初めての購入に!ドライブレコーダーの上手な選び方
最近ニュースなどでも流れている自動車の重大事故の原因究明に役立つドライブレコーダーは、安心してドライブを楽しむためには欠かせない商品となっています。万が一事故が起こっても、スムーズに事故処理を進める為にドライブレコーダーは非常に便利です。
また、旅行の際の風景や車内での様子を楽しむためにドライブレコーダーを使用する人も増えてきており、色々な使い方が出来るようになっています。たくさんの国内外のメーカーから色々な特徴や機能が搭載されたドライブレコーダーが販売されていますが、どれを選べばいいのかわからないという人も多いかと思います。
ここでは、ドライブレコーダーのタイプや特徴、またそれぞれの違いを分かりやすく解説し、どんなシーンで役立つのか、またどんな人に便利なのかということを詳しくご紹介しています。
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ドライブレコーダーの選び方
ドライブレコーダーを上手に選ぶためにはいくつかのポイントがあります。 購入する前には下記のポイントを押さえてから購入するようにしましょう。
ここでは、これらのポイントについてそれぞれ詳しく解説していきたいと思います。
録画タイミングの違いを理解しよう
ドライブレコーダーは、カメラで撮った映像をmicroSDに上書きして記録することによって録画します。ドライブレコーダーの録画タイミングには下記の3つのタイプがあります。
- 常時録画タイプ
- Gセンサー録画タイプ
- 手動録画タイプ
現在販売されているドライブレコーダーの多くのタイプは、上記の3つ全ての録画機能を兼ね備えていることが多いですが、購入前にはしっかりと確認しましょう。ここでは、これらの3つの録画タイミングについて詳しく解説します。
常時録画タイプの特徴とメリット・デメリット
常時録画タイプとは、車両のエンジンを始動すると同時に自動的にドライブレコーダーの録画をスタートさせて、エンジンを切ると録画も自動で停止するので車両の動作に関係なく、連続して映像を記録する方法のことです。通常のドライブレコーダーに搭載されている主流の録画タイプです。
常時録画タイプの主なメリットしては、車のエンジンをかけている間中、常に最新の映像を一定時間上書きしながら記録しているので、映像の撮り忘れなどの心配がないという点が挙げられます。
常時録画タイプの主なデメリットとしては、最近のドライブレコーダーの画質が1920×1080のFull HD画質がスタンダードとなっているために、録画データ量が大きく録画時間が短いという点が挙げられます。ほとんどのドライブレコーダーの記録メディアとして使用出来るmicroSDカードの容量は、8G~64GBまでの間となっています。
大体Full HD画質で録画する場合は8Gで1時間程度となっているので、録画時間が最大でも8時間までとなります。その為、スーパーなどちょっとした買い物などのドライブには問題ありませんが、長時間のドライブや、旅行などには録画時間が十分ではありません。
Gセンサー録画タイプの特徴とメリット・デメリット
Gセンサー録画タイプとは、事故の衝突や急ブレーキなど、車に衝撃が加わった時に自動的に映像を記録する方法の事です。衝撃の原因となるイベント前後の映像をmicroSDカードの別の領域に録画するので、常時録画機能で録画中でも、別の領域に記録されるので上書きされる心配がありません。
Gセンサー録画タイプの主なメリットとしては、車両に衝撃が加わった前後の映像を自動的に記録できるので、事故の際もしっかりと映像を残すことが出来るという点が挙げランれます。
Gセンサー録画タイプのデメリットとしては、軽微な衝撃時に記録ができないことがあるという点です。ある一定の力が加わらない限りGセンサーが働かないので、ちょっとした追突くらいではGセンサーが働かずGセンサー録画が開始されない場合があります。
手動録画タイプの特徴とメリット・デメリット
手動録画タイプとは、衝撃を検知していない状態でも、スイッチを押すことで上書きされない領域に録画できる機能です。例えば、違法行為を目撃した時や、ドライブ中の美しい景色など、証拠や記念として残しておきたいシーンに遭遇したときに役立ちます。
手動録画タイプの主なメリットは、自分の好きなタイミングで録画できるという点です。一方で、自分で操作するのが面倒というデメリットにもなり得ます。
形状の違いを理解しよう
