上書きされる?ドライブレコーダーの録画時間や保存方法
ドライブ中の万が一の事故の際の重要な証拠となる今話題のドライブレコーダーですが、単純にドライブレコーダーってどれくらい映像を撮る事が可能なのか、また趣味の為に長時間録画したけれどどれくらいのmicroSDの容量が必要なのかなどといった疑問のある人も多くいるかと思います。
また、常時録画は常にmicroSDに上書きされて記録されているけれども、事故の映像も別の映像に上書きされて消えてしまうのではないか?などという不安点や、知らずに使用していてmicroSDの容量がいっぱいになってしまって肝心な映像が記録できていない!などの問題が起きないように、ここでは、ドライブレコーダーの記録方式や録画時間の目安など様々な疑問についてわかりやすく解説していきたいと思います。
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ドライブレコーダーの録画時間の目安は?
ドライブレコーダーの録画時間は、記録媒体の容量、解像度、フレームレート、画素数によって左右されてくるため、モデルによって異なります。目安としては、現在主流とされている画質が1920×1080のFull HD画質で常時録画した場合は8GBで1時間から1時間30分程度録画をすることが可能です。
主な録画方法である常時録画の場合、ドライブレコーダーの録画は、車両エンジンが始動すると同時にカーバッテリーから供給される電力で撮影を開始します。この映像をドライブレコーダーに挿入しているmicroSDに保存をします。容量がいっぱいになると古い映像から消去されて自動的に上書きされていくため交換などの必要はありません。
現在販売されているほとんどのドライブレコーダーの記録メディアとして使用出来るmicroSDカードの容量は、8G~64GBまでの間となっています。とは言え、最近発売されいているドライブレコーダーは、仕様上は32GBまでと表示されていてもドライブレコーダーのフォーマット機能で普通に128GB~200GBまでフォーマットできるタイプのものもあります。
しかし確実に長時間映像を記録しておきたい場合には、大容量のmicroSDに対応しているタイプを選ぶことをおすすめします。
>>ドライブレコーダーの必要性やメリットについて詳しくはコチラ
例:コムテック「ZDR-012」の録画時間
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わかりやすいように、コムテック「ZDR-012」を例に録画時間の目安を解説していきたいと思います。コムテックZDR-C01は録画サイズがFullHD(1920×1080)/HD(1280×720) /SD(640×360)の3つと高画質・低画質から選択することが出来ます。
またそれぞれの録画サイズにおいて、フレームレート9fps/19fps/29fpsを選択することが出来ます。このフレームレートはLED信号機対応のため9fps/19fps/29fpsに設定されていますが、録画時間の目安を計算する際には10fps/20fps/30fpsとしています。
それでは録画サイズとフレームレートそれぞれの組み合わせ別に付属の8GBのmicroSDを使用した場合で説明していきたいと思います。
- FullHD(1920×1080)高画質で録画する場合
フレームレート30fpsであれば約100分、20fpsであれば約120分、10fpsであれば約150分の録画が可能です。
- FullHD(1920×1080)低画質で録画する場合
フレームレート30fpsであれば約120分、20fpsであれば約150分、10fpsであれば約230分の録画が可能です。
- HD(1280×720)高画質で録画する場合
フレームレート30fpsであれば約120分、20fpsであれば約150分、10fpsであれば約230分の録画が可能です。
- HD(1280×720)低画質で録画する場合
フレームレート30fpsであれば約150分、20fpsであれば約190分、10fpsであれば約230分の録画が可能です。
- SD(640×360)高画質で録画する場合
フレームレート30fpsであれば約150分、20fpsであれば約190分、10fpsであれば約230分の録画が可能です。
- SD(640×360)低画質で録画する場合
フレームレート30fpsであれば約190分、20fpsであれば約230分、10fpsであれば約260分となっています。
コムテックのZDR-012を付属の8GBのmicroSDを使用した場合、最も高画質であるFullHD(1920×1080)高画質でフレームレート30fpsで録画すると約100分間の録画時間が目安となっています。また、最も長い録画時間はSD(640×360)低画質でフレームレート10fpsで録画した時の約260分となっています。
ZDR-012は8GBのmicroSDが付属されていますが、最大32GBまでのmicroSDに対応しているので、高画質でより長時間録画したい人は別途microSDを購入することをお勧めします。
事故の映像も上書きされてしまう?
