き続けられる加圧ボールペンは、確かに高機能ですが、事務仕事等をする人にはオーバースペックです。
確かに書き味の良さは感じますが、3倍近い値段程の価値は?と疑問。
しかし、高機能であるという付加価値が意外とユーザーには好評で、単価の高いペンが売れる事などとマッチして力が入っている様子。
こういったユーザーとメーカーの利害関係が一致しているあたり、今年中にもう少し加圧ペンの盛り上がりが見られるかもしれません。
高性能な小型ボールペンも脚光を浴びています
手帳用として人気の小型ペンも、2014年は進化の年となりつつあり、ユーザーの需要とマッチしてボールペン業界でもトレンドとなっています。
今までは小ささだけで売っていた小型ペンにも高機能化の流れがきていて、ペンを持っただけでペン先が出て来るものや、加圧式の小型ペンやボディが変形して一般的な長さになると言う物も登場しています。
しかし「高機能化=使いやすい」とはなっていないのが現実であり、小型ペンはトレンドとなっていますが、特定のペンが人気と言う事はなく、消せるボールペンの時の様なトレンドを作ろうと各社が躍起になってます。
小型ボールペンは性能だけで選ばない事がポイント
高機能化がトレンドとなっている手帳用に人気の小型ボールペンたち。
ハイテク感のあるモデルとしてはワークダッシュとジャンポップが有名で、ゼブラのワークダッシュは、ペンを握るだけでスッとペン先が出てきたり三菱のジャンポップはノックで筆記に適した長さになるギミックなど各社のアイデアを存分に搭載した小型ボールペン達が登場しています。
しかし自分にとって本当に必要な機能なのかを今一度吟味する事で、最適なボールペンが得られると言う事を忘れてしまうと失敗しやすく、逆にその機能のせいで使いづらいという現象に陥る人も多くいます。