ドライブレコーダーの形状にも違いがあります。主に下記の3つの形状が挙げられます。
- 一体型
- ルームミラー型
- セパレート型(分離型)
一体型はドライブレコーダー本体にカメラが搭載されており、取り付けが簡単な現在のドライブレコーダーの主流の形状です。
ルームミラー型は、ルームミラーの上から被せて使うタイプのもので、3つのタイプの中でも最も取り付けが簡単に行えます。
セパレートタイプは、カメラ部分と本体部分を分けたタイプです。
ここでは、これらの3つのタイプの特徴やデメリットについて詳しく解説していきましょう。
一体型の特徴とメリット・デメリット
一体型の特徴としては、カメラと録画機能が1台に集約されているので手軽に取り付けることできる点です。メリットは構造がシンプルなので使い勝手が良いという点と、ほとんどのドライブレコーダーが一体型なので商品の選択肢が多いという点が挙げられます。
一方、デメリットとしてはドライブレコーダーを付けている感が出てしまい、分離型に比べるとサイズが大きいものが多いという点が挙げられます。
ルームミラー型の特徴とメリット・デメリット
ルームミラー型の特徴は、ルームミラー型のドライブレコーダーにカメラが搭載されおり、ルームミラーの上から被せるだけという簡単に取り付けられるというところです。
メリットとしては、ルームミラーと一体になるので見た目にドライブレコーダーを付けた感じがしない(わかりにくい)点や、ドライブレコーダーのディスプレイはルームミラーの一部に表示されるため、撮影映像を確認しやすいという点が挙げられます。
一方、デメリットとしてはルームミラーの角度を調節する度にカメラの位置も設定し直す必要があるという点が挙げられます。1台の車を複数人でシェアして使用する場合にはあまり向いていません。
>>ルームミラー型ドライブレコーダーの特徴について詳しくはコチラ
セパレート型(分離型)の特徴とメリット・デメリット
カメラとドライブレコーダーが別々になっているので、カメラ部分が非常にコンパクトという点が特徴です。メリットとしては、カメラ自体がとてもコンパクトなので運転中の視界の邪魔にならないという点や、フロントガラスだけでなくダッシュボードなど自分の好きな場所にカメラを装着できる点が挙げられます。
デメリットとしては、一体型でもコンパクトなサイズの商品が増えておりセパレート型の商品はほとんどないため、選択肢が少ないという点と、配線など取り付けに手間がかかるという点が挙げられます。
機能面の違いを理解しよう
ドライブレコーダーには下記のような便利な機能が搭載されているものがあります。
- WDR機能(HDR機能)
- GPS機能
- Wi-Fi機能
- 駐車管理機能
- 2カメラ(デュアルカメラ)
- 安全運転支援機能
これらの機能はそれぞれ特徴が大きく異なっており、それぞれの機能面の違いを理解することによってよりドライブを安心して楽しめるようになります。
WDR機能(HDR機能)の特徴とメリット
WDR機能(HDR機能)とは、暗い画像と明るい画像の暗部を明るく、また明部を暗く処理して適度な明るさの画像を作り出す機能の事を言います。トンネルなど明るい場所と暗い場所が同時に見えるときにカメラで撮影すると、画像が白くなる「白飛び」や、黒くなる「黒つぶれ」を起こしてしまいます。
WDR(HDR)機能が搭載されていることによっては、明るさを自動調整して、明暗差のついた見やすい画像にしてくれるのでよりくっきりとした映像を録画することが出来ます。
GPS機能の特徴とメリット
GPS機能搭載のドライブレコーダーでは、ビューワーソフトがセットになっている機種が多く、画面上で「時刻」「時速」「緯度・経度」などを確認できるだけでなく、Googleマップなどと連動させて、走行位置を地図上で確認することが出来たり、航空写真と照らし合わせたりすることも出来ます。
そのため交通事故が起きた場合、その場所を明確に特定することが出来ます。また、事故発生時刻も正確に把握することや、移動速度(走行速度)もGPS機能を利用することによって、割り出すことも出来るので万が一ドライブ中に事故が発生しても安心です。
>>GPS機能搭載ドライブレコーダーの特徴について詳しくはコチラ
Wi-Fi機能の特徴とメリット
Wi-Fi機能の特徴は、ドライブレコーダーで録画した映像を、無線LAN機能を使用して手持ちのスマホにダウンロードして再生したり、その場でYou TubeなどのSNSにアップロードして多くの人と共有することが出来るという点です。
Wi-Fi機能が搭載されていると、大画面のスマホの液晶画面でタッチパネル式でドライブレコーダーを操作することが可能になるだけでなく、再生することも出来るようになります。
>>Wi-Fi対応ドライブレコーダーの特徴について詳しくはコチラ
駐車管理機能の特徴とメリット
駐車管理機能とは、車のエンジンを停止した駐車中も車を監視してくれるので、運転中の事故はもちろん駐車している時の事故もしっかりと監視してくれる機能の事です。駐車管理機能が搭載されていれば、当て逃げ防止機能としてだけでなく、夜間に多い「車上荒らし」や「いたずら」などの防犯にも役立ちます。
>>駐車管理機能付きドライブレコーダーの特徴について詳しくはコチラ
2カメラ(デュアルカメラ)の特徴とメリット
2カメラ(デュアルカメラ)の特徴は、フロントカメラとリアカメラの2カメラを搭載して車の前後を1台で撮影することが出来る点です。フロントカメラとリアカメラのそれぞれで録画をするため、追突事故や煽り運転などに合った際の重要な証拠として映像を残すことが出来ます。
また、製品によってはリアカメラで車両のリア部分を撮影するだけでなく、車内の様子を録画することが可能なタイプもあり、ドライブ中の映像を単に録画するだけでなく旅行の様子を記録として残しておくことも出来ます。
安全運転支援機能の特徴とメリット
安全運転支援機能とは、事故の危険性を少なくして、より安全に運転をサポートする機能の事です。
主に追突防止・車線逸脱警報・発進遅れ防止・速度超過警告などがあり、そのほかにもメーカー独自のドライバー疲労警告やオービス警告機能、ライト点灯忘れ防止警告などもあり、搭載されていると非常に便利です。
普段車に乗り慣れていない人や、ペーパードライバーの人、高齢ドライバーの人などにはあると安心な機能です。
>>安全運転支援機能付きドライブレコーダーの特徴について詳しくはコチラ
解像度や画素数を確認しよう
事故発生時に相手の車のナンバーをしっかり捉える為には「解像度」と「画素数」がとても重要となってきます。当て逃げなど事故の際には、相手のナンバーがはっきりと記録することが出来るので大変重要な機能となってきます。す。
ドライブレコーダーを購入する際には、「解像度」や「画素数」が出来る限り高いものを選びましょう。解像度とは、1インチ当りのドット数で表す「細かさ」の事で、出力時にどれくらいの細かさで出力できるのかを表します。画素数とは、縦ドット×横ドットで表現されるデータ自体の「大きさ」の事を表します。
画素数は固定されたものであり、全ての画素が有効というわけではないため有効画素数を確認することが大切です。解像度はその画像をいくつのドットで表現するかという数値なので、画素数が高ければその分解像度も高くなるという傾向があります。
水平視野角を確認しよう
水平視野角とは、ドライブレコーダーのレンズからみて水平の角度を表しています。例えば、水平視野角120°というとカメラの中心部から左右に120°の範囲をカメラで記録できるということになります。
水平視野角が広ければ広いほど、広範囲の映像を記録することが出来るので、水平視野角が広いカメラを搭載しているものがおすすめです。
LED信号機対応かを確認しよう
LED信号機の灯火は目に見えない速さで点滅を繰り返しています。その点滅回数は東日本が1秒間に100回、西日本が1秒間で120回というスピードで、東日本と西日本で違いがあります。これは東日本が50Hz、西日本が60Hzという電力の周波数が影響していることが原因です。
LED信号機の点滅周期に左右されない映像を撮影するためには、ドライブレコーダーの撮影周期がLED信号機の周波数の倍数にならないフレームレートのものを選ぶようにしましょう。最近では、全国のLED信号機に対応したフレームレート27.5fpsというものが多く展開されているので目安にしてください。
また、LED信号機対応のものでないと、信号の色が上手く写せない可能性があり、事故時の重要な証拠として使用することが出来なくなってしまうので注意が必要です。
液晶サイズを確認しよう
現在販売されている液晶画面付きドライブレコーダーは、2.4インチ前後の製品が主流となっています。車内で映像を再生・確認したい人は大きいほうがいいですが、あまり大きいとガラスに装着した際に視界の妨げになる恐れがあります。
ただし、録画データを主にパソコンで見たり、Wi-Fi経由でスマートフォンに表示したりする場合には、液晶サイズにこだわる必要はありません。