ドライブレコーダーの通常の録画方法である常時録画で記録をしていると、常に上書きをしてしまうため、事故時の映像も上書きされて消去されてしまうのでは?という心配が出てきます。
ドライブレコーダーの中には、Gセンサー録画機能や手動録画機能などを搭載しているドライブレコーダーがあります。Gセンサー録画機能が搭載されているドライブレコーダーは、急ブレーキや衝撃を受けると内蔵のGセンサー(加速センサー)が働いて、その前後何秒かの映像を常時録画とは別の上書きされない領域に自動的に保存をするため、上書きされてしまうということはありません。
また手動録画機能が搭載されているドライブレコーダーも、衝撃を検知していない状態であってもスイッチを押すことで上書きされない領域に録画できるため上書きされてしまうことはありません。
ただし事故発生時の保存フォルダーもいっぱいになると消えてしまう恐れがあるので、保存フォルダーの確認・整理をすることを忘れないように心がけましょう。また、事故に遭ったあとにドライブをしていた場合、microSDカードを抜き忘れてしまうとイベントファイルが上書きされてしまう可能性があります。
特に、衝撃検知の感度を高く設定していた場合には少しの衝撃によってGセンサー録画機能が働いて、事故時の映像が記録されているイベントファイルが上書きされる可能性もあります。事故などに合った際には、必ずドライブレコーダーのmicroSDを抜くようにしましょう。もし自信のない人は、少し容量が大きめのmicroSDカードを選ぶこともおすすめです。
長時間録画をしたい場合は?
ドライブレコーダーは基本的には事故が起きない限り、過去の映像が上書きされてしまっても特に問題はないのですが、以下のような場合は大容量のmicroSDが必要な場合があります。
- 駐車管理機能を作動させる場合
- ドライブ映像やツーリングの様子を長時間録画したい場合
駐車管理機能を使う場合や、ドライブレコーダーの映像を万が一の事故の際の証拠として使用するという目的だけでなく、ドライブ映像やツーリングの様子の記録として使用したいという場合にはmicroSDをしっかりと選ぶ必要があります。ここでは、これらの場合について詳しく解説していきたいと思います。
駐車管理機能を作動させる場合
駐車管理機能を作動させる場合には、駐車管理機能の感度によって必要なmicroSDの容量が変化してきます。動体検知のみによる駐車管理機能で録画するドライブレコーダーは、周囲の動きや感度によっては録画をし続けてしまう可能性があるため、microSDの容量には注意が必要です。
例えば動体検知の感度を高く設定していた場合、雨や近くのものが風で揺れているだけでも反応して録画を開始します。雨や風がやまない限り常時録画の状態がずっと続くためかなりの容量となってしまい8GB程度のmicroSDはすぐにいっぱいになってしまいます。
そのためタイムラプス(1秒に1回撮影など)機能などが搭載されていない場合には、想定する駐車時間に合わせた大容量のmicroSDカードが必要となります。
ただし、駐車管理機能の動体検知と衝撃検知録画を、別フォルダーに保存するモデルで、なおかつ、衝撃センサーについては駐車監視モードと走行時の感度を別々に設定する事が出来るタイプであれば、長時間の駐車管理機能においてもずっと録画し続けてしまう可能性が低いため大容量のmicroSDは必要ないでしょう。
>>安全運転支援機能付きドライブレコーダーの特徴について詳しくはコチラ
ドライブ映像やツーリングの様子を長時間録画したい場合
また、ドライブレコーダーの映像を家族や友人たちとの旅行の思い出としてや、ツーリングの様子を長時間録画したい場合も8GBでは1時間から1時間30分ほどの時間しか録画できないため、より大容量のmicroSDが必要となってきます。
特にドライブ中の車内の映像も記録することができる2カメラドライブレコーダーに関しては通常の1カメラタイプのドライブレコーダーよりも録画時間が約1/2程度短くなるため、さらに大容量のmicroSDが必要です。
通常の1カメラ搭載のドライブレコーダーであれば、64GB程度のmicroSDを使用して、FullHDでフレームレート30fpsで録画した場合でも10時間程度の録画が可能なため、これくらいの容量のmicroSDに対応しているドライブレコーダーを選ぶことをおすすめします。
また、24時間録画などを行いたいという場合には、128GB~200GB程度のmicroSDが必要となります。
ドライブレコーダーの映像を長期間保存したい場合
ドライブレコーダーの映像を長期間保存したい場合や、事故が起こった時の映像を残しておきたい場合はPCなどに保管するようにしましょう。ドライブレコーダーの映像の保存場所としてはパソコンが最も一般的です。今販売されているほとんどのドライブレコーダーにはメモリースティックやmicroSDに保存するタイプが多く、パソコンに挿すだけで映像を移動することが可能です。
まず、ドライブレコーダーに挿入されているmicroSDを取り出して、パソコンのmicroSDをカードスロットに挿入して記録をパソコン内に保存します。万が一パソコンに挿入口が見つからない場合には外付けのmicroSDカードリーダーを使用することも可能です。
万が一、microSD方式以外のものや、PC側に差し口が無いといった場合には、パソコンのUSBと繋ぐケーブルが市販されているので、それを利用することでパソコンにデータを移動することが出来ます。