逆さでも書ける人気の加圧ボールペンはコレ!
天井や壁に向けて使用してもインクが擦れない加圧式のボールペン。果ては宇宙でも使用出来るという付加価値で人気を獲得していて現在では各社から展開されており、様々な機構が搭載されています。
注目の高機能ペンである、加圧式のボールペンの魅力に迫りつつ現在人気の加圧ボールペンと、その特徴について紹介していきます。
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最近人気の加圧ボールペンとは?
文房具好きの間で最近話題となってるのが加圧式と呼ばれるボールペン。
空気やガス等を使用してインク自体に圧力をかける機構となっており、通常のボールペンの場合重力によってインクをペン先へと流していた物を加圧する事で押し出し、重力に関係なく文字を書く事が可能なペンです。
無重力空間や、インクによっては水中で使用するという事も可能で、濡れた紙や油で汚れた紙等にもインクを乗せる事が出来る上に、壁に向けて書く事や、天井に向けて書く事も出来る特徴を持っていて、一般的なボールペンよりも使用出来る条件が幅広いという機能です。
また、書き出しが擦れにくく、インクダマが出来ないのも魅力です。
加圧ボールペンの歴史
加圧ボールペンが世界で初めて開発されたのは1968年の頃です。
アメリカ航空宇宙局(通称:NASA)の依頼を受けたフィッシャー社が、世界で初めての加圧式ボールペンとなるスペースペンの開発に成功し、翌年行われたアポロ計画に携行された事で一躍有名になりました。
しかし地球上では常に重量があるため、あまり普及しませんでしたが、2001年頃になると三菱鉛筆が加圧ボールペンの低価格化に着手し、スペースペンと同様の原理を利用したカートリッジ加圧式ボールペンを200円以内で製造し、コンビニ等でも売られる程度には普及しました。
それにより、ボールペンの新しいジャンルとして確立された加圧ペンは、各社が様々な工夫を凝らし、様々な加圧ボールペンが生み出されました。
2010年の時点で、カートリッジ加圧式のボールペンだけでなく、ノックを利用してポンプのように空気圧をかけるモデルも登場し現在では人気の高いボールペンのジャンルとして注目されています。
加圧ボールペンはどの層に人気なの?
ターゲット層について 加圧ボールペンのメーカーさんに訪ねてみた所、主に現場職、つまりブルーカラーなガテン系の場面をターゲットとし、タフなボールペンとして制作した所、多くの人に人気が出たとの事。
確かに、逆さまの状態でかける機能や、濡れた紙にもかける能力は、他のボールペンにはない存在価値ですが、そんな場面は少なそう。
とはいっても、近年では多機能なボールペンというのが注目され、ある種逆さまでも使える!というのが付加価値となっていて満足感を得られるユーザーが増えているのが実体でしょうか。
しかし、インクが出やすいと言う能力は本当に素晴らしい機能でありコレだけの為に加圧ボールペンを使用しても良い程の性能です。
今注目の加圧式ボールペン
実用性重視の国産加圧式ボールペンと言えばこの三種類「パワータンク」「ダウンフォース」「エアプレス」。
どれも個性が際立った作りのため、人によって好みが別れるでしょう。そこで今注目の3種類について詳しく解説しながら比較をしていきます。
良心的な価格で人気の加圧ボールペン:パワータンク
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国産加圧ボールペンの老舗とも言える三菱鉛筆のuniは、リフィル自体を加圧式にする事で細いデザインなのが魅力的です。
ペン先の太さも種類が豊富で、一般的なボールペンと同じように使え、それでいて加圧式の恩恵を受けられると合って最も人気のボールペン。
現段階では加圧式のボールペンに多色軸のものが存在していないため、2色使おうとすれば2本持っていないといけないと言う現状ですから、軸が細い、というのは他の加圧ペンより秀でる特徴と言えます。
難点を言うならば、見た目の安っぽさと、クリップの使いにくさであり、それを改善したスマートモデルは、金額が高いため意味がありません。
専用リフィルが必要ない加圧ボールペン:ダウンフォース
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ボールペンをノックする事で空気を使用して加圧できるボールペン。
グリップの指触りが良く、クリップの出来映えも素晴らしい一本で、何より一般的な替芯が使用出来ると言うのも魅力的な加圧ペンです。
ペン自体は400円程度の価格ですが、リフィルが安いのはありがたくパイロット以外の替芯に交換する事も出来るため使い勝手は良好です。
見た目もポップな配色が多く可愛らしいデザインが豊富なのですが構造上さけられない太さが、人によってはデメリットとなるでしょう。
個性的な見た目が人気の加圧ボールペン:エアプレス
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ノック式の加圧ペンで先陣をきったトンボ鉛筆のエアプレス。
G-Shockなどを思わせる様なラバーで作られたボディがお洒落で、いかにも「タフなボールペン」をイメージさせる作りが魅力です。
難点は600円近い価格と、短めに作られた軸と言う部分でしょう。
短めの軸は、首から下げたりポケットに入れたりと言う場面、特にガテン系の職種にターゲットを絞っているためアリなのですがせっかく専用のリフィルが不要にも関わらず短いため選択肢は少なめ。
また、インクの出が良い加圧式の減り方と相まってすぐにインクが切れ、交換スパンが短くなってしまうというのが大きなマイナス点ですが、スタイリッシュな見た目と、申し分の性能のボールペンと言えます。
加圧式ボールペンで一番良いのはどれ?
ボールペンの比較にしては書き味についてあまり述べませんでしたが、加圧ボールペンはどれも大きな違いなく滑らかに筆記が可能であるため、重要となるのは見た目とコストに関してとなるでしょう。
ボールペンの見た目と、収納性を求めるならエアプレスであり、ランニングコストの面から考えるならダウンフォースがおすすめ。一般的なボールペンと変わらない太さが良いならパワータンクです。
個人的には筆圧が高めのため、ダウンフォース程度の太さが良く、コストの面からしても最もお勧めな加圧ボールペンと言えますが、結局の所、今後出て来るだろう多色型の加圧ペンが勝敗を分けます。
そのため、今買うならダウンフォースが一番おすすめとしますが、新作で多機能ペンが出てしまったら、順位は塗り変わるでしょう。
加圧ボールペンのインクの出を抜群にする改造
ボールペンで重要な物と言えば、滑らかな書き味!とされています。
書き心地の滑らかさは、インクの粘度とかなり関係があるのですが、つまりそれはインクの出具合が良ければ滑らかであると言う事です。
そこで思いつくのは、書き味の良いとされる低粘度のインクを、ダウンフォースに入れて加圧したら凄いのでは!?という疑問。
そして試した結果、感動的な程の書き味が達成されたため紹介します。
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一般的に販売されているリフィルが使える加圧ボールペンに対して、油性インクとは思えない低粘度を実現したアクロボールのインク。つまりダウンフォースにBVRF-8EFを入れるのが最強と考えます。
インクの出具合は圧倒的で、ボールペン字体に急かされる様な書き味、もっと早く書け!もっと筆を走らせろ!と言われている様な滑らかさで、今までの”滑らかインク”とは何だったのかと感じる様な仕上がりです。
※改造は自己責任で行って下